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LIQUID -Star Chronicle- 最終決戦
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【サイドクエスト『邪神の呼び声』(1)】
駆ける、駆け抜ける。もとは古い坑道らしく、石塊まじりの土を掘り抜いた通路は木組みの補強が施されているが、ところどころに腐食し朽ちかけているのを新たに補修し維持されているようだった。かつては良質な蜂蜜鉱を豊富に産出したと聞くが、とうにその役割も失われて久しい。
「くっ、待ち伏せか! 気をつけろ!」
剣士ルフレーヴの振るう剣筋は鋭くも多勢に無勢、またたく間に囲まれたが、
「はああああっ!!」
アオイ(プレイヤー:
仙藤 蒼
)の振るう拳に繰り出す蹴りが敵影を即座に打開した。油断なく身構え周囲へ猛禽のごとく視線を一巡する。
「大丈夫!?」
「ああ、すまない! しかしさすがは教団の中枢か、こいつらただの雑魚じゃないぞ!」
邪神崇拝の総本山、<バリスタール教団>の本拠地たる地下神殿へと続く道だ。一定の間隔で壁に吊り下げられているランタンにはご丁寧にも、枝葉にコーヒー豆みっつの紋章が逐一刻まれていた。
「数が多い……上に、強いじゃない!?」
「油断してはいけませんわ、マーナ、アオイ!」
オラクルリンカーのマーナは生命力を費やし<グレーターオートヒール>で仲間らを強力に支え、アサシンマイスターとなったシャローテのナイフは刃に塗布された劇毒の効果もあり一撃必殺の威力を発揮した。
にも関わらず、いくら打ち倒そうとも敵の群れは途絶えない。軽鎧を身に着け目深にかぶったフードの奥に赤い輝きを灯す、教団の精鋭兵たちだ。ひとりひとりが凄絶な殺しの技を修め、標的の命を刈り取ることになんのためらいも疑いも抱かず刃を振るう、完成された暗殺者たちだ。それが数え切れないほどにこの場へ集っている。おそらくはすべて、アオイらを阻むためだけに。
教団は窮地に陥っているらしい。先の
襲撃
において捕らえた暗殺者から引き出した情報によれば、各国の首脳部へ息のかかった者を浸透させる闇の政治闘争も、権力を握るため障害となるすべてを力ずくで排除する試みも、ことごとくに頓挫したという。いずれもアオイらの活躍がためだ。結果、各国に配された彼らのシンパたちにも教団を見限る者があらわれ始めた。教団は弱体化の一途をたどっているのだ。
しかし彼らには切り札があった。
「それで連中、邪神の復活を早めようってわけ? まったく、いい迷惑だわ!」
マーナが<旋風の加護>で前衛たちを守り、斬り込む彼らを援護する。魔法による堅固な防御にまかせてアオイは突っ込み、暗殺兵たちの攻撃を一手に引き受け、
「<逆響波>っ!!」
デュアルガーディアンの奥義を放ち、まとめてダメージを返して蹴散らした。開けた道に機を見い出し、駆け抜ける。
坑道を抜けてゆく湿った風を頬に受けながら、アオイの胸中にはどこか感慨深いものもあった。
「それにしても、マーナと受けた
初めてのクエスト
が、こんな大事になっちゃうなんて。あの時は思いもしなかったよね」
「あはは、ほんとよね! でもなんだかんだ、楽しかったかな。最後まで来れたのは、きっとアオイといっしょだったから。あたしゲーム好きだけど、あんまり上手くないからさ」
「私もマーナといっしょで楽しかった……って、これで終わりじゃないけどね! これからもたくさんクエストに付き合ってもらうからね」
「ふふ、もちろん♪」
などとバトルのさなかにも笑みを交わしていたら、前方に現れた暗殺兵へナイフの群れが飛び突き刺さった。シャローテの<ミリオンダラー>だ。彼女は唇をとがらせて、
「ちょっと、ふたりとも! わたくし抜きでイチャイチャしないでいただけます? 仲間外れはさびしいですわ!」
「ごめんごめん。シャローテもマーナも、大事な大事な仲間だよ!」
クエストやバトルによって絆を深めてきたのだ。この場にあってもそれは変わらないだろう。アオイは跳躍し、薙ぎ払うような飛び蹴りを見舞い暗殺兵たちを蹴散らした。
「君たちは強いな。冒険者としても、その心も……むっ!?」
教団に縁あるルフレーヴの導きで、地下神殿の最奥へ踏み込む。ここはかつて彼の曽祖父が暴き出したという、まさに邪神の封印された地であるらしい。
「ここが終着点ってわけね」
その場所に今、邪悪が満ちていた。ドーム状の空間にはくぐもったうめきのような呪詛が響く。邪神の紋章をあしらったケープを羽織る者たちが一心不乱に祈りを上げ、中央に描かれた複雑精緻な魔法陣はあやしく紫の輝きを宿し、多様な鉱物や植物、それにぬめった肉塊のごときものやどす黒い血だまりの器は捧げものの類だろうか。
「!?」
ひとつ、震動が走り抜けた。肌の粟立つような悪寒も。
「早く儀式を止めないと、邪神が復活してしまいますわ!」
「いや……」
シャローテの叫びに、ルフレーヴは立ち尽くしぽつりとつぶやく。
「もう遅い」
ずるりと。すべるように魔法陣の中心から伸びたのは、腕だ。節くれだった、長大な腕だった。それが教団の神官らをあっけなく薙ぎ払い、現世へと這い出して来る。
「……なんて、おぞましい」
半身を乗り出し、ずるりずるりと魔法陣から身を引き出してゆく。見てくれは裸身の女性を思わせるが、肌は紫がかってヒョウ柄めいた斑点に覆われている。斑点のひとつひとつは牙を持つ口であった。形こそ人型をとりながら、頭部は人間のそれとは大きくかけ離れ、言い表すなら蜘蛛だろうか。
一歩及ばなかったらしい。邪神はここに復活を遂げたのだ。
「やろう、みんな!」
思わず退いたルフレーヴに、おびえたような顔を浮かべたマーナやシャローテを、アオイの声が一喝した。
「これが教団との決着、最後の戦い……私たちならやれる! みんな、いこう!」
四本の腕を広げた邪神・バリスタールの禍々しき威容に、アオイは、仲間たちは、唇を引き結び立ち向かう。彼らの四肢は力に満ちあふれ、退かぬ決意をなみなみとたたえた瞳が、炎のごとく燃えていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月06日
参加申し込みの期限
2024年05月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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