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- 00月00日生 00歳
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拝啓、未来のわたしへ
【心配性な義弘さん】
今日も今日とて旧市街。抜けるような青空に白雲もくもく。わいわいと活気に満ちた往来へ、明るく可憐な声が響きました。
「おいしいくだもの、いかがですか～？ 今日はあま～いイチゴがお買い得ですよ♪」
『宮祀青果店』の看板娘、宮祀 智瑜２５歳。笑顔を振りまき、本日も元気満タン！ であります。
モーレツアタックの末結ばれた高校時代の恩師、桐島 義弘先生とのラブラブ☆生活がスタートしてから早数年。今でもラブラブ☆新婚気分なふたりは、店舗兼実家の青果店のお隣に建てた新居にて、それはもう幸せいっぱいに暮らしております。智瑜は大学卒業後にあらためてお店を継ぎ、愛らしい彼女のアピールもあって売り上げ上昇！ 義弘先生、いえ義弘さんは今でも寝子島高校で数学を教えていて、生徒たちからの評判も上々。実に順風満帆です。青果店を譲ってくれたおじいちゃん、おばあちゃんたちもまだまだ健在で、忙しい時間には一緒にお店に出てくれるのもありがたいところ。
そしてそして！
「あっ、いらっしゃいませ！」
「こんにちは、智瑜ちゃん。イチゴ美味しそうねえ、１パックいただくわ」
「わあ、ありがとうございます！」
「またお腹が大きくなったわねえ。あんまり無理しちゃだめよ～？」
「ふふ、大丈夫ですよ。おじいちゃんおばあちゃんも手伝ってくれますし、愛しの旦那さまもいてくれますから♪」
「あらあら、ごちそうさま」
そう。智瑜のお腹には、義弘さんとの愛の結晶が宿っているのです。少しずつ大きくなってきたお腹を愛おしく撫でていると、智瑜の心にはそれだけで甘くとろけるような幸福が満ちました。
だから毎日がんばれます。だからお店がどれだけ忙しくったって、へっちゃらです。いずれ生まれてくるこの子のためなら、なんだって乗り越えていける気がします。パワーがむくむくと湧いてくるのです！
「智瑜ちゃん、こっちもイチゴもらえるかい？」
「私はキウイをいくつか、お願い」
「ねえ、今が旬の果物ってどれかしら？ どれがおすすめ？」
「あっ、はーい！ 今いきます！」
ぱたぱたぱたと看板娘、今日もやっぱり大忙し。けれどそれを乗り越えた先には旦那さまとのラブラブ☆があると思えば、いくらだって頑張れちゃうのです。
そんでもって日が暮れて、夕方になった頃に。
「ただいま、智瑜！ 赤ん坊に変わりはないか、無事か、どうにかなってないか！？」
「おかえりなさい義弘さん。どうにもなってませんよ、赤ちゃんは元気です」
「そうか、良かった……！」
大急ぎで帰宅した義弘さん、智瑜のお腹へ優しく手を添えキスをして、安堵にほんわかと破顔します。キリリとしていかめしい教師のお顔からは想像もつかない、なんともふんにゃりした笑顔でありました……ちなみに彼は毎日これをやります。毎日、出かける時と帰宅の時、それに寝る時にも。
「もうっ、そんなに心配いらないって言ってるのに！」
「いやしかしだな、大切な身体なのだからもっと労わって……」
と、彼がいささか心配性になってしまうのには理由がありまして……というのも、ほら、だって智瑜といえばドジっこ。ドジっこといえば智瑜です。なんでもないところでつまづくし、見事な階段オチを決めたことだってありますし。そのたび豊かなお胸がクッションとなって事なきを得るわけですけれど、こうもお腹が大きいと、安心してばかりもいられません。万がイチってこともあるでしょう。つまり義弘さんの心配は尽きないというわけでして。
「義弘さんは過保護なんですから」
「そんなことはないと思うんだが……お前と赤ん坊の身を案じるがゆえだと思ってくれ」
眉を寄せて心配顔な義弘さん。
とはいえ、それも愛情のなせるわざと言えましょう。智瑜だってそりゃあ、悪い気はしないのでした。
「ふふ、大丈夫ですよ」
「本当か？ ああいや、カン違いはしないでくれ、智瑜を信頼していないというわけではなくて」
「義弘さんっ！」
思いきりむぎゅうと抱きついて、そして唇に唇を押し当てます、むちゅっとディープに。そうするだけであら不思議、義弘さんはほっとしてふんにゃか顔に戻りました。
「……変わらないな、智瑜は」
「あっ、いつまでも子どもっぽいってことですか？ 私だってちゃんと成長してるんですよ」
「い、いや、そうじゃなくて……その明るさにいつも救われてる。学生時代から、ずっと。ありがとう、智瑜」
今度は智瑜がふんにゃかする番でした。
いつもカッコよくて、かわいらしいところもあって。おっぱい好きなのは変わらなくて、たま～に胸の大きな女性に目がいっちゃって、智瑜にヤキモチ焼かせたりもしますけれど、素敵な旦那さまです。
「私もです。学生時代からの夢がかなって、毎日幸せいっぱいです」
「夢って？」
「お店を継ぐことと、義弘さんのお嫁さんになることです。どちらもかなっちゃったので……次はどうしましょうか。義弘さんの夢はなんですか？」
「私の夢か。そうだな」
まっすぐに見つめた彼は、ほほ笑みながら言いました。
「私と、智瑜と、産まれてくる子どもと、三人でいつまでも、幸せに暮らせたらいい……わっ、智瑜！？ あぶない！」
ぴょいんと勢いよく飛びついて、キス、キス、キスの雨！
いっしょにかなえていけたらいいな。ううん、ゼッタイに。明るい未来に照らされるまま、智瑜は胸いっぱいの幸せに浸るのでした。
今日も今日とて旧市街。抜けるような青空に白雲もくもく。わいわいと活気に満ちた往来へ、明るく可憐な声が響きました。
「おいしいくだもの、いかがですか～？ 今日はあま～いイチゴがお買い得ですよ♪」
『宮祀青果店』の看板娘、宮祀 智瑜２５歳。笑顔を振りまき、本日も元気満タン！ であります。
モーレツアタックの末結ばれた高校時代の恩師、桐島 義弘先生とのラブラブ☆生活がスタートしてから早数年。今でもラブラブ☆新婚気分なふたりは、店舗兼実家の青果店のお隣に建てた新居にて、それはもう幸せいっぱいに暮らしております。智瑜は大学卒業後にあらためてお店を継ぎ、愛らしい彼女のアピールもあって売り上げ上昇！ 義弘先生、いえ義弘さんは今でも寝子島高校で数学を教えていて、生徒たちからの評判も上々。実に順風満帆です。青果店を譲ってくれたおじいちゃん、おばあちゃんたちもまだまだ健在で、忙しい時間には一緒にお店に出てくれるのもありがたいところ。
そしてそして！
「あっ、いらっしゃいませ！」
「こんにちは、智瑜ちゃん。イチゴ美味しそうねえ、１パックいただくわ」
「わあ、ありがとうございます！」
「またお腹が大きくなったわねえ。あんまり無理しちゃだめよ～？」
「ふふ、大丈夫ですよ。おじいちゃんおばあちゃんも手伝ってくれますし、愛しの旦那さまもいてくれますから♪」
「あらあら、ごちそうさま」
そう。智瑜のお腹には、義弘さんとの愛の結晶が宿っているのです。少しずつ大きくなってきたお腹を愛おしく撫でていると、智瑜の心にはそれだけで甘くとろけるような幸福が満ちました。
だから毎日がんばれます。だからお店がどれだけ忙しくったって、へっちゃらです。いずれ生まれてくるこの子のためなら、なんだって乗り越えていける気がします。パワーがむくむくと湧いてくるのです！
「智瑜ちゃん、こっちもイチゴもらえるかい？」
「私はキウイをいくつか、お願い」
「ねえ、今が旬の果物ってどれかしら？ どれがおすすめ？」
「あっ、はーい！ 今いきます！」
ぱたぱたぱたと看板娘、今日もやっぱり大忙し。けれどそれを乗り越えた先には旦那さまとのラブラブ☆があると思えば、いくらだって頑張れちゃうのです。
そんでもって日が暮れて、夕方になった頃に。
「ただいま、智瑜！ 赤ん坊に変わりはないか、無事か、どうにかなってないか！？」
「おかえりなさい義弘さん。どうにもなってませんよ、赤ちゃんは元気です」
「そうか、良かった……！」
大急ぎで帰宅した義弘さん、智瑜のお腹へ優しく手を添えキスをして、安堵にほんわかと破顔します。キリリとしていかめしい教師のお顔からは想像もつかない、なんともふんにゃりした笑顔でありました……ちなみに彼は毎日これをやります。毎日、出かける時と帰宅の時、それに寝る時にも。
「もうっ、そんなに心配いらないって言ってるのに！」
「いやしかしだな、大切な身体なのだからもっと労わって……」
と、彼がいささか心配性になってしまうのには理由がありまして……というのも、ほら、だって智瑜といえばドジっこ。ドジっこといえば智瑜です。なんでもないところでつまづくし、見事な階段オチを決めたことだってありますし。そのたび豊かなお胸がクッションとなって事なきを得るわけですけれど、こうもお腹が大きいと、安心してばかりもいられません。万がイチってこともあるでしょう。つまり義弘さんの心配は尽きないというわけでして。
「義弘さんは過保護なんですから」
「そんなことはないと思うんだが……お前と赤ん坊の身を案じるがゆえだと思ってくれ」
眉を寄せて心配顔な義弘さん。
とはいえ、それも愛情のなせるわざと言えましょう。智瑜だってそりゃあ、悪い気はしないのでした。
「ふふ、大丈夫ですよ」
「本当か？ ああいや、カン違いはしないでくれ、智瑜を信頼していないというわけではなくて」
「義弘さんっ！」
思いきりむぎゅうと抱きついて、そして唇に唇を押し当てます、むちゅっとディープに。そうするだけであら不思議、義弘さんはほっとしてふんにゃか顔に戻りました。
「……変わらないな、智瑜は」
「あっ、いつまでも子どもっぽいってことですか？ 私だってちゃんと成長してるんですよ」
「い、いや、そうじゃなくて……その明るさにいつも救われてる。学生時代から、ずっと。ありがとう、智瑜」
今度は智瑜がふんにゃかする番でした。
いつもカッコよくて、かわいらしいところもあって。おっぱい好きなのは変わらなくて、たま～に胸の大きな女性に目がいっちゃって、智瑜にヤキモチ焼かせたりもしますけれど、素敵な旦那さまです。
「私もです。学生時代からの夢がかなって、毎日幸せいっぱいです」
「夢って？」
「お店を継ぐことと、義弘さんのお嫁さんになることです。どちらもかなっちゃったので……次はどうしましょうか。義弘さんの夢はなんですか？」
「私の夢か。そうだな」
まっすぐに見つめた彼は、ほほ笑みながら言いました。
「私と、智瑜と、産まれてくる子どもと、三人でいつまでも、幸せに暮らせたらいい……わっ、智瑜！？ あぶない！」
ぴょいんと勢いよく飛びついて、キス、キス、キスの雨！
いっしょにかなえていけたらいいな。ううん、ゼッタイに。明るい未来に照らされるまま、智瑜は胸いっぱいの幸せに浸るのでした。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2025年02月04日
- 参加申し込みの期限
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- 2025年02月11日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2025年02月11日 11時00分
