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すっきりと晴れた空の下、
綾辻 綾花
と
早川 珪
は手を繋いで歩いていた。どちらもGジャンを着てペアルックのようだった。
「少し人が多いですね」
「歩き易い脇道に入ろうか」
珪は少し前に出た。手を引くようにして二つ目の路地に足を踏み入れた。人通りが嘘のように途絶えた。店のような物はなく、倉庫のような建物の手前に古ぼけた自動販売機が置いてあった。
綾花はゴミ箱や駐輪場に目を向ける。
「にゃんこがいません」
「もう少し明るいところに行けばいると思う」
「
猫メモ
を持ってきたので、是非、会ってみたいです」
心なしか足を速めた。薄暗いところを突っ切った。斜め前にメゾネットタイプのマンションがあった。手前の駐車場にはプラスチック製の三輪車が置かれ、片方のハンドルにはカラフルなバケツがぶら下っていた。
綾花は近場を諦め、遠方に目をやる。やはり猫は見つからなかった。
「いないですね」
「そうでもないよ」
珪が声を潜めて言った。指さす方向に猫がいた。珍しい桜色で道を横切って右に消えた。
二人は手を繋いだまま足を速めた。猫が向かった道へ曲がると、すぐ前をのんびりと歩いている。
「追跡します」
「付き合うよ」
真剣な表情の綾花に珪は朗らかに笑い掛けた。
猫は気ままな散歩を続ける。二人は密かに後を付けた。
いつまで続くのか。頭に過る頃合いで猫は右手に折れた。小走りで向かうと見慣れない洋館だった。門扉は開いていた。
猫はアーチ状の窓に近付き、吸い込まれるように消えた。
「このような場所に洋館があることを初めて知りました」
「僕も同じだ。規模からいうと個人ではなくて、マンションの類いなのかもしれない」
二人は誘われるように敷地に入る。猫の消えた窓へ自然と足が向いた。
暗い窓は壁のようだった。綾花は顔を近づけて目を凝らす。
窓の表面が揺らぐ。暗さを掻き消すように光が溢れた。
収まると古そうな背表紙がずらりと並ぶ書架が映し出された。平積みの本も古めかしく、そこに仲睦まじく語り合う綾花と珪の姿があった。音声としては聞こえて来ない。白黒の無声映画を観る状態に等しい。
綾花は顎先に曲げた人差し指を当てた。
「過去の映像のようです。はっきりとは思い出せませんが、ストロベリームーンを一緒に見に行くと言っていたように思います」
「なるほど。過去を映す鏡のようなものか。まだ先はあるのかな」
珪の期待に応えるように窓は別の場面を映し出す。
愛車を運転する珪が髪を靡かせて微笑む。その相手は綾花であった。助手席に座り、手振りを交えた会話を楽しんでいるようだった。
「いろんなところに連れていって貰いました。また、よろしくお願いします」
「こちらこそ、今後ともよろしく」
過去の二人と同じように目を合わせて微笑んだ。
窓全体が揺らいで別の
過去
の場面に移る。
ベッドに仰向けに倒れた綾花に珪が覆い被さる。顔色は赤く、目が不自然に揺れ動く。豊かな胸に手を伸ばし、鷲掴みにする寸前で止まっていた。
「これは?」
「ああ、なんでもないです。どうしたんでしょうね、急に」
綾花は珪の前に立ち、早口で話を流そうとした。酩酊に近い状態なので本人の記憶にはない過去であった。
珪は思い出そうと目を伏せた。
「あそこは僕の部屋だ。二日酔いになった記憶はあるんだけど、もしかして手を出した?」
「なにもなかったですよ。少し珪さんは飲んでいて、偶然に出会った私が部屋に運びました。それだけです」
「そうか。悪かった。遅いと思うけど」
珪は力なく笑うと頭を下げた。綾花はにっこりと笑って言った。
「今度は酔っていない時に、お願いします」
答えに窮していると足元で猫が鳴いた。
「あのにゃんこです」
綾花は笑顔で桜色の猫を見る。撫でようとして手を伸ばすと避けられた。止める間もなく道へと走り出した。
「不思議なにゃんこです」
「洋館もね」
珪の声で綾花は後ろを振り返る。そこに洋館はなく、代わりに薄汚れた雑居ビルがひっそりと建っていた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月25日
参加申し込みの期限
2024年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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