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LIQUID -Star Chronicle- 時は流れゆく
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【サイドクエスト『水鏡戦線の亡霊』】
先だっての
オフ会
でははからずも、マーナ(プレイヤー:斎藤 愛)の本心へふれることができた。胸の内に抱えるちょっとした苦悩を、彼女は吐露してくれた。その表情はいささか痛ましくもあったが、いつも快活なアバターの裏に隠した彼女の人となりを明かしてくれたことが、アオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)には嬉しかった。
「おはよ、マーナ!」
「はよ。アオイ」
少し気恥ずかしそうに顔を赤らめた彼女にはあの日の照れがまだ残っているようだったが、すぐにも明るいマーナに戻るだろう。
「今日はどうしよっか?」
「う~ん、そうだねえ。『
邪神の呼び声
』がストーリークエスト並みの大作だったし……」
「たしかに。しばらくは小粒なサイドクエストをちまちま進めてくってのも、アリかしらね~」
邪神バリスタールをめぐる陰謀や激しいバトルの連続、それらを仲間たちと乗り越えてゆく胸のすく冒険には心躍ったものだが、メインコンテンツに迫るほどの濃密な体験を終え、少々燃え尽き症候群のような心境にもあったりする。今はド派手ですかっとする大立ち回りより、もう少し気軽に気楽に進められる冒険がしたい気分だ。
「じゃ、そーいうカンジのサブクエでも探してみよっか」
「さんせー」
便利なクエストリストはあえて開かず、手近な酒場で情報収集や掲示板のチェックなど経て、手頃な冒険を探してみることにした。
……のだが。
「どうしてこうなった」
所持金をたしかめ、アオイはぽつりつぶやく。マイナス10万ボトル。気がつくと途方もない借金を背負っていた。
それを作った当人は今、憤慨した様子でほえている。
「わたくしのせいじゃありませんわ! あなたがたのカジノがイカサマでもしたんですわ!」
「言いがかりもはなはだしいな、お嬢ちゃん」
サイディア貴族の家出少女、シャローテだった。大冒険を終えた後も彼女は家へ戻らず、アオイたちについて回っている。もうすっかり旅の仲間となった彼女だから、今さら別れるのも寂しいことだし、それはいい。
問題はアオイも、となりで頭をかかえたマーナも、シャローテのギャンブル癖を知らなかったことだ。取り囲む黒服たちはカジノの従業員や、あるいは用心棒や汚れ仕事を請け負う役どころで、つまるところ取り立てに押し寄せたのだった。
「あんた、この子の保護者かい? そうだろう、そうでなくっちゃ困るんだよ」
「はあ」
黒服のまとめ役らしい人相の悪い男が据わった目をして言った。
「ウチはねえ、サイディアでも良心的なカジノで通ってるんですよ。お客さまがちょいとばかり粗相をしたって、痛めつけたりはしない。めったにはね。命を奪うなんてめっそうもない。代わりと言っちゃあナンだが、こういう時は、カンタンなお使いをしてもらうことにしてるんですよ」
「イカサマでわたくしから巻き上げておいてなにを言うんですの、アオイマーナこんな輩の言うことを聞く必要はこれっぽっちも、もががが」
「なにをしろってのよ?」
シャローテの口をふさぎ、こちらも負けじと三角形の目で黒服たちをにらみつつマーナがたずねると、黒服の男は不自然なまでに真っ白い歯をむき出し奇怪な笑みを浮かべた。
「荷物をね。運んでもらいたいんですよ」
しばしの後。彼女らの姿はパナーシェの港にあった。小国ながら美しいビーチを擁する観光大国、まさしく南国の楽園だ。三人で
バカンスを楽しんだ
記憶にもあたらしく、心地良くからりと晴れた青空に白い雲は変わらずため息がもれるほどに美しい。
にもかかわらず、それを目で肌で楽しむ余裕はどうやら、今回の旅程には無さそうだ。
「どうしてこうなった?」
三人はまたしても取り囲まれていた。今度は黒服ではなく、一見して港の一画を根城とする海賊連中だろうか。近年はパナーシェでも彼らの被害が増加傾向にあり、近くサイディア王国へ協力の要請が出されるのではなかろうかとのもっぱらの噂であった。
「ほおう、そいつが例の荷物だな? ずいぶんとでけえ箱だが、なにが入ってんだ?」
「中身は詮索するなと言われただろ。とにかく奪っちまえばいいんだ」
「……海賊って自由を求めるものじゃないの? 誰に頼まれたか知らないけど、それじゃただの泥棒じゃない」
あきれたように言ったアオイの言葉には聞く耳持たず、海賊たちは腰に下げたカトラスを抜き放つ。あっという間に乱戦となった。
「ちょっ、これ、気楽なお使いクエじゃなかったの!?」
「まあ、最初から怪しかったけどね」
マーナの<グレーターオートヒール>を盾代わりに、アオイの<鋭光乱舞>がなぎ倒す。シャローテのナイフが飛び幾人もの海賊を仕留めるも、
「か、数が多いですわね……! アオイ、マーナ、気をつけて!」
「ちっ、聞いてたとおりか! こいつらつえーじゃねえか。おいお前ら、囲め囲め!」
海賊たちはそれなりの人数を揃えて待ち構えていたらしく、倒しても倒しても途切れることはない。
そもそも、クエストの導入からして不自然ではあったのだ。シャローテのギャンブルによる借金はただのきっかけに過ぎず、あるいははじめからアオイたち冒険者を引きこむためのしかけであったのかもしれない。
「うわっ、なんだこりゃ!?」
「箱から、なにか出て……ぐわあああああ」
その証にか、事態はやがて急展開を見せ始めた。
「あいつら! 乱暴に扱うから、箱が開いて中身が」
「み、見てアオイ!」
大きめのアタッシュケースといった程度の大きさの、継ぎ目のない奇妙な箱だった。そこに今、真っすぐな亀裂が走り、ぼうと青いかがやきをほのめかしながらに、箱が開いてゆく。ずるりと、なにかが出現する。
人だ。正しくは人ではないが少なくとも人の形、少女の姿をしていた。あまりにも長く、足元へ引きずるほどの長い銀色の髪が熱気をはらんで浮かび上がる。どこからか放たれた光条が海賊のひとりをつらぬき屠ったのは、少女の繰り出した攻撃であったらしい。
つやめく褐色の肌をさらし、幼さを残す顔になんら感情を表さず、今度は右腕に宿した光の刃で海賊たちをまとめて斬り裂いた後、奇妙な少女はぐるりと首をめぐらせてアオイを見つめ、
「オートマタ<UPW2>、活動を開始しました。水鏡の女王の命に従い、ウォーターレルムへの侵攻を開始します」
「ゆ、ゆーぴー……なに?」
ぽかんと口を開けて見つめ返すアオイに、淡々と、それが義務であるかのように告げた。
「個体識別名が必要でしたら、いかようにもお呼びください。それでは指揮官、ご命令をどうぞ」
無垢な少女の水鏡がごとき瞳のきらめきが、アオイをあらたな冒険へといざなう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月02日
参加申し込みの期限
2024年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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