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【うたよとどけ】
自分の人生を完璧にコントロールできる者など、ほんのひと握り。良きにしろ悪しきにしろ、多くの人は想定外の連続にどうにか舵を切りながら荒波を乗り切り、小さな幸運にほっと胸をなで下ろしたり、逆に不幸を呪ったりするものです。
朝鳥 さゆる
の人生はといえば、実に波乱万丈。山あり谷あり。まったくもって、平坦なことなどただのひとつもありはしませんでした。
「『さゆみ』ちゃん! 今日もクールだね」
「でもそこがいいんだよねえ」
「さゆみちゃんの美貌に、カンパイ!」
「さゆみちゃんのために、今日はちょっと高いワイン開けちゃおうかなー?」
「あら、嬉しいわ。でも無理はしないでね?」
キャバクラ『プロムナード』でキャストとして働き始めて数年、ダウナー系の嬢などと言われて人気が高く、指名はひっきりなし。売り上げも上々。そんな人生をさゆるがかつて予想し得たでしょうか。
わけもなく夜をさまよっていた学生時代。空虚で痛々しく、ただ傷つけ、傷つけられるばかりだったあの頃。そこへ転機がおとずれたのもまた、さゆるが学生だった時分でした。
「ちょっと~、まみちゃんを放っておかないでよねっ?」
「ああ、ごめんごめん。まみちゃんもいっしょに飲もうよ」
「やった~☆」
姫木 じゅん
。源氏名は『まみ』。オタクキャバ嬢としてこちらも人気ですけれど、まみがなにかとさゆみと同じ卓へ着きたがる理由について知っているものは、ごくわずかです。
「まみちゃんとさゆみちゃん、仲がいいの? それとも裏では、バチバチに競い合ってたりする?」
「ふふふっ、ひみつ! ね、さゆみちゃん♪」
「ええ……ヒミツよ」
「なんだい、気になるな~!」
なにしろふたり、さゆるとじゅんは実のところ、結婚しておりました。店長と一部の同僚しか知らない、まさにヒミツのカンケイです。だから客たちには、いささか不思議に思われたことでしょう。そしてそれがふたりの、ミステリアスな魅力となっていたことも確かです。
星ヶ丘の透きとおるような教会であげたささやかな結婚式は今でも、さゆるの胸にまぶしく輝いています。
「ねえさゆみちゃん、『青の歌姫』なんて呼ばれてるんだって? 聞いてみたいなあ、一曲披露してよ」
「……いいわよ。今日は気分がいいから」
そんなふうに求められる時、そしてさゆみ自身の気が向いた時に、彼女はステージへと立ちました。
人前で歌を、だなんて! かつてのさゆるには思いもよらないことです。
しっとりとのびやかに、情感たっぷりに歌い上げるバラードへ客たちも、じゅんも聞き入りました。まるで時が止まったかのように。
「ふふ。ね、さゆみちゃん、いい声でしょう?」
「うん、本当に……いやあ驚いた。これはすばらしいね! 店のMewtubeアカウントで歌動画でも配信したら、宣伝になるんじゃない?」
そんなふうに言った男の言葉が、後のさゆるの運命にもうひとひねりを加えようだなどと、誰に予想できたことでしょうか。
『あたしなんかのライブに、こんなにもたくさんの人が……来てくれて。うれしいわ』
ステージに立つ、目にも鮮やかな青衣をまとう彼女は『さゆみ』ではなくさゆるとして、立ち見も出るほど満員に詰めかけた会場を眺めます。
目尻にはちらり、涙。歩んできた道のりは険しく……学生の時分の彼女は気にも留めなかったけれど、自分を傷つけかえりみることもなかったあの頃を思えば、たどりついたこの一瞬が、どれほどの輝きを帯びていることか。
『精いっぱい歌うわ。あなたたちのために。楽しんでいってね』
さながら怒号のような歓声がドーム会場を埋めつくし、ぎらつくネオンとスモークがさゆるを演出すると、やがて響き始めます。伸びやかな、なめらかなその声が。
きっかけはまさしく、『プロムナード』でした。気まぐれに配信した、宣伝を兼ねた歌動画がこれでもかと再生数を伸ばし、さゆるは一躍時のひととなったのです。
「いいよ、さゆる。がんばって……!」
もちろんそんな大ブレイクの立役者は本人のみならず、かたわらで支え続けたじゅんの尽力あってこそ。今だって舞台袖からステージのさゆるを見つめ、見守ってくれています。
ちらり、ちら。目線が結ばれればさゆるの胸には止めどなく、勇気が湧きました。いまやさゆるは後ろ暗い路地裏の少女ではなく、かけがえのないパートナーとともに未来へ向かって駆け抜ける、まばゆいばかりのレディなのです。
『聞いてくれてありがとう。次の曲は、あたしの大切なひとにささげるわ……それは誰かって? ヒミツ、よ』
もっともさゆるにとっては、なんだって良かったのかも。歌い手だろうとキャバ嬢だろうと、ただの学生だろうとなんの変哲もないフリーターだろうと、なんだって良かったのかもしれません。
ただ、彼女が隣にいてくれるなら。
その後ライブは絶頂と熱量を保ったまま最後の曲目まで走り抜け、最後の瞬間、思わず駆け込んだじゅんとかわしたディープキスに上がるどよめきとそれ以上に大きな黄色い歓声、拍手によって締めくくられ、さゆるの新たな人生は幕を開けました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
NPC交流
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2025年02月04日
参加申し込みの期限
2025年02月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2025年02月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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