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授業風景 ~1年普通科の場合~
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大田原 いいな
に手伝ってもらい、ようやく栄養素調べを終えた
榊原 巡
が、ほっと息を吐いたのもほんの一瞬の事だった。
「……ッて! 僕が手間取っている間にみんなはもう壁新聞の作業についてるの!?」
愕然と辺りを見回せば、家庭科室の中でまだ教科書と睨めっこをしていたのは、ほぼ巡だけと言って良い。あわわわわ、と慌てて配布されていた模造紙を机の上に広げると、当たり前だが真っ白だ。
うぅ、と泣きそうになりながら色鉛筆を引っ張り出して、とにかく何か書かこうとする巡を、いいながのんびり慰める。
「まぁ、焦らずとも大丈夫じゃ」
「でも……急いで作らないとすぐ発表時間になっちゃう……」
そんないいなの前にあるほぼ完成済みの壁新聞に、巡はへにょりと情けない顔になる。だがすぐに、こうしては居られないと気を取り直して一生懸命、思いつくままに色鉛筆を持ち替えて作業をし始めた。
とにかく目立つように、カラフルに色付けをしようと思う。だが慌てすぎて気がつくと、机の上に色鉛筆が散らばってしまって、わたわたと探し始めたりする巡の隣では、怒涛のように壁新聞作成に没頭をしていた
落神 拾
が全ての作業を終え、今はその成果をしみじみと眺めている。
メニューの品数、材料の量、それからここにかかる調理時間。それらを全てざっくりとはいえ調べてまとめてみれば、たかが朝ごはん、に一体どれほどの手間がかかっているのかは一目瞭然だ。
店売り品を買ってくるにしろ、家庭で調理するにせよ。或いはどこかで朝定食を食べるにしたって、これほどの手間隙をかけて作られているなんて、今まで拾は想像もしなかった。
それを、文句を言うでもなく毎日、当たり前に三食こなしてくれている、妹を思う。周りにはシスコンと言われるかもしれないが、これはもう帰ったら礼の1つや2つ、いや3つでも4つでも言わねばならないだろう、という気になった。
(まぁ、僕が言うなって感じかもしれないけどさ)
作ってもらったものを食べる立場である自分達は、もっとこの事を意識した方が良いんじゃないだろうか、と壁新聞を締めくくった自分に、苦笑する。まったく、この機会に言うなれば面白半分で調べてみたら、随分と驚かされてしまった。
そんな風に、家族への感謝の気持ちを胸に暖めながら、
天満 七星
もイラストを描く手を静かに動かす。あいにく、彼女も写真を調達する事は出来なかったので、芸術科の人達には敵わないながらもそれなりに綺麗な、美味しそうなご飯を描こうと、して。
ぴんと背筋を真っ直ぐに伸ばし、まるで書道でもしているかのように丁寧に。実際、さすがに筆書きをすると乾くのに時間がかかりそうだと諦めたものの、模造紙に書きつけたタイトルや発表内容は、筆ペンだったりする。
どこまでも和に嗜む七星の性格は、そのイラストにも現れているようだった。見た目に華やかに、主張し過ぎでなく、けれども自分がとても朝ごはんが好きなのだと言う、想いと愛情がたっぷりと篭っている。
そんな想いと愛情なら、
椿 美咲紀
の壁新聞にだってたっぷりと篭っていた。もっとも彼女の場合は、朝ごはん全般にもさることながら、主に力と情熱を注いでいるのはやはり、朝食に使っている家庭菜園の採れたて野菜になってしまうが。
「採れたて野菜って美味しいの。食べる直前までお陽さま一杯に浴びてるからかな?」
「そうですね。何より、売っているものより新鮮ですしね」
それに穏やかに頷くのは、寮の菜園で農作業し、収穫した野菜を食べている
森 蓮
だ。彼の壁新聞にもまた、猫鳴館での野菜の育て方や同じく菜園に携わっている寮生の働き、自家製の醗酵肥についても書かれている。
やっぱり美味しいのよね、美味しいですよね、と頷きあう2人だ。そんな美咲紀の表情は、とても活き活きとしている。
元より植物が大好きで、植物を育てるのが大好きな彼女だから、菜園に限らずいつも庭のお世話は欠かさない。せっかくだから壁新聞には、簡単なお野菜の育て方も書いておこうと、『プチトマやブロッコリーはプランターでも作れるから初心者にもお勧め。種じゃなく苗から育てるのがコツよ。』としっかり書いてある。
これで、家庭菜園に目覚めてくれる人が居れば嬉しいし、居なくても自分の家庭菜園への愛が伝わればそれで良い。結果として、イラストも含めて半分以上家庭菜園の事になったけれども、まあいいだろう。
「間引いたブロッコリーの葉もサラダに出来るのよ。でも虫さんには注意よね! 昆虫嫌いだけと、お庭の手入れの時には頑張って駆除してる」
「猫鳴館では無農薬有機栽培で、防虫のため、ハーブを寄せ植えしていますよ。こまめに手入れし大事に育てています」
「うーん、そっか、それも良さそうね。今度調べてみようかなぁ。芋虫さんに可愛い草花さんや美味しい野菜を取られてなるものかぁ」
「自然の事とはいえ、難しいですよね」
「――2人は新聞はもう、作り終わったのか?」
いつしか互いの野菜育成について賑やかに話し合う美咲紀と蓮に、
八神 修
が声をかけた。大丈夫なのよ、大丈夫です、と返ってきた言葉に、そうか、と頷きを返す。
そんな修ももちろん、壁新聞は作成済みだ。さすがは新聞部の部長らしく、と言うべきなのか、全体的にぱっと見た感じ、わかりやすい感じで綺麗に整っている。
一週間の献立表の下には、材料を栄養素ごとに分けた表が、見易さを心がけて作ってあった。さらに、視覚的にもすぐにどの材料がその栄養素に当たるのかが判るように、ミニイラストも描いてある。
それらの表を模造紙の下のほうに持って来ていて、上のほうは調べてきた使用人の調理風景や、彼らが、そして彼らに献立の指示を出すこともある修自身が心がけている事などを記述した。なんとうか、『いかにも』な壁新聞だ。
ほえー、と同じく新聞部である美咲紀が、そんな壁新聞をまじまじと見た。
「八神さんの朝ごはんも、お野菜ちゃんが多いのね」
「ああ、そうだな。野菜は意識して取らないと、不足しがちになるし。煮物が多いのも、野菜を加熱して嵩を減らして、その分量を取る為だ」
「確かに――1品に使われている量も、とても多いですね」
修の言葉に、蓮も頷きながら彼の壁新聞を見る。菜食主義である蓮はもちろん、野菜だけの食事だけれども、小食なので実質摂取量はどうやら修の方が多そうだ。
そんな修にははるかに及ばないけれども、
桜庭 円
も壁新聞にグラフを書いたりして、見易さを心がけていた。けれどもそれだけじゃやっぱり寂しいから、その隣にはバンダナを誇らしげに揺らしているにゃーくんの絵を描いて、ファンシーな感じを心がける。
あとはそれから、シリアルやおにぎり、唐揚げのイラスト。それから材料のトウモロコシとか、お米と鮭のイラストとか――
「あら円さん可愛いですわね」
それに気がついた
北条 冬華
が、教科書をめくる手を止めて微笑んだ。でしょ? と嬉しそうに髪を揺らす円に、うんうん頷く。
彼女自身もすでに壁新聞は、自分の朝食のメニューを書いてあらかたレイアウトも終わっている。けれどもせっかくだから、自分の朝ごはんの栄養バランスを書き、それぞれの栄養が体にどのような作用をするか細かく書いてみよう、と思ったのだ。
だから今は教科書の、栄養素表ではなく『栄養の働き』だかいう項目を読みながら、関係しそうなところを書き出しているところ。それも面白そうだなと、初めて作る壁新聞をそれなりに楽しんでいた
御剣 刀
が、大きく頷いた。
何しろ何もかもが初めてだから、少し離れていても読みやすいよう大き目の文字で書いたりとか、どんなレイアウトだったら読みやすいだろうかとか、工夫するのが結構楽しい。調べてきた朝ごはんの情報だけではスペースが余ってしまうので、今は自分の知ってる簡単なお手軽おにぎりの紹介を入れようかな、と考えていたりした。
(炊き込みご飯で作った具入りのおにぎりとか、しっかりしているんだよな)
後で桜庭にも教えてやろう、と思いながらレシピをせっせと書いていた刀だけれども、やっぱり冬華のやっていたのがちょっと気になる。というか、朝食で摂れる栄養とか、何があるんだろう? と気になってきた。
だから、あらかた壁新聞は終わったし、教科書を見ながら色々と調べてみる事にする。もう少し動体視力と瞬発力が欲しいのだけれども、何か、これと言う食事はないだろうか。
「白沢先生。先生は何か知りませんか? あと、美味しい朝食のレシピとかも」
「あら、先生の? そうねぇ……」
ゆっくりと家庭科室を巡回していた白沢先生に、質問してみると先生は、『あれも美味しいし、こっちも捨て難いし……』と真剣に悩み始めた。それを何となく聞きながら、うーん、と円も考える。
エネルギーとかカロリー的な理想としてはたぶん、朝と昼にしっかりとごはんを食べて、夜は少なめなのが理想なのかな、と思う。何しろ自分の生活を振り返ってみれば、朝と昼にエネルギーを使う生活だ。
とはいえ朝は起きるのが大変だし、昼は学校に行ってるからお弁当か学食か――となると、作成時間の面でまず無理だ。朝だって時間をかけられないのに、その上昼の分まで作るなんて、とても無理。
じゃあ、夜にがっつり食べて次の日に1日分のエネルギーを持ち越す――いや、どう考えても太りそうだし――
うーん、と円は眉を寄せた。どうも色々考えていると、料理苦手、とか言ってる場合じゃない気がしてきた。それに、サラダとか作れるようになったほうが、女子力も高そうだ。
といって自分1人で努力するなんて言うのも、絶対に無理だと思うから。
「よし、冬華ちゃん、今度料理おしえて!」
「そうですわね――今度、料理は円さんには教えてあげますわ」
お願い、と頼んだ円に、頼まれた冬華は教科書をめくる手を止めて、微笑んだ。壁新聞のレシピを見ても、どう考えても刀には教える必要はなさそうだし。
そんな冬華に、円は満面の笑顔で「ありがとう!」と礼を言った。そうして、白沢先生との話が終わったら刀くんにも頼もう、と拳をぐっと握ったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月05日
参加申し込みの期限
2013年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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