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寝子温泉、謎解きの宿
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●湯煙は桃色に染まる
太陽は山の向こうに隠れ、夜の帳が下りる。
龍宮旅館を取り囲む木立に隠れこのときを待っていた、ひとつの桃色の影があった。
「温泉? 露天風呂? 最高だね!
桃色破廉恥小隊
の隊長として俺は覗くよ!!」
小隊の制服である桃色タイツを着て準備万端のその影の名が
横嶋 下心
であることは、いまさら言うまでもないだろう。この宿の地図はバッチリ入手済み。皆が謎解きに興じている間に周辺の地形まで細かく調べた。
こうして夜闇の中を気づかれることなく秋の庭まで匍匐前進してきた下心は、脱衣所前の茂みに隠れると、両手を望遠鏡の形に丸めて目元に当て、あたりを偵察しはじめた。
「カメラなんて無粋な物は不要! 俺はこの両目に女の子達の裸の乳尻太ももを焼き付けるんだ!!」
さすが下心、今宵は気合が違う。
が、下心の手望遠鏡にまず飛び込んできたのは、湯上り素肌にはだけた浴衣の
尾鎌 蛇那伊
の姿だった。
「オカマ! 俺はおっぱいが欲しいのであって雄っぱいは要らないんだ!」
慌てて手望遠鏡の方向を変えると今度は。
「くるみクラッシャー!」
ものすごい名前だが、視線の先にあるのは秋の間でカードゲームに興じている
桜庭 円
である。
「男の股間にパンチとかマジ止めてくださいお願いします」
思わずその場に土下座してしまう下心。
「天敵が多いな。同じ小隊の仲間が居てくれたら良かったんだけれど……と思えば、あそこにいるのは!」
下心が手望遠鏡を向けた先――といってもわりと至近距離の廊下を歩いていたのは!
「紙袋さんにホビット!」
それは小隊独自の呼び名だった。紙袋さんとは
初島 優
、ホビットとは
七峯 亨
のこと。
今まさにこのふたりが「ふーイベントの後は温泉でのんびり……さて、じゃあ女湯に人が来たら覗くとしようかー」などと談笑しながら、風呂へと向かおうとしていたところだったのだ。
そして! 小隊員の第六感で、ふたりは茂みの中に隠れている桃色な隊長に気づいた!
――うん、これなら大丈夫だ! 皆がいてくれればこの覗き、絶対に成功するよ!
下心はそんな思いをただ親指に込めてサムズアップした。
――隊長……!
優と亨も最高の笑顔で親指を立てる。
それらはすべて無言のうちに交わされた。連携なんて、成り行きでいい! ただひとつの目的のために!
【女湯】
その頃、女湯ではカメさんチームだった
奈良橋 博美
、
矢萩 咲
、
御巫 時子
と、サンマさんチームだった
伊賀 解理
、
坂内 梨香
の5人が、のんびり湯船につかりながら和気藹々と語りあっていた。
話題はおもに今日の謎解きのこと。
「ひとりだったらきっと解けなかったと思います……。みなさんとご一緒できてよかったです……」
と時子が言えば、解理も、
「僕も新たな白衣眼鏡仲間と出会えて有意義だった」
と梨香に握手を求める。
咲は、ずっとどこかうわの空な梨香の様子が気になって、そっと訊いてみた。
「何か悩みでもあるの?」
すると梨香ははっとわれに返り、それから自嘲ぎみな笑みを浮かべた。
「未熟ね、私……顔に出さないよう精進しなきゃいけないわね」
「我慢は身体に良くないわよ。咲だって普段、風紀委員や剣道部の活動で忙しいとどうしてもストレスが溜まってしまうわ。誰だってそうでしょ? そういう時こそ、他の人に頼りなさい。わかる範囲で相談のるわよ」
「……ありがとう」
悩みそのものは軽々しく人に言えるものではなかったのだろう。言える性格でもなかったのかもしれない。けれどもしかしたらすこしだけ、その心は軽くなったのではないだろうか……咲にはそんなふうに見えた。
咲がもう一言二言慰めの言葉をかけようとした瞬間、咲以外の全員が口をあんぐりと開けた。
「「……デカい……!」」
「は?」
咲は思わず自分の胸を見て、それから時子の胸も見た。が、みんなの視線はそこにはない。
「……あーほら、やたらデカいけどちゃんと胸あっから。女だから」
咲が振り返るとそこには、身長2メートルを超えるその巨体ゆえに、宿のタオルでは小さすぎて申し訳程度にしか身体を隠せていない
菅波 リナ
が立っていた!
「あー、この身体じゃ浮いちまうかなあ……ま、慣れてっけど」
リナは礼儀正しくかけ湯をし、身体を洗って、早速湯船へ身を沈める。
「デカいからって縮こまってちゃ勿体ねえ。のびのびさせてもらうぜ」
「わあ~お!」
博美は溢れるお湯の波でサーフィンしそうになり、みんなもきゃっきゃと楽しそうな声を上げた。
そのときだった!
風呂の外がにわかに騒がしくなり、叫び声が上がったのは!
「きゃああっ! ヘンタイ! のぞきよっ!」
「のぞきだってぇ!?」
リナはさぶんと波を立てて立ちあがり、ずんずんと足音を響かせて男湯との仕切りになっている垣根へと向かう。2メートル10センチのリナが立てば、とくにジャンプなどしなくてもその垣根の向こうを見下ろすことができた!
【男湯】
男湯の露天風呂に浸かっていたのは、
七峯 亨
と
初島 優
、そして年の割には老け顔の
北園寺 衝
の三人。三人とも、湯の中でくつろいでいたところ、垣根の向こうに突如恐ろしげな目玉がぎょろぎょろと出現したのを見てぎょっとした。女性に対してこんなことを言っては失礼かもしれないが、闇の中、濡れたざんばらの赤髪で男湯を見下ろすリナは、まるで昔話に出てくる鬼そのもの! 男たちがきゅうっと縮こまってしまうのも無理はない!
「のぞいたのは誰だい!?」
「な、なんだよ! 誰ものぞいてねーよ!」
亨がリナに叫び返す!
たしかに。誰も覗いてはいない。
「だいたい、悲鳴は風呂の外から聞こえたじゃねーか!」
亨のいうとおりだった。リナは男湯の三人に掛けた疑いを解き、また垣根の向こうに消える。
ふう、とため息をついた亨と優は、無言で互いに親指を立てた。
――隊長がなにかはじめたみたいだねー。
――このチャンス、無駄にはしないぜ! 行ってくる!
――がんばってねー!
亨はおもむろに湯からあがると、人目をはばかるように物陰へと消えた。
【玄関】
騒ぎは、龍宮旅館の玄関で起こっていた。
なんと、隊長殿は、宿の玄関から正面突破を試みていたのだ!
「隊長として皆に恥ずかしい所は見せられないからね!」
と下心は叫んだが、ピチピチの全身ショッキングピンクタイツに仮面という姿で駆ける――というか追いかけ回されている姿は、通常の感覚では相当恥ずかしい気もする。しかし、下心に恥じらいの心など欠片もなかった。
「これでいいんだ! 俺の派手な動きは皆の動きを助ける事になる筈さ!」
隊長として! 下心は仲間を助けるための陽動作戦に出たのだ!
「……グッドラック!」
【女湯】
そして、下心の作戦は見事、功を奏していた。
亨は人目を避けて手早く小隊の制服である桃色タイツに着替えると、ろっこん<縮身>で約3センチ――まさに一寸ほどの大きさまで身を縮めていた。さきほど露天風呂に入っているときに、このサイズなら垣根の端をいくらでも通り抜けできそうなことは確認済みである。
さらに下心の騒ぎと、リナが一旦男湯からの侵入の疑いを晴らしたことが、亨の潜入作戦を容易くした。
女性たちは注意を風呂の外に向けている。
この時を逃さず、亨は、女湯に潜入することに成功したのだ!
一寸サイズの亨はいま、すばらしい光景を見ていた。
「でっけーなぁ……怪獣映画みてーだ」
亨の上を通り過ぎるのは
時枝 香苗
だ。
それは例えるなら、天へ聳える白い世界樹。霧に煙る豊かなアマゾンの森。遙か彼方、雲間に揺れる頂は富士か、はたまたエベレストか。
「神様……この世界を作ってくれてありがとう!」
亨は嘆息とともにこみあげる鼻血を押さえながら、そう感謝せずにはいられない!
めくるめく世界に胸をときめかせながら進む亨の耳に、妙なる福音が聞こえてきた!
「姉さんはおっぱいでかすぎだと思います」
おっぱい、という言葉に亨はびくりと足を止める。
「あら……舞華ちゃんはバランスいいスタイルよ。胸も小さくはありませんし」
「きゃっ! セクハラはんたーい胸揉むの禁止ー」
洗い場で泡だらけになりながらそんな甘ったるい声を上げているのは、
檜扇 舞華
と
檜扇 唱華
の美人メイド姉妹ではないか!
「ちょ……なにこの極楽。すげー! 隊長ッ!! 女湯すげえええええよおおおおお!」
嗚呼!
この絶叫が、亨を地獄へ突き落すことになろうとは!
「なんか変な声がしたね」
突如、亨の世界に不穏な黒い影が差し、天を裂く轟のような恐ろしげな声が鳴り響いた。
そこにいたのは、巨大なリナだった。目をぎらぎらとさせて声の主を探している。そして!
「やばい……目が合った!」
亨は我に返り、虫の振りをしようとした。が、それを許さぬ極彩ピンクの衣裳を着ていることに思い至り。
「こ、これはほら、違うんだ! えーと……」
しどろもどろに言い訳しようとするが、なにを言い訳できるだろうか!
彼はただ起こることに対峙するしかすべがない。
冷たく見下ろす黄色の瞳。
振り上げられる35センチの足裏。
「逃げるぜ!!!」
踵を返したピンク色の亨をリナの巨大な足が追いかける。
「踏みつぶしたる!」
「きゃ、なになに? 踏みつぶせばいいの?」
「あらまあ……覗きですか? 思春期ですし気になるのは仕方ありませんね」
舞華と唱華もリナに加わり、ばちゃばちゃとお湯を跳ね上げながら足を振り下ろす。
亨を襲う、滑る床と迫る影。
そして!
――ぺちゃり。
「獲ったあ!」
いまやリナの足裏に張り付いた亨は、踏みつぶされる間際にこういったと伝えられている。
「……女の子の足になら、本望かな」
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月11日
参加申し込みの期限
2013年12月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月18日 11時00分
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