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恐怖!ミドリ人間の襲来
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●『恐怖!ミドリ人間の襲来』~第四章・両者援軍、敵味方入り乱れての大乱闘!~
社の上に仁王立ちになるライオン侍こと
風雲児 轟
。
そしてそんな彼をアオリの角度から撮影する
五十士 柊斗
。
「怪我すんなよー」
のんびり声をかけつつ、五十士はばっと社の屋根を蹴って地上へ飛び降りる風雲児の背中を見送った。
ピンチの
桜庭 円
と
恵御納 夏朝
の前に現れた風雲児は、ライオンの頭に武者の鎧を身につけた独特の風貌をしている。
「あ、あなたはライオン侍! 生きていたのですね!」
ライオンってそういえばネコ科だし、と
北原 みゆき
が咄嗟のアドリブでそう言うと、うむ、とライオン侍もうなずいてみせた。
「ここは俺たちに任せて、猫神様は早く伝説の武器を探すのだ!」
風雲児がそう言うと、生き残った猫神様たち――北原、桜庭、恵御納、そして
桧垣 万里
と
霧生 深雪
は、力強くうなずくのだった。
(――まあ、賽銭箱の裏なんだけどね!!!)
という心中のセリフは口に出さないまま。
あらわれたヒーローはライオン侍だけではなかった。
見当違いの場所を探す北原がミドリ人間の毒牙にかかろうとした瞬間、1人の人影が颯爽とその間に割って入った。
その人影は、手にした大きな救急箱から取り出したバンドエイドを手裏剣のように投げつけてミドリ人間を一撃のもとに屠る。
「邪悪な……気配を……感じて来てみたら……大丈夫ですか? 猫神様」
「あ、ありがとうございます。あなたはまさか……バンドエイダー?」
実は本当にちょっと怖かったのか、ふるふる震えながら言う北原に、目だけ出したマスクをつけたその人物はうなずいてみせた。
ちょっと遠くから走ってきたため本気で息切れしてしまっているが、北原はあえて触れなかった。
「ええ……あなた方から授かったこの力で……皆を守りにきました」
息を整えつつ、バンドエイダーはにっこりと笑ってみせた。
顔の上半分は隠しているものの、そのマスクの向こうからは涼やかな目元が覗く。きっとマスクの向こうの顔は端整に整っているのだろう。巫女服の少女に恭しくそう告げるその姿はまさに謎のイケメンヒーロー。
……救急箱を持っている人は現場には1人しかいなかっただろって? いいんです! 気にしないんです謎なんです!
「頼りにしてます。バンドエイダー……あ、あの」
演技から急に素に戻った北原は、カメラが拾わない程度の小さな声でそっと彼に尋ねる。
「その救急箱、重くないですか?」
「……これがバンドエイダーの使命なのです」
神妙な面持ちでそう告げたあと、……ちょっと重いかな、と同じく小さな声で返した。
「……ふふ、ライオン侍にバンドエイダーが現れたんなら、私も正体を表していいわよね」
浴衣姿でお祭り客として逃げ惑っていた
姫神 絵梨菜
は、風雲児の登場に小さく笑ってみせた。
と、そんな彼女にやたら低い姿勢でにじり寄るミドリの影!
あわよくば女性陣のパンツを覗こうと低姿勢をキープしている
握 利平
であった。
「げへっ! 隙だらけだぜ!」
背後から忍び寄った握のミドリの手がガシッと姫神の足首をつかんだときだった。
「引っかかったわね、悪党たち!」
姫神はつかまれたその手を振り払うように高く脚を振り上げる。その拍子に大きくはだけた浴衣をそのまま脱ぎ捨てくるっと一回転。
ばさっ、と浴衣が地面に落ちるときには、彼女は猫耳メイド風の魔法少女に変身していた。
「猫の目のように変わるわよ! 魔法の猫娘、にゃんこエリーナ参上にゃん」
猫神様に代わって、天罰よ!
そう言ってカメラ目線でウィンクを飛ばす姫神。完璧です。
「む、むしろ好都合!」
相変わらず低い姿勢のまま、握はぐっとミドリの拳を握り締める。彼のローアングルからは、超ミニスカートから伸びる姫神のすらりとした足がよく見えた。
「なっ、ちょ、そんな角度から見ないでよ!」
そんな握の目線に、姫神は見事に決まった蹴りを披露する。可愛らしい外見とは裏腹に中国拳法の使い手である姫神。その威力は本物なので、相手への攻撃はすべてぴったりと寸止めだ。
が、握の情熱はさらにそれを上回るものだった。寸止めにしてもらったのをいいことに、その脚をガシッとつかむ。
「やだ! 離してよ!」
「へへへ、このまま鉤爪で引き裂いて……!」
「ちょっと! パンツ見えるで……しょ! もう!」
離そうとしない握にさすがに身の危険を感じたのか、姫神はげしっとついに蹴りをいれた。もちろん本気ではないものの、不意打ちを食らった握はぐっはぁーとうめきながら倒れ伏す。
「え、演出だろ……!」
息も絶え絶えにそう言うと、ばたりと握は力尽きたように動かなくなった。
地に伏せたその顔を、にやりと笑みの形にゆがめつつ。
そんな様子をカメラに収めながら、おい、と一ノ瀬は短くカメラの二宮に語りかける。
友人のその短い言葉に、ああバッチリだ、と二宮も短く返した。
それだけで分かり合う間柄。信頼関係のある友情。
……の中身が何なのか、この短時間の撮影で
鳳翔 皐月
はもうだいたい把握していた。
「今カメラに映った姫神のパンチラはデータごと削除だからな」
「なんで!」
「なんでじゃない!」
丸めた台本で一ノ瀬の頭をすぱーんと叩く鳳翔の横で、うーんとうなるのは
宮田 真澄
だ。
「ミドリ人間の映し方は、もっとアップにした方が迫力が出そうだな」
「僕もそれ、思いました。あと女の人のピンチみたいなパニックっぽさは、手振れもっと効かせてもいいかもしれませんね」
相変わらずいまいち仕事をしない一ノ瀬たちに代わって、演出組は細かいチェックを欠かさない。
「逆にアクションシーンはもっと引いて撮った方がいいですね。近すぎると画面酔いもしやすくなります」
森 蓮
もハンディビデオの映像を巻き戻しながらアドバイスをする。エキストラや大道具、音響と様々な方面に知識を持つ森は、マネージメント以外にも現場的な助言も的確であった。
一方その側では、
旅鴉 月詠
がノートパソコンをいじって猫神様の登場シーンや変身シーンのエフェクトを調整している。
「こんな感じでどうだろう」
「ん、すげーじゃん。さすが私の後輩」
寝子島高校芸術科出身の鳳翔は、現役生である後輩の技術に満足したようにうなずいた。
「あとはまあ、定型的だがこれも必要じゃないかと」
続けて表示させたのは、この物語がフィクションである旨を伝えるおなじみのテロップ。
「確かにこれ大事だね。フィクションじゃなかったらヤバいって」
笑いながらパソコンを覗き込むのは、兄の側で映画を眺めていた
宮田 厚
だ。彼の仕事はもう終わったので、今は気楽に撮影現場を眺めている。
同じく役目を果たした
澪乃 湊弥
は、もはや見守るような心持だ。
「あー……若いっていいよなぁ」
「そんな、澪乃さんもまだ若いじゃないですか」
寝子島の暑さにバテ気味の澪乃に二本目のペットボトルを渡しながら、撮影の合間に休みに来た桧垣が笑って言う。
「ん、ありがと。桧垣さんもお疲れ様」
そっちもしっかり水飲むんだよ、と世話を焼きっぱなしの桧垣を気遣いつつ、澪乃は渡された水を飲んだ。
「次はいよいよラストシーンですね。もうすぐ撮影も終わりますし、私は打ち上げの準備をしておきます」
水を飲んで一息つく役者たちを眺めつつ、森が立ち上がった。
みんなで作る映画もそろそろ終盤だ。きっといい思い出になるだろう、と彼は穏やかに笑顔を浮かべる。
いよいよ映画はクライマックスシーンだ。
伝説の武器を探し始める猫神様に代わり、駆けつけたヒーローの風雲児と姫神とバンドエイダー……すなわち
音海 なぎさ
が、ミドリ人間を撃退していく。
「くっ、彼らに本当の浄化を与えることができるのは伝説の武器だけだ!」
模造刀で敵を切りつけつつ、ライオン侍は悔しげにつぶやく。ヒーローショーだけでなく時代劇の殺陣も参考にしている彼の動きは見事なものだった。あらゆる戦闘シーンを研究しているだけあって、いかに本当に切っているように見えるか、というカメラワークの読みも完璧である。
「このままでは埒があかない……!」
そしてそろそろバンドエイドの枚数も切れてきた、と演技でなく本当の焦りをマスクの向こうに浮かべつつ、音海も苦々しげに言う。
いくら切っても蘇る敵相手では、たとえ戦闘力が勝っていてもいずれは圧されて負けてしまう。
「きっと猫神様たちが見つけてくれるはず! それまで――」
がんばりましょ、と笑顔で言いかけた姫神の背後から勢いよく接近してくる人影に、風雲児は咄嗟に彼女を突き飛ばした。
「危ない!」
「きゃっ!」
そんな彼女のわき腹を、ミドリ人間の鉤爪が掠めていく。
……いや、それはミドリ人間ではなかった。
それは、いつの間にか黄色に塗り替えられた
北 玄
ことキイロ人間であった!
「僕、生まれ変わったですよ! 今度はキイロですよ!」
壁を登ったり建物の屋根をジャンプしたりととにかく身のこなしの軽い北の存在は、猫神陣営にとっては脅威以外の何者でもなかった。霧生が仕留めて安心していたのだが、どうやら彼もついに復活してしまったようだ。
「何度でも蘇るですよ!」
彼の声に応じるかのように、三人を取り囲むように敵が現れる。それはミドリ、キイロだけでなくアオにアカに……
「ブハッ!」
吹き出したような音が辺りに響く。そちらに顔を向けると、そこにはゆっくりを身を起こそうとしている握の姿があった。
「やだ、もー、あのミドリ人間も復活しちゃうの?」
先ほど集中攻撃を浴びた姫神が身を震わせながら顔をしかめる。
そんな中、立ち上がろうとする握の背中の皮膚がビッと勢いよく裂けた。その裂け目はすぐにビリビリと広がっていく。
「ブアーッハッハッハァー」
高らかな笑い声と共に、握は背中から裂けたミドリの皮を破り捨てた。そしてその皮の向こうからぞろりと現われたのは……
「うっわ」
「なにこれ」
「気色悪い……」
全身に白いツブツブをつけた握の姿に、ヒーロー三人衆はヒーローらしからぬドン引きした声を上げる。
「気色悪いとは失礼な! ふふふ、これこそ俺の真の姿、シラス怪人シラスンガーだ!」
高らかに名乗りを上げると、握――いや、シラスンガーは水を浴びた犬のようにブルブルッと身を震わせてみせた。するとその白いツブツブが飛び散って、きゃあ! と姫神が明らかに怯えた声を上げて後ずさりする。
「え、なにこれは、まさか本当のシラス!?」
「まずい、ついに植物だけでなく魚介類の怨念まで目覚めてしまったか……!」
どことなくフォローするように
八神 修
が木の上から言う。魚介類の怨念って何だよ、と内心で自ら突っ込みつつ。
「シーラシラシラシラシラッ!」
まさかのナマモノに本気で怯えるヒーローたちに、握は勝ち誇ったかのような声を上げる。
「シーラシラシラッ! どうだ、生臭いだろう? 俺に近づけないだろう?」
お前たちはここで……死ぬのだ、と言いかけた握は、ふと自分に集まる熱い視線に気づいて謎の高笑いを止めた。
周囲を見回してみると、先ほど後木に群がっていた三村の猫たちが、一斉にシラスンガーの方を見ている。
その様子に、長時間の撮影できっとお腹も空かせているであろう愛猫たちに八神はそっと語りかける。
「よし、お前たち。いっぱい食べてきて構わないぞ」
ご主人様の許可が下りた猫たちは、バッとシラスンガーに飛び掛った。それを皮切りに、三村の猫たちも群がってくる。
(……しまった! リアルのシラスはヤバかったか!)
ようやく気づいたときには時既に遅し。
「ぬっ、ぬわあああ!!!」
数秒後、そこには第二のキャットタワーが残されたのだった……。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月18日
参加申し込みの期限
2013年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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