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そんな一日があってもいいじゃない
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ウォルター・B
の屋敷の一室で
稲積 柚春
は溜息を吐いた。汚れ防止の為にエプロンを付けていたものの踏ん切りがつかない。
乱雑に物が置かれ、一部、積み上げた物が崩れていた。
柚春は近くにあった丸いテーブルに目をやる。表面が薄っすらと白い。試しに人差し指を滑らせると、くっきり跡が残った。
老メイドのメアリの手は借りられない。他の部屋の掃除と洗濯を同時に行い、合間にランチ作りに励んでいた。
――まずは足場を確保しないと。
散らばった冊子や書籍を一か所に集める。付着した汚れは持ってきた雑巾で丁寧に拭き取った。大物の椅子は壁際に移動させた。可能であれば重ねて空間を広げることに専念した。
奥の方までいくと薄汚れた段ボール箱に目が留まる。下部が破れていて人形の手のような物が突き出ていた。
柚春は目を輝かせた。封はされていないので遠慮なく上部を開けた。
布製のウサギの人形が入っていた。木製のハンマーは工具だろうか。手で掘り進めていくと手錠が見つかった。
――ワットは警察官になりたかったんだよね。
引っ張り出すと重さを感じた。精巧な作りで凄味がある。
「本物、ではないよね?」
破損した箇所はない。輪の部分も滑らかに動く。
――大切にされていたのかな。ワットに見せたら懐かしがってくれるかも。
エプロンのポケットに入れた。興味は段ボール箱に注がれ、いろいろと取り出してみた。
「これは?」
摘まんだ鍵は金色で頭の部分が薔薇を模していた。宝石箱の鍵に相応しい豪華な作りが気に入ってスリムパンツのポケットに忍ばせる。
ただし、肝心な宝石箱は見つからなかった。オルゴールはあったが鍵穴が存在しないのでそっと元に戻した。
部屋全体を見て回った。掃除の仕方も薄っすらと頭に浮かび、手早く済ませた。少し雑になったが仕方ない。ウォルターに手錠を見せたい気持ちが勝った。
掃除道具を片付けると柚春は足早に向かう。途中の部屋で掃除機の音を聞いた。足は止めず、ウォルターの自室へ急ぐ。
ドアを前にして、三回、ノックをした。どうぞー、と間延びした声で中に入るとウォルターは机に向かっていた。椅子をクルリと回してにこやかに笑う。
「ワット、実はね。部屋を掃除していた時に珍しい物を見つけたんだよ」
「どんな物かなぁ。人形とか?」
「そうじゃなくて手錠だよ。ずっしりとした重さがあって、本物じゃないよね?」
「それ、玩具だよぉ。見ればはっきりするし、持ってきたよねぇ」
ウォルターは興味を示し、椅子から立ち上がった。柚春はエプロンのポケットから勢いよく手錠を取り出して見事にすっぽ抜けた。宙を舞う手錠に二人は同時に手を伸ばし、ガチャ、と重なるように音を立てた。
柚春は、え!? と小さな声で右の手首を見た。銀色の輪が嵌っている。隣にいたウォルターの左手首も同じ状態だった。
「逮捕されちゃったねぇ」
「え、取れないんだけど」
「鍵がないと外れないと思うよぉ」
「手錠を見つけた部屋にあるかも」
歩き出そうとした柚春の右手首が引っ張られた。
「ワットも歩いて」
「わかったよぉ。鍵が見つかるまでは寄り添って歩かないと危ないねぇ」
ウォルターは左手で柚春の右手を握った。
二人三脚の要領で自室を後にした。
競争相手がいるかのような速さで舞い戻ると部屋を隈なく探す。中腰の姿勢が長く続いてウォルターは右手で腰を摩った。
「見つからないねぇ。喉も乾いてきたし、何か飲もうよぉ」
「僕も喉がからからだよ」
二人はキッチンで甘酸っぱいオレンジジュースを飲んだ。空になったコップをシンクに戻すと柚春がブルッと震えた。その振動が伝わったのか。ウォルターが顔を覗き込む。
「寒いってことはないと思うんだけどぉ」
「……冷えたジュースで……あの、トイレに」
「一緒に行くことになるんだけどぉ」
「そ、それは困るよ! だって、そんな、無理だって!」
柚春は顔を真っ赤にして頭を左右に振った。その行動が尿意を早め、急に動かなくなった。今度は前屈みの状態でプルプルと震え始めた。
「……我慢できないかも」
「漏らすより、出した方がいいよぉ。我慢は身体に悪いし」
「……そっと歩いて」
赤い顔で柚春はそろりと歩く。
振動を加えないようにトイレへ入るともがくように脱ぎ始める。ショーツを穿いたまま便座に座ると、見ないで、と小さな声で言った。
ウォルターは立った状態で壁の方に顔を向けた。柚春は腰を浮かし、急いでショーツを膝まで下げた。
左手で勢いよく便器の水を流し、その音に紛れて用を足す。トイレットペーパ―の紙を荒々しく千切り、手早く拭いて流した。
「……恥ずかしくて、死にそうだよ……鍵はないし」
「金色の派手な鍵だから、すぐに見つかると思ったんだけどねぇ」
「ええええっ!」
のんびりとした声に驚きの声が被さる。
スリムパンツのポケットに入れた鍵で、二人の手錠は呆気なく外れるのだった。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月25日
参加申し込みの期限
2024年09月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年09月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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