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授業風景 ~1年普通科の場合~
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教科書で栄養バランスを調べながら、うーん、と
北条 冬華
は小さく眉を寄せた。
「私の朝食。朝から塩分が少し多めでしょうか?」
朝食の材料はベーコン、卵、パン、コーヒー粉、砂糖、牛乳、野菜が色々と、言うほど珍しいものを使っているわけではない。とはいえベーコンは、それだけでも十分に味がするほどしっかりと塩が使われているし、栄養バランスを取るために飲んでる野菜ジュースも結構、塩分が入っている事が多い。
小さい頃から欠かさず朝晩、牛乳を飲んでは居るけれども、それにしても少し塩分を控えた方が良いだろうか。そう悩む冬華の呟きに、どれどれー? と
桜庭 円
が横から覗き込んだ。
「どれどれー? うーん、そんな事ないんじゃないかなー? 冬華ちゃんの朝ごはん、何か素敵な感じでお洒落ー」
「桜庭は結構手軽に済ませているけれど、昼までもつのか? あと料理は覚えておくと色々と便利だぞ?」
「うー……料理苦手!」
そうしていった言葉は、円の本心である。何しろ自分の朝食はと言えばシリアルと牛乳、またはコンビニおにぎりとから揚げ。
御剣 刀
がついそう聞いてしまったのも、無理からぬくらいに天下無敵のお手軽食である。
そう言われると円自身も、大丈夫かなこれ、と思っていなくはない。いなくはないが、元々苦手なお料理を、だから頑張って覚えようと言うのは、よほどのきっかけがなければ難しい。
実家では母が作ってくれていたから、ハムエッグと、牛乳とパンとサラダ、と全うな朝食が並んでいた。美味しかったなぁ、としみじみ思い出す円に、でも、と冬華が髪を揺らした。
「円さんの今の……、シリアル? それも良いですよね。物を選べばシリアルの栄養も良さそうですし」
「そうだな。シリアルは何だかんだでバランス取れているよな~」
「だよね! だから、一週間同じメニューとかざら!」
そんな冬華のフォローのような本気のような言葉に、刀が同意の頷きを返す。それに力強く拳を握った円が笑顔で言い切ると、友人2人からの眼差しが『さすがにそれは』と言わんばかりに冷たくなった。
あれ? と首を傾げて、『やっぱり一人暮らしになると、自分の事だけだし、適当になるって法則が存在するのかもしれない』と真面目顔で力説してみたものの、呆れたような冷たい眼差しは一向に変わらない。否、むしろどんどん冷たくなる。
やれやれ、と刀が小さく息を吐いた。
「二人の体型の差は朝食の差か……おっと」
「刀くん……?」
「刀さん……?」
だが、彼の零した失言に、今度は刀の方が女子2人の厳しい視線に晒される。慌てて口を噤んだものの、どっちがどうだと言いたいのかな、という突き刺さるような眼差しに、口は災いの元だと痛感し。
とりあえず栄養素調べに戻ろうと、少し焦った様子で促した刀達から離れた所では、模造紙を広げた
尾鎌 蛇那伊
がどこか可愛らしく頭を抱え、写真をあれこれ並べ変えては、ううん、と悩ましげな声を上げていた。そこに映っているのは、彼の朝ごはんであるご飯と目玉焼きとベーコン、サラダやフルーツ、そうして美味しそうな牛乳も。
それだけではなくて、材料のお米や卵、野菜などといったものも何枚か、写真を用意して来ている。この中から大きなのを1枚に小さいのを2~3枚選んで、後は文章で――と思っているのだが、なかなか考えがまとまらない。
新聞作成って大変よね、とため息を吐く。レイアウトや絵と文の比率とかも考えないといけないし、何より、どうやって書けばみんなに判り易いだろう?
「あー、アタシ、そんなに頭良い方じゃないのに~」
そうしてまた頭を抱える蛇那伊と同じように、彩葉も自分で作った朝食の写真を見比べて、どれにしようかなー、と考えていた。絵を描くのが苦手だからと、あらかじめ撮ってきておいたのだ。
多少の躓きはあったものの、クロワッサンとタマゴ、ベーコン、サラダのレタス・きゅうり・トマト、ヨーグルトの栄養は調べ済み。壁新聞作り頑張っちゃうよー、とひとまず持参した色鉛筆で見出しも書いてみた。
あとはレイアウトを考えて~、と楽しげな彩葉がやっているのを見たり、聞いたりしながら
仲村渠 鳴
もまた、自分なりに新聞のレイアウトを決めていく。さすがに写真は用意出来なかったから、イラストで表現するしかないかな、と考える鳴の横顔は、けれども少し疲れ気味で。
というのも栄養素を調べる段階で、実は結構な苦労があった。みんなと朝ごはんの話をして、ますます故郷が懐かしいな、と思いながら栄養素を調べ始めたものの、これがなかなか大変だったのだ。
さすがに家庭科の教科書レベルでは、そこまで詳しい情報が載っているわけではない。まして沖縄料理のデータとなると殆ど見つからず、最終的には
八神 修
から食品成分表を借りて、何とか調べ終えたのだ。
「ただ朝ごはんを紹介するのが、こんなに大変だと思わなかったわ。八神、ありがとね」
「これくらい構わないさ。でも本当なら、勉強に集中する為にも朝食は取った方が良いけどな」
ぐったりとため息を吐きながら礼を言った鳴に、言われた修は笑って彼女のプリントを指先でとん、と叩く。事情があるのは仕方ないにせよ、朝からエネルギーは摂取した方がやはり、脳も良く動くのだし。
そんな風に話す2人の横では、すでにあらかたを作り終えた
恵御納 夏朝
が、あちらこちらに小さな猫を描いている。あくまで目立たないように、何匹かだけ――と自分に言い聞かせながら描いている猫は、けれどもなかなかの力作だ。
その画力に目をつけた、
神野 美野梨
が声をかけた。
「終わったならこっち、手伝ってもらえない?」
「……ん。良いよ」
それにこっくり頷いて、夏朝は美野梨の机へと向かう。ちなみに彼女自身の壁新聞にも、もちろん猫だけではなく、朝ごはんそのものの絵や、材料のお魚やほうれん草、大根、ネギといった食材もこれまた可愛く、そして美味しそうに描いてあった。
お父さんやお母さんの事を思い出しながら。丁寧に書かれた丸くてほんの少しだけ小さな文字にも、気持ちが一杯詰まっている。
だから。今度はどんな絵を描くのかなと、美野梨の壁新聞を覗き込んだ夏朝はさらっと中身を見て、ぽつり、と呟いた。
「やっぱり書いたんだね……」
「当然でしょ?」
そんな夏朝の言葉に、美野梨は何を言ってるのかと言わんばかりに大きく頷いた。彼女の『理想の朝ごはん』研究は、着実に形を現そうとしている。
バランスが良いからといって、ずっと同じものを食べていたのでは飽きてしまうから、少しずつ変えるのがベターだろう。ならば、日持ちするおかずを常備して、少しずつ食べるのが理想だろうか――或いは時間短縮のため、パンにペーストの海苔やしらす干しを塗る、和洋折衷型も悪くないかもしれない。
あとは検証実験ね、という美野梨の呟きを聞きながら、夏朝はどの絵を描いたら良いのかな、と考える。実際に美味しいのかどうかは判らないけれども、世には納豆トーストなるものも存在すると聞くから、絶対にない組み合わせではないのだろう。
そう考えながら、夏朝は持ってきた色鉛筆セットを開いて、しらすが食パンの上で踊っている絵を丁寧に、せっせと描き始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月05日
参加申し込みの期限
2013年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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