this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
そんな一日があってもいいじゃない
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
パーカーを羽織った
万条 幸次
とハーフパンツ姿の
愛猫 萌々子
は手を繋いで歩く。指と指を絡める恋人繋ぎで寝子ヶ浜海岸に訪れた。
幸次は海から吹く風に顔を向けた。目を細めて深く息を吸い込んだ。
「泳げるような季節ではないけど、砂浜を歩いてみない?」
「そうですね。良い海風が吹いていますし」
手を繋いだまま幸次が先に出た。足場の悪い斜面でしっかりと踏ん張り、そっと萌々子の手を引っ張る。
異変は唐突に起きた。大地が揺れ、世界から音が消えた。
「え、なんです!?」
萌々子は震えて後ろを振り返る。街並みは消えて紫色の壁のようなものがそそり立つ。左右を見ても同じで果てを目視することはできなかった。
幸次は驚きつつ手で顔を扇ぐ。
「なんか違う世界にきたみたいだねぇ。それと暑くない?」
「言われてみれば。取り敢えず、砂浜に下りてみましょう。この紫には、直感と言いますか。触れない方がいいように感じるので」
その意見を肯定するように二人の頭の中に声が響く。
『その紫は次元の断面だからな。下手に触るんじゃねえぞ』
「その声は
テオ
だよねぇ。この状況を教えて欲しいんだけど」
『まあ、あれだ。お前らは交通事故に巻き込まれるところを俺が世界を切り分けて助けてやったぜ』
「そうでしたか。ありがとうございました。それでは元の場所に戻してくれませんか」
萌々子の願いにテオは、そうなるよな、と歯切れの悪い言葉を返す。
「なにか問題でも?」
幸次が改めて聞いた。
『面倒くせーことに神魂が絡んで俺の能力が上手く使えねえ状態だ。まあ、そっちで条件を満たせば、なんとかなるんじゃねえか』
「え、それだけ!? もう少しヒントみたいなものは?」
聞き返しても反応がない。強引に話を打ち切られたようだった。
幸次はぎこちない笑みを萌々子に向けた。
「これから、どうする?」
「ヒントはこの断片世界にあると思います。この暑さもそうですし、おかしい部分を中心に探してみましょう」
意志の強さを見せた萌々子は率先して砂浜を歩き回る。
幸次は押し寄せる波際を進んだ。五分もしない間に、あ、と小さい声を上げて立ち止まる。その場にしゃがむと砂に埋まっていた物を指で摘まみ出した。
「これ見て。綺麗な桜貝だよぉ」
「そうですね」
萌々子は口元で笑う。眼鏡の奥の目は冷ややかで幸次は苦笑いを浮かべた。
探索は呆気なく終わる。時間にして三十分も掛かっていない。
幸次は横にいた萌々子に視線を送る。
「どう考えても、これが怪しいよねぇ」
「海の家ではよく見かけますが、こんな風に置かれていると奇妙な感じがします」
「そうだねぇ。更衣室だと思うんだけど、男女に分かれていることに意味があるのかなぁ」
幸次の頬を汗が流れる。大気が揺らぎ、相当な暑さになっていた。
その等しい暑さに萌々子は、汗が出ます、と言いながらハーフパンツのポケットに手を入れた。
「ハンカチ、ではなくて、なんでしょう」
握った物をズルリと引っ張り出す。黒い紐のような物に同色の薄い布が三点、取り付けてあった。
見覚えがないのか。その場で掲げるようにして広げた。
幸次の小鼻が膨らみ、心なしか息遣いが荒くなった。
「それってマイクロビキニだよね。そこに更衣室もあるし、これってもしかして」
「待って! その、少し考える時間をください。偶然、ということもあるかもしれないので」
気温のせいだけではない。萌々子の顔が明らかに赤くなる。耳にまで及んだ。
羞恥心に耐えながらマイクロビキニを自身の身体に宛がう。胸を見て、ギリギリ、と低い声で言った。
「問題は魔の三角です」
「俺は気にしないよ。むしろ見たい気持ちの方が強い。それにたぶん、いや、これがテオの言っていた条件なんだよ」
「わかりますが、まさか、この季節に水着になるとは思っていませんでした。その、毛の処理をしていない状態なので……とても見せられるものではありません」
真っ赤な顔で萌々子は目を逸らす。
幸次はその場で両膝を突いた。砂浜に額と両手を当てて土下座の姿勢を取った。
「助かりたい一心で言うわけではないんだ! 恋人としてどうしても見たい! 萌々子、俺の為に着てくれ!」
「……こんな時に名前で呼ぶなんて……ズルイです」
「この世界には俺と萌々子しかいない! だから、頼む! 見るだけだから!」
萌々子はあからさまな溜息を吐いた。
「わかりました。まずは着てみます。それから決めるので過度な期待はしないでください」
くるりと向きを変えた。女子更衣室のドアを開けると対面の壁に姿見が用意されていた。
「やはり着替えるのが条件のようですね」
愚痴っぽく言って中に入り、ドアを閉めた。中は思ったよりは広くすぐに全裸となった。手に持っていたマイクロビキニを手早く身に着けた。
「本当にギリギリですね」
姿見で見ると胸の大事なところは隠れていた。股間から僅かに食み出た毛は指で押し込んだ。
ついでに背中を鏡面に移す。露出した尻を見て、アウトです、と震える声で判定を下す。
「どんな感じ? 見せられそう?」
外から幸次が聞いてきた。
「凄く恥ずかしいですが、正面なら見せられます……本当に見せないといけないですか?」
「お願い! 純粋な気持ちで見たいんだ! それ以上のことはしないから、ね、少しでいいから見せてよぉ」
「本当に少し、ですからね」
念を押した萌々子は僅かにドアを開き、半身を覗かせた。待機していた幸次は、おおー、と興奮した声を上げた。
「もう少し、出てきて欲しいなぁ」
「……わかりました」
横に小さく一歩。萌々子の全身が露わになった。幸次は前のめりで見つめる。その強い視線に耐えられず、両手で胸を隠した。
「もう、いいでしょう」
「眼福だったよ。これで条件は満たしたんだよね? なにも起きないんだけど?」
「言われてみれば、そうですね。まだ、なにかあるのでしょうか」
二人は顔を見合わせた。間もなく同じ答えに行き着く。
視線は男子更衣室に注がれた。
「こっちも開けてみようかなぁ」
「私は女性なので、ここで待っています」
「そうだね。じゃあ、試してみるねぇ」
幸次は気軽に中へと入る。更衣室の作りは同じようで正面に姿見が取り付けてあった。
「これは、なんだろう?」
黒い物が丸まるようにして置かれていた。手に取るとブーメランパンツ、それよりも細くて小さい。
「え、もしかしてこれを俺が穿くのか?」
目の前で見ても疑念が湧く。
「どうです? なにかわかりましたか?」
「うん、俺も海パン姿にならないとダメみたいなんだよねぇ」
「そうですか。わかりました。ここで待っていますね」
「あ、うん。まあ、穿いてみるよ」
幸次はパーカーを脱いだ。シャツを脱ぎ、ズボンとトランクスを纏めて下す。代わりに黒いナニカを穿いた。
姿見で確認すると、うわー、と声が漏れた。
本体は隠れていたが袋は食み出ていた。毛も酷い状態で全裸の方がマシに思えた。
「終わりましたか」
「まあ、そうだね。でも、これはちょっとねぇ」
「開けますね」
ドアが開く。それを阻止して慌てて閉めた。
「どうしました?」
「見せられないような状態なんだよぉ」
「私は勇気を出して見せました」
「そうだね。今ならよくわかるんだけど、これは即死レベルでヤバイんだよねぇ」
ドアを開けられないように幸次は懸命に引っ張る。開けようとする力が働き、更衣室がミシミシと軋み始めた。
「私も恥ずかしくて心臓が止まる思いをしました。可愛い後輩が一肌脱いだのですから、万条先輩も応えてください!」
「そんなことを言われても、これだけは、さすがにちょっと!」
断片世界で二人の熱闘は続く。
その三十分後、幸次と萌々子は元の場所に生還を果たした。どちらも俯き、赤ら顔でふらふらと歩道をゆく。
萌々子は白い砂浜をチラリと見て、アウトです、と小さな声で呟いた。
<< もどる
1
…
3
4
5
6
7
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
そんな一日があってもいいじゃない
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月25日
参加申し込みの期限
2024年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!