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【七夕】ポニーテールとSUMO
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どこからか風が吹いている。笹の葉がカサカサと身をすり合わせていた。
けれどその音はほとんど誰の耳にも届いていない。
「下着がな、い」
「なにこれ?」
「どういうことなのかしら……?」
「僕のスパッツはどこだ!?」
それらの悲鳴をかき消すように、七夕の精は声高に叫んだ。
「さ、早く相撲を取るだべ! 何人かはまわしをつけてるさ?」
しかし誰一人動こうとしない。というよりは、なにがどうなっているのかわからないというのが正確だろう。
いつの間にか身につけているものが変わり、しかも場合によっては髪まで伸びている。
各々現状確認に暫くの時間を費やして、ついに
八神 修
が手を挙げた。
紺色のシンプルな浴衣はそのままだったが、髪は腰ほどまで伸びて、頭の高い位置でくくられているため、普段とはまた違った印象を受ける。
しかしそれ以上に目がいつもと違う。
確かにいつもの彼と同じく静かで知性に満ちているのだが、そこにははっきりと怒りがにじみ出ている。
と、
森 蓮
は修は見つめながら不安に思った。
そういう彼も普段とは違ったのだが。それも随分と。
普段は清貧の精神を示すように綺麗な坊主頭の蓮だったが、いまは黒々と美しい髪が肩ほどまで伸びて、盆の窪辺りでひとまとめにしてある。
なんだか落ち着かないですねと思っていると、修が一音一音立てるようにして精霊に問いかけた。
「どうすれば開放してくれるんだ?」
対し精霊は、ニコニコと笑いながら、
「おらが満足する相」
「撲を見せて頂ければ満足致しますわ」
「なるほど……な」
修は頷いて、なにやら考え込んで、
「……では『満足した』ときはどうなる?」
再び問いかけた。
「満足したときは……」
七夕の精が渋るような素振りを見せる。
修の視線が鋭くなり、七夕の精がたじろぐ。
「満足したときは主人が川に飛び込みますわ!」
ポニーテールの精が仕方がないとでも言うように説明をすると、修は「……わかった」と頷いた。
それからまた修はなにか言おうとするが、なにも言わずにそのまま口を閉ざしまった。
問が胸につっかえて出てこないとでも言うように。
代わりにというわけではないが、
「えっと、ではどうすれば満足して頂けるのでしょうか?」
控えめに蓮が割って入った。
この気まずい空気を良しとしないという理由もあったが、相撲部のマネージャーである彼にはどうしても気になった点があったのだ。
「どうすればって言われてもなぁ……」
困ったように腕を組んだ七夕の精に対して、蓮は丁寧に質問を繰り返した。
「神事としての相撲は、天下泰平や五穀豊穣を願って行われていますね。
二者のどちらが勝つかで五穀豊穣や豊漁を占うため、一勝一敗で決着することが多いですし、
不作の土地の力士に勝ちを譲ることもあります。
ですから『神事』という顧慮すると、フェアプレーの精神を敷衍することが必ずしも最良とは言えません。
どちらを望んでいらっしゃるのかということを、私は確認したいんです」
これに対しては悩む仕草も見せず、七夕の精は笑った。
「どっちでもあって、どってでもないべ」
意外な答えだったが、蓮は静かに微笑んで頷いた。七夕の精も納得してもらえてよかったと頷いてから、二・三言付け足す。
「神事の相撲は今風に言うと『えんたーていんめんと』性の欠いた『ぱふぉーまんす』だべ。地味なお芝居みたいなもんだから、おらには物足りないべ。
競技の相撲は『ぱふぉーまんす』ではなくて『すぽーつ』だべ。競い合うものだ。これはこれで魅力的だけんど、観てもらうことが目的でねーから、これだけでも足りねぇ。
おらは『競い合ったぱふぉーまんす』を観てぇんだ。『えんたーていんめんと』が欲しいだべ」
そう言って七夕の精はにかっと笑う。真っ白な歯が見えているのに、なぜだか気温が上がったように感じた。
「わかりました。ありがとうございます」
けれど聞きたいことが聞けたため、蓮は折り目正しく頭を下げるのだった。
「ちょっと待った!」
蓮はもう尋ねることはないという風に引き下がったが、それでは納得出来ない。許せない人物がいる。
たぎる怒りを押さえ込みながら、
矢萩 咲
は努めて冷静に主張した。
「相撲をやるのは別に構いません。日本の国技、そして神事の一環ですから、むしろ大いにやるべきです」
いつものように長い髪を高い位置で几帳面にくくり、七夕祭りだからと着ていた紺色の浴衣姿のままの咲。
「ですが!」
けれど周りの悲鳴を聞き逃さなかったのだ。
「何故女性選手に専用の競技服がないのですか!?
女子相撲も知らないなんて……それでも貴方相撲を生業にしてる人ですか! 恥を知りなさい!!」
どういった基準で変化しているのか咲にはわからなかったが、何人かの下着が剥ぎ取られ、まわしになっていたのだ。
「浴衣にまわしだなんて……まさかそれとも破廉恥目的ですか! 汚らわしい!」
風紀委員として、女として、咲はどうしても七夕の精霊が許せなかった。
ゴミを見るように嫌悪感マックスの視線で精を睨みつけてから、咲は一緒に飛ばされてきた面々――主に男子――を見やる。
「男子諸君、破廉恥行為をしたら……」
言葉をタメる。
そして咲の竹刀がパシンとしなる。
「どうなるか、わかりますよね?」
そんな不届きなことする気ないよ。
そう言いたくても言えなくなる男子一同は、黙って、全力で頷くしかなかった。
頭頂部近くでくくられたポニーテールが、動くたびにふさふさと揺れる。
桃色×レースの甘ロリミニ丈浴衣からは、真っ白な太ももが覗いている。
準備運動のためにぴょんと跳ねると、浴衣の裾から真っ赤なまわしが顔を見せた。
やる気満々。
後木 真央
はボソリと呟いた。
「ろっこんは使えるのだ?」
異世界の上に、誰がひとで、誰がもれいびかもわからない状況。不確定な要素を少しでも潰しておきたいという願望から漏れでた言葉だったが、確認するすべはなかった。
仕方ないのだ。
真央はキュッと唇を結んでから、
土俵に上がった。
そして全力で笑顔を作り、とろけるような――まさに彼女が着ているような浴衣を模した声で、真央は七夕の精におねだりをする。
「七夕の精のお兄さん、お兄さんの言うとおりなのだ♪」
「ん?」
可愛い女の子が共感してくれた。それが嬉しいのか七夕の精は鼻の下を伸ばして真央に近づいていく。
真央はますます甘い声を精に絡ませる。
「スポーツは見る物じゃなくて殺る物なのだ♪ お兄さんの胸を借りたいのだ相撲取りましょうなのだ♪」
「いいべ」
殺るという字には気がつかない精。完全に真央のすべすべとした脚しか見ていないようだ。
けれど真央からしたら、好都合である。
七夕の精が土俵に足を入れた瞬間。
真央は塩を掴んで、投げた。
「わぶ」
それは目論見通り、見事、精の顔面に直撃する。
「HENTAIなのだ!」
叫ぶと同時に真央は笑顔をかき消した。
精はすぐに体制を立てなおして突進しようとしてくる。
しかしそれも想定の範囲内。
真央はろっこんを発動した。
「女の子のブラやシュミーズ剥ぎ取るのはHENTAIなのだ、七夕の精じゃなくてHETAIの精、いや夫婦なのだ!」
七夕の精の顔面に猫が飛びつく。
真央のろっこんによって召喚された三毛猫である。
猫はそのまま精の顔に爪を立てて、ギギギ、見事に引っ掻いた。
「ッ、ガァ!」
悲鳴を上げる精。
「正装とか盛装とか関係ないのだ時代は変わって行くのだ、髷代わりのポニテとマワシだけなら相撲の余地もあったのだ」
隙だらけ棒立ち状態の彼に向かって、
「滅びろHENTAI♪」
真央は頭突きをした。
「あ゛ああぁあ」
完全な反則技。
パーフェクトな金的だった。
「初めてだから殺りすぎちゃったのだ相撲難しいのだ♪」
満足気に笑う真央。
かくりと脚が折れて、股を抑える七夕の精。
真央の背後に迫る、覇気。
「私まで変態と言われるのは心外ですわね」
真央がその覇気に気がついた時にはどうにもならない状態であった。
真央は華麗に空を舞う。
一瞬の出来事。
「あなたのせいですよ。もう少しシャキッとしてください」
その出来事を生み出したポニーテールの精は、その後七夕の精に腹パンチを入れて、黒い笑顔を浮かべた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
36人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月05日
参加申し込みの期限
2014年01月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年01月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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