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授業風景 ~1年普通科の場合~
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当初から「栄養か~、まあそれはいいや」と言って
横嶋 下心
は、栄養素調べもそっちのけで壁新聞に書く文章の内容を考えていた。栄養バランスなんかよりも、下心の胸に秘める熱い思いが篭ってさえいれば、どんなサンドイッチだって無問題なのだ。
「えっと、材料はパンとかバターとかハムとか、そういうので良いのかな? 後は俺の女の子にかける熱い想いが込められているんだよ!」
そう言いながら模造紙のあちらこちらに、これが熱い想いだ、と言わんばかりに大きなハートマークを幾つも描く下心を、クラスメイトのよしみと言うか、何となく一緒に作業を始めた
毒島 林檎
と
三ヶ島 葵
が、うわぁ、という表情で見つめる。うわぁ、は幾つもの意味の篭ったうわぁ、だ。
下心が、そんな2人をかわるばんこに見て「手が止まってるよ?」と指摘する。それに、うっかり下心の模造紙に気を取られてしまっていた自分に気がついた2人はまた、慌ててせっせと自分の壁新聞に集中した。
うんうん、とそれに大きく頷く。そうしていざ、自分も仕上げを――と思った下心は、けれどもふと目に入った廊下側の窓の外にとても好みの、可愛くてナイスバディな女子が居るのを見て、思わずダッ! とそちらへ駆け寄った。
「うをーッ!? お願いします、乳尻太もも見せて揉ませて触らせて! もっとエロい事もさせて下さい!」
「きゃぁッ!?」
「こほん」
下心の突然の叫び声と、ちょうど休み時間で移動教室中だったらしい不運な女生徒の叫びに、白沢先生がちょっと怖い顔になって、大きく咳払いをする。とはいえ下心も慣れたもので、さっと机に戻ってきた。
そうして何もなかったかのように、葵と林檎ににこにこと尋ねる。
「君達はどんな朝ごはん? 元気になるごはんかな!」
「……俺は……こんなのだ……」
内心でこそ『朝は元気の源だもん! ちゃんとしっかり食べてるよ!!』としっかり下心に応えているものの、表向きは言葉の少ない林檎がみせた宿題のプリントには、彼女が作ったとある日の朝食が書かれていた。メニューはカツ丼、ワカメと豆腐のお味噌汁、トマトサラダ、野菜ジュース。
朝からがっつりだね! とにこやかな下心の傍らで、ふんふんふん、と見ていた葵が感心の声を上げる。
「毒島くんの家は当番制なんだねー。凄いんだよー」
「……だが、お袋のは………論外だな……お前のはどうなんだ……?」
葵の言葉に頷きながら、林檎は母の料理を思い出し、ぶるる、と大きく頭を振った。こう言っては何だが、母の料理は正直なところとても、とてもじゃないが食べられたものではない。昔はそれ相応に見た目も酷かったのだけれども、今は少なくとも見た目だけなら普通の料理に見えるのだから、尚更に性質が悪くて困る。
そんな内心の筆舌尽くしがたい感情を、その一言に集約した林檎が話を振ったのに、振られた葵は「よくぞ聞いてくれました」とばかりに2人にプリントを見せた。そのメニューはカップラーメン、材料はめん、かやく(味付卵、味付豚肉、ねぎ)、スープ(醤油、食塩、香辛料など)。
しーん、と下心と林檎の間に沈黙が落ちる。ちら、と互いに視線を交わして、先に口を開いたのは下心だった。
「あんまり身体には良くなさそうだね!」
「そんな事ないんだよー、ナトリウムが豊富で汗をかいて塩分が必要になる夏場には、最適の食材だよー!」
「そう……か……? だが……」
「そうなんだよー。それに夏場だけじゃないよー、水分油分も豊富だから乾燥しがちな冬にもぴったりだよー」
かわるがわる突っ込みを入れようとするクラスメイトに、畳み掛けるように言葉を被せていく葵である。そんな馬鹿な、と思いはするのだが、そんな葵の言葉を聞いているとなぜだか、そう言うものなのか? という錯覚を覚えてしまうのだから、恐ろしい。
そんな3人から少し離れた所では、
天満 七星
と
森 蓮
、
八神 修
がやはり同じように、互いの朝ごはんについて話し合っていた。今は蓮が猫鳴館の裏庭菜園で耕作に励み、収穫出来た野菜で作った食事を披露しているところ。
と言ってもあまり、量は多くなかった。プリントに書かれているメニューと言えば、サラダとミネソタ風マッシュポテトだけ。
「これだけですの?」
「私はは小食で、菜食主義ですので」
だからつい、首を傾げてしまった七星の疑問に、蓮は穏やかに微笑みそう言った。その傍らでは修が、蓮の材料を見て「へぇ」と軽い驚きの声を上げている。
キャベツとジャガイモこそ違うようだが、その他のカイワレダイコンやクレソン、サヤインゲン、チャービル、チャイブ、ツルナ、ベビーリーフ、モヤシと言った野菜は全て、蓮や他の猫鳴館の寮生が育てていると言う。こんなのも作ってたのか、と関心を覚えてしまうのも、無理からぬ事だ。
七星もまた、さすがにこれほどの自給自足には縁がない。とはいえ自宅で使う食材は殆どが旧市街の、寝子高生の家も多い商店街で買い揃えたものだ。
「鯖やお豆腐も、炒め物に使ったしめじや白菜だって、そうなのですわ。お醤油でさっぱりと仕上げて……ご飯は、時々は玄米なのですけれども、白米の方が多いです。お料理は、お母様が大体を作られますが、私も少しお手伝いすることがありますの」
そんな時、七星の父は嬉しそうに2人が台所に並んでいる様子を見つめて、今日のご飯はいつもよりも美味しいと喜んで食べてくれる。その姿をほっこりと思い出した七星に、そうですか、と蓮が頷いた。
「それは素晴らしいですね。他にはどんなメニューを?」
「そうですわね。お豆腐のお味噌汁や焼鯖、あとはお漬物が少々でしょうか」
「ふうん。メニューも、うちと似てるな」
プリントを見ながら応えた七星に、自身の献立を確認しながら修が言う。そうですの? とそんな修の献立を覗き込んだ七星は、一週間分という量に「まぁ」と目を丸くして、それから確かに似ていると頷いた。
修の食事は、平日はご飯食、土日はパン食と言う違いはあれども、基本的には全体量が少なめで、野菜が多く食卓に並ぶ。例えばある日の朝ごはんは、御飯、アゲとワカメの味噌汁、卵焼き、野菜の煮物、焼き魚、ナメコと大根の酢の物――といった具合。
蓮の菜食主義には程遠いものの、不足しがちな野菜をしっかりと摂取するには、自分では食べ過ぎかと思うぐらいがちょうど良い。ましてやサプリメントに頼るなんて、しようのない時ならともかく、常用してしまうと問題だ。
そんな風に朝ごはんについて、或いは真面目に、或いは賑やかに話し合う教室の中に、突然「あーッ!」という叫び声が上がった。うん? と視線を向けた
大田原 いいな
が見たのは、教科書を前に半泣きになっている、
榊原 巡
の姿。
「調べ物苦手だからどこのページ読んでいいか分かんないよぉ……」
「……何じゃ貴様、どこが分からんのじゃ? 分類か?」
「えっと……全部……」
そんな巡の、まったく栄養素が書き込まれていないプリントを覗きながら尋ねたいいなに、うぅ、と恥じらいながら巡は素直に告げる。それを馬鹿にするでもなく、親切丁寧に教えてくれたいいなのお陰で、どうやら無事に栄養素調べは目処がつきそうだ。
良かった、と胸を撫で下ろした。そうして「もう大丈夫か?」と確かめたいいなに、うん、と大きく首を振る。
「ありがとうー、すっごく助かったぁ。でも邪魔しちゃったかなぁ?」
「いや、儂はそろそろ終わるからのう」
心配そうな巡の言葉に、いいなはひょいと肩を竦める。炭水化物は米と砂糖、脂質はごま油とさらだ油、蛋白質は油揚げ、鮭、卵――と、栄養素の書き出しはすでに終わっていた。
それに、すごいなぁ、と巡は目を丸くする。そうしてちょっと見せてもらおうと、プリントを覗いた彼女はまた、大きく目を見張った。
「うわぁ、いっぱいだねぇ。大変そう」
「大変だよな……」
それに頷いたのは、いいなではなく一緒に栄養素を調べていた
落神 拾
の方だ。だがその意味合いはちょっと違うようで、どうかすれば自分が巡に頷いた事すら、気付いていないように見える。
視線はひたすら、自分のプリントの上。そこにはびっしりと調べた栄養素が、隙間なく書き込まれていて。
(アイツ、人並みの学生生活、出来てるんだろうか……)
脳裏に浮かんでいるのは、そんな言葉。妹が作ってくれた朝食は、それほどに拾に衝撃を与えている。
何しろ材料だけで、白米、サンマ、味噌、出汁用の昆布と鰹節、豆腐、ワカメ、青ネギ、卵、きゅうり、大根、ひじき、切り干し大根、お酢と多い。恐るべき事に、朝ごはんだけで薬味や調味料を除いても1日の栄養バランス目安といわれる30品目の、実に3分の1をクリアしている。
それだけでも脅威なのに、妹の作る朝ごはんは毎日ちゃんと微妙に献立が違っていて、おまけに弁当や夕飯まで1人で全部作ってくれている。これではまるきり、主婦そのものだ。
「……うん。テーマはこれだな」
ふいにきゅっと唇を噛み締め、重々しく頷いた拾に、巡といいなが顔を見合わせた。だがそんなクラスメイト達の反応にも気付かずに、拾は猛然とシャーペンを動かし始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月05日
参加申し込みの期限
2013年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月12日 11時00分
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