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【七夕】ポニーテールとSUMO
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「あ、ありがとうございました」
風鳥院 鷲羽
の礼儀正しい声が聞こえ、
市橋 誉
はホッと息を吐いた。
どちらが勝ったかは知らないが――まぁ十中八九予想はつくが、鷲羽と
尾鎌 蛇那伊
の組手が終わったからだ。
濃紺の浴衣の背中部分はぐっしょりと湿っていた。
少し伸びた髪も汗を吸って、うなじにしなだれかかった。
かろうじて表情だけは静を保っていたが、内心はこれらの汗がなにより物語っている。
女の子が相撲をとっている時は、なるべく見ないようにするにしている誉。
(女の子だって、好きでもない相手に見られるのは絶対嫌だろうし……
俺だって、嫌だから相撲を取らない訳だしな)
そんな配慮を心得ていたのだが、先の取り組みはまた違った意味で直視できなかったのだ。
本人たちは真面目なのが伝わってくるため、余計に恥ずかしい。
涼しい顔をしてはいたが、心臓の音がピアノの音の邪魔になるほどだった。
「ふぅ……」
取り組みと取り組みの間は指を休めておく。
力士たちの動きに合うように音楽を即興で変えていくのは、得意にしているとはいえ、なかなか気も体力も使う作業だった。
(取り組みの邪魔をしたら駄目だしな)
同時にやりがいがあるなと誉は頬に笑みを浮かべる。
最初は『どーしてこうなった』『相撲なんて冗談じゃないぞ』と頭を抱えたが、いまでは遠い昔のように感じる。
相撲にピアノなんて合わないかもしれないとも思ったが、存外好評で、精夫妻は曲に合わせて鼻歌を歌っていることにも気がついた。
続いての試合は、
御剣 刀
と
志波 武道
の武闘派同士の戦いだ。
(なら、)
低音の静かな曲調に変えて、緊張感を高めよう。
誉はイメージを作り上げてから、新たな曲を奏でていった。
東の方・刃刀琴(ばとうきん)こと
御剣 刀
。
西の方・波ノ武(なみのたけ)こと
志波 武道
。
彼らの戦いは土俵入りの前から始まっていた。飄々としている武道に対し、その動きを射止めんばかりの眼光で睨みつける刀。
ふたり共、髪の長さはほとんど変わらず、それこそ取ってつけたようなポニーテールである。
故に、違和感をさほど感じることもないようだ。
「ネーミングセンスはオサッシクダサイ!」
武道はまわしの感覚が気になっていたようだが、土俵に入ってしまえば目の前の好敵手に意識がいくらしい。
さらっと軽口を言いながら、刀と見合うのだった。
森 蓮
はふたりの顔を見比べてから
芽森 菜々緒
に向き直る。
「あとは実践を見て学ぶのが一番かもしれませんね」
相撲を取ったことがない人に説明をして歩いている蓮。
菜々緒もその中のひとりで、彼が想像したよりもずっと勘が良い生徒だった。
「ありがとう、森君」
菜々緒が頭を下げ、蓮も礼を返す。
紺色の浴衣に菜々緒の色素の薄い髪がかかったのが見える。
その髪の先には流水の模様と鮮やかな杜若。
それは、友人からもらったものだと菜々緒は言っていた。
蓮は微笑ましいなと菜々緒を見つめてから、「打倒七夕の精!」と叫ぶ
桃川 圭花
の元に向かった。
「月居くん――クロ!」
菜々緒の嬉しそうな声。
月居 歩
と
吉祥寺 黒子
がゆっくりと歩み出てきて、菜々緒が楽しそうに彼女らと話しているのが、背中越しに聞こえてきた。
ふたりの戦いは熾烈を極め、なかなか決着がつかなかった。
仕方なく七夕の精によって『水入り』を宣言する。
膠着状態が続き、双方疲労が溜まるだけだと判断しての事だった。
「お疲れさまだ、少し休憩するべ」
惜しみない拍手を送り、七夕の精はふたりの背中をトンと叩いた。
「フレーフレー! みんな!」
次の取り組みに向けて
夢宮 瑠奈
が踊る隣で、
「フレーフレー!……こんな感じですか?」
風鳥院 鷲羽
も応援を始める。
「そうそう! あ、私ちょっと休憩するから応援ヨロシクね!」
「が、がんばります!」
チアリーダーが交代したところで次の呼び上げも始まる。
「ひがぁしぃ~なつおとめぇ~」
夏神 零
はごくんと唾を飲んだ。
「にしぃ~なぎやまだぁ~」
対戦相手は零の彼女である
魂行 凪
。
他人に触れられるのは嫌だから――当然の心理が働いてふたりで組手をすることになったが、そうすると新たな問題が発生するだろうことは、想像に容易かった。
「はっけよいのこった!」
零からは攻撃をしかけることが出来ず、しばらく見合っていると、凪が動き出した。
それだけで零の心臓は飛び出そうになる。凪の浴衣は丈が短くそこから中が見えそうなのだ。
(ああ、今日はまわしをつけているんでござるな……)
普段、凪は下着をつけていないため、零は心配ばかりしてしまう。
「……零……相撲、わかんない」
「な、凪ちゃん、まずは落ち着くのでござる」
凪の中で相撲とは、なんとなく抱きついているイメージなのだろう。
肌を、胸を、擦り付けるように、凪は零に抱きついてくる。
が、零はうんともすんとも動かない。
「難しい……」
凪が呟く。不覚にも可愛いなと思ってしまう。
しかし一瞬の気の緩みがいけなかった。
凪の浴衣の帯も緩かったのだ。
擦り付けられて零の浴衣も崩れていたが、それよりも大きく凪の浴衣は乱れ、
「あ、危な――」
零が気がついた時には、
「……あ」
凪は素肌を晒していた。
行司の扇子が零に上げられたが、零からすればそれどころではない。
「男子諸君は見るなァああああ!!」
矢萩 咲
の悲鳴が上がる。
「だ、誰か上着かなにか持っていないか!」
北風 貴子
の声も焦りで上ずる。
そんな中、零が出来たことは、凪に引っ付いて、凪の肌を他の男に晒さないことだけだった。
零の心臓とかもろもろが爆発したとしても、それは不可抗力というものである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月05日
参加申し込みの期限
2014年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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