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LIQUID -Star Chronicle- 時は流れゆく
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【サイドクエスト『未知なる探求』エピローグ】
旅路へ思い馳せれば、丸眼鏡の向こうにらんらんと輝く、年齢を感じさせない鋭い瞳を想起した。彼は力強くいつまでも健脚で、無骨でありながらも時にユーモアをたしなみ、旅の楽しみを余すことなく享受していた。その歩みにマシロ(プレイヤー:
白 真白
)も大いに触発されたものだ。彼の足取りをたどり、彼の見た景色を堪能し、彼の触れた謎や神秘を明かすべき目標と据えたがゆえに、マシロの歩みもまた止まることはなかった。
未知なる探求を存分に味わいつくすことができた。マシロは感謝し、スピリスタの険しい雪道を進む足運びも軽快となった。
「お。見えてきたぜー、マシロ」
フェンネルが言うと、先行していたアプリコットが丘の向こうで手を振っているのが見えた。スピリスタの深い雪景色に、派手な色の鎧が映えた。
「このへん、敵が強くてヤベーんだけどな。マシロがいてくれたおかげで、すんなり進んでこれたな。助かったぜ」
「ん~ん、みんなで協力したからだよ! パーティプレイ、最高だよね」
「それな」
兄フェンネルと妹のアプリコットとは時おり顔を合わせ、目的が合致すればこうしてパーティを組むこともある。アバターのコワモテがゆえに怖がられてしまい、あまりそうした機会もないのだと彼らは嘆くが、つき合ってみれば賑やかで楽しいふたりだった。
兄妹は大陸の北方スピリスタの地図を埋めた後、コーフィルの北、カーネフォラ海に口を開ける大穴を目指すという。マシロもたどった道程であり、
ひとつの真実と結末
へつらなる道行きだ。マシロと同じくして地図を埋める過程を楽しむ彼らもまた、そこへたどりつかんとしていた。
「それにしてもあの村って、ナンかあったっけ? クエストの目的地ったって、大して見るモンもない場所って感じだったけどな。まあアイテムの補充くらいはできるけどよ」
「ん……まあね。でもちょっと用があって」
「ほーん」
旅の果てに彼らが目にするであろうあれこれへ、マシロが親切ぶって教えてやることはもちろんなかった。ふたりが未知なる探求を余さず楽しめるよう願い、多くを語ることはしなかった。あの旅の先達、丸眼鏡の彼がマシロへそうしてくれたように。
「んじゃ、俺らはさらに北を目指すとするぜ。またな、マシロ」
「うん、またパーティ組んでね。アプリコットちゃんにもよろしく~」
兄妹と別れ、雪道へ新たな足跡を刻んでゆく。
向かう先にはこじんまりとして静かにたたずむ、白い雪帽子をかぶった文字どおりの寒村があった。
ハルコンの墓はわだちのようにくぼんだ獣道の脇、村のもっとも高いところへ、ぽつんと立っていた。彼がなるべく遠くを見とおせるようにと、村人たちのはからいであるらしかった。
村では極寒を逆手に取り、雪の下でわずかながらの野菜を育てているという。村人たちは収穫したそれらを雄々しく純白のヤクの背に乗せ、山を越え、北のエチル港へと運ぶ。極北の海からの玄関口、北方の交易の中心地だ。そこで野菜をいくばくかの魚や塩漬けの肉、穀物類へと換え、ふたたび険しい雪山をたどって持ち帰ることを生業としていた。
ハルコンもまた幼い時分から行商にたずさわり、険しき道を行く術や生き抜く術を学んだ。港へ出入りする巨大な船たちを眺め、広大な海の果てへと思いを馳せた。船乗りたちが語る、コーフィルの北の海に開く大穴の話へ熱心に聞き入り、誰もが目にしながら確かめることかなわなかったという穴の底へ沈む真実に興味を抱いた。世界の在りようを余すことなく、くまなく知りたいと思うようになった。
「だから、旅に出たんだね。ハルコンさん」
石積みに木片の墓標を突き立てたのみのちっぽけな墓へ、マシロは両手を合わせた。様式はことなるだろうが、このほうが気持ちがこもる気がしたので。それに広い世界を旅した彼なのだし、細かいことに目くじらは立てるまい。
「ハルコンさんの見てきたもの……全部、見てきたよ。穴の底で、墓守の彼にも会った。私も選択を迫られたよ。どうしたかって? ふふふ。まあ、分かるよね」
選んだ答えはマシロの意思によるものだが、結果的にはハルコンと同じだ。もっとも世界をめぐり地図を埋め、すべてを目にしてきた者がたどりつく場所であるなら、得てしてみな同じ答えを選ぶかもしれない。世界の循環を止めたくはなかった。この世界を、リキッド大陸での冒険をまだまだ、続けていたかった。
「世界ってすごいよね。ずいぶん歩いたつもりだけど、おとずれるたびに新しい発見があるんだもん。この村だって、ハルコンさんが生まれた場所だなんて思ってなかったし」
マシロはその後もしばし、ハルコンとの対話を続けた。大陸の成り立ちのように止めどなく湧き出す言葉は尽きず、循環し、
「だから探検って、冒険って、やめられないよね!」
彼もまたきっと熱心に耳をかたむけていたことだろう。
さようなら、行ってきますと告げて、マシロは村を去った。彼が旅の終わりに安らぎを見い出し眠りについたことは喜ばしく、そしてマシロはまだそこへ至らず旅の途上にあった。歩みを止めてはいられない。
「さーって。新しいクエスト、いくぞー!」
ひとつの旅がおわり、新たな未知なる探求が始まるのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年08月02日
参加申し込みの期限
2024年08月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年08月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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