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WONDERFUL OPPORTUNITY!
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いつの間にか碧南は、カレシつまり鷹取洋二のことを話す流れになっている。
「入学まで日程がバタバタしてて、彼と会えてないんです」
ふと思う。
大学に入ったら授業と練習に追われて、すれちがいの日々を過ごすことになるのかな?
いけないと思いながらも、バッドな想像が頭のなかを駆け回った。
待ち合わせしていたのに突然のキャンセル。
校門の前で待っていたのにタッチの差で会えずじまい。
電話がつながったと思ったら充電が切れ、ほんの些細なミスで誕生日プレゼントも届かない。
そうこうしているうちに恋のライバル登場! 芸術科の女子が彼にまとわりつくようになり、やがて私のほうにも心寄せる男子が。
ついには彼の部屋の前で、新たな男子と私で三角関係勃発? いや、恋敵も織り交ぜての四角関係アンサンブル勃発!
吹き荒れる恋の嵐、私たちどうなるのっ!?
……などとどんどん乙女ゲー的な波瀾万丈(の想像)が碧南の前で暴れくるったわけだが、まもなくぶつりと中断するにいたった。
「はーい、おしゃべりはそこまでーっ」
バタンと扉が音を立て、白いジャージ上下の女性が姿を見せたのだ。
桃谷 みれい
、元日本代表で五輪の舞台も踏んだポイントガードだ。ツーブロックにした髪を金に染めている。163センチでバスケ選手としては圧倒的に低い部類に入るが、現役当時はガッツあふれるプレースタイルで長身の選手相手でもほとんど競り負けることはなかった。かつて闘将とあだ名された彼女が、マタ大女子バスケ部の監督に就任したのは去年である。
碧南も大学との面接時に桃谷監督とは顔を合わせてはいたが、そのとき監督は寡黙な印象だった。ほとんど発言せず、もっぱら大学関係者が話しているのに耳をかたむけているだけに見えた。だからこれほど通る声が出るとは思ってもみなかった。
監督の出現と同時にコートは水を打ったように静まりかえ……ったりはしなかった。
「あっ、監督っ!」
「いま羽生さんのカレシの話きいてたんですー」
「カレシもマタ大なんだって~」
むしろ彼女らは桃谷監督に元気に語りかけたのである。
監督も怒ったりはしない。むしろチームの雰囲気がいいことを好意的に見ているようだ。眉をハの字にして、
「はいはい、そういう話は終わってだよ」と、かたわらの選手を見上げた。「まずは彼女の紹介させてね」
誇張ではなく、監督は本当に見上げたのである。
バスケ部ゆえ長身のメンバーが多い。碧南ももちろんそのひとりだ。
だが彼女は、ここにいる誰よりも高い。
シュリー・リン
。
見まちがえようがなかった。
碧南の肌は粟立つ。
アデリアの彼女、マタ大に来てたんだ。
すらりとした長身、姿勢もいい。手足も長く美しい体型だが威圧感がある。コーンロウに編みこんだ髪が、スカーレットのユニフォームに映えていた。
やっぱり彼女、颯爽としていてカッコいいな。
だがすぐに碧南の呼吸は止まった。
見てる。
彼女、こっち見てる。
シュリーのまなざしは碧南のいる場所から動かない。しかも、炎に突き入れられた焼き串のような鋭さを帯びている。
シュリー・リンは兵庫の強豪アデリア女学院高校の選手だった。体格はもちろん運動能力もずば抜けて高く、センターとしてアデリアをぐいぐい率いていた印象だ。
寝子高とアデリアは二度対戦している。最初は夏のインターハイ、二度目は冬のウィンターカップ、いずれも決勝戦の大舞台で。夏は敗れたが冬は勝った。だがいずれもどっちに転んでもおかしくない好カードで、二戦とも高校時代のベストマッチだと碧南はいまでも思っている。
ウインターカップの試合中、シュリーが自分にむかって何か叫んだことを碧南は覚えている。
さすが私のライバルだ、って私に言ったよね、たぶん。フランス語だからよくわからなかったけど。
わかるよ、私も同じこと思ったから。
そのライバルが大学からはチームメイト。
楽しみという気持ちもあるが反面、戦慄も碧南は覚えるのだ。
だってあんなに敵意のこもった視線なんだもん!
ほとんどにらんでいるように見える。親のかたきにでも出会ったかのような目ではないか。知らず、碧南の背を冷や汗がつたっていた。
「よろしくお願いします」
訛の残る日本語でそう告げると、ぺこっとシュリーは頭を下げた。
選手たちにも碧南の緊張が伝わったのか、和気あいあいとした空気はここで途絶えたのである。
さすがに大学バスケの練習だ。
高校のときより厳しい!
覚悟はしていた碧南ではあったが、あっという間にユニフォームは汗みずくになったのには閉口した。
「はいダッシュあと一本! 大丈夫、みんなならできるよ!」
桃谷監督は怖い声を出さない。明るい口ぶりで励ましてくれる。期待してるよと言ってくれる。
期待されたらやっちゃうよね。
碧南は大きく腕を振った。
だがその碧南より、ずっと大きく動くのがシュリーだ。
さすがに疲れてはいるようだが、ちらと碧南を見るや豹のように疾走した。
すごいなシュリーって。
でも私だって、へばるわけにもいかないよね!
碧南は猛追、シュリーの背を一気に追い抜かしたのである。
練習が終わったころにはもう日が暮れていた。
「羽生さんお疲れー」
「今日は楽しかったよ」
「これからもよろしく」
先輩選手たちが碧南に声をかけてくれる。高校時代とは異次元なまでにハードな練習だったのにみんな笑顔だ。さすがは、と碧南は思うほかない。
「よろしくお願いします」
だから自分もがんばって笑みを作った。でも体のふしぶしまで痛い。いつかこの笑顔が、無理せずできるようになる日がくるだろうか。
体育会系部活動では往々にしてシャワーの使う順が決まっていたりするものだが、「うちらそういうのないから」とある先輩が言ってくれた。練習はたしかにうんときついが、それ以外は明るく楽しくギスギスしない。なるほどこれがマタ大女バス流なのか。
それでもなんとなく気が引けて、碧南がシャワールームに入ったのはほぼ最後だった。
ブースに入ってさっと脱ぎタオルと一緒にドアにかけると金属製のレバーを倒す。
冷たい水が降り注いだ。
「あー」
たまらず声がでた。生き返る。
熱も痛みも疲れも、全部洗い落ちていくかのよう。
汗だくで頭モウロウとしてるとき、これが一番のごちそうだよね。
隣のブースにも誰か入った。シュリーだ。
うわ、きめの細かい肌、光沢もあって綺麗――。
シュリーの肌は青みを帯びた黒で、大理石のようにつやつやとしている。碧南は見とれてしまった。
「あっ」
ここでシュリーは碧南に気がついたらしい。またにらんでくるのかと思いきや、
「ど、どもー」
と恥ずかしそうに身をかがめた。なんだか動きも小さい。
裸見られるのが恥ずかしいのかな?
……私もじろじろ見るものじゃないよね。
碧南も目をそらす。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年07月25日
参加申し込みの期限
2024年08月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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