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授業風景 ~1年普通科の場合~
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出来上がった壁新聞の発表は、白沢先生が座っている机順に指名をすることになった。――のだけれども、だったら僕が一番に発表するよ! と勢いよく立ち上がったのは、
横嶋 下心
である。
じゃあ横嶋君、と微笑みながら白沢先生が頷いたのに、はい! と元気よく作成した壁新聞を抱えて、下心は家庭科室の前に進み出た。そうして張り出した壁新聞に、瞬間、ざわ、とみんながざわめく。
というのもその壁新聞には大きな文字で、『俺の特製サンドイッチは桃色破廉恥小隊に遊びに来てくれたらいつでも出すからぜひ遊びに来てね!』と書いてあって。しかもその文字がちゃんと目立つように、念入りに文字の周りにきらきらマークが入っていたりするのだから。
「桃色……」
「破廉恥小隊……?」
だからそんな下心の壁新聞に、顔を見合わせて生徒達がざわついたのも、無理からぬ事だった。けれども当の下心はと言えば、それをまったく気にしていないどころか、これで新しい仲間が見つからないかな! とうきうき気分だ。
家庭科室の注目を一身に浴びて、下心は張り切って発表を始めた。
「さて、俺の朝食を紹介するよ。俺の朝食は具一杯のサンドイッチ! これが凄いんだ!」
印象的過ぎる壁新聞とは裏腹に、下心の発表はとても元気で、ある意味ではオーソドックスな内容だった。
「先ずはパンにバターとマスタードをたっぷりと塗る、これでパンがべちゃべちゃになるのを防ぐんだ」
そこに、厚めに切って焼いたハムをドーンと乗せ、さらにその上からカリカリに焼いたベーコンをざっくり乗せる。さらにその上にその上にスクランブルエッグを乗せて、トマト、レタス、ピクルスの順に乗せてから、もう一枚のパンで挟めば完成だ。
「これをガブリと食べるんだ。とっても美味しいよ!」
「本当に、美味しそうですね。でも、何も飲み物はないのー?」
「あっ、飲むのは牛乳だよ」
下心の発表をにこにこと聞いていた、白沢先生がこくりと首を傾げて尋ねたのに、彼はあわてて壁新聞に、『飲み物:牛乳』と書き足した。朝からこのしっかりサンドイッチを食べるから、俺は毎日元気に活動できるんだよ! と家庭科室の中を、特に可愛い女の子の乳尻太ももをチラリと見たが、幸いそれは気付かれなかったようだ。
そうしてすべての発表を終えて、ぺこん! と大きく頭を下げた下心に、パチパチと拍手が沸きあがる。どうやら、みんなの前で発表しなければいけない、という緊張感も、今の下心のジェスチャー交じりの発表で、大分ほぐれたようだ。
その次に発表を指名されたのは、
恵御納 夏朝
だ。はい、とこっくり頷いて自分の壁新聞を持っていき、白沢先生に手伝ってもらいながら黒板に大きく張り出すと、あちらこちらに猫のイラストが踊っている。
まぁ、と白沢先生が微笑んだ。
「可愛いわね。恵御納さんは、絵が上手なんですねー」
「……うーん」
先生の言葉に、夏朝はこっくりと首を傾げる。
神野 美野梨
の壁新聞のイラストを手伝ったあとも、ついまた自分の壁新聞に猫や、その他のイラストを増やしてしまったのだけれども、ついつい凝ってしまって最後は時間がなくなってしまったので。
ちら、と隅っこに居る尻尾のない猫を見てそんな事を思いながら、夏朝は淡々と朝ごはんについて発表した。朝食の栄養価が整っているかは判らないけれども、白沢先生にはよく出来ました、とにっこり笑顔を頂いたので大丈夫だろう。
そんな風に、壁新聞の発表は人数の都合も合って、あまり時間はかからないまま、どんどんと進んでいった。そうして、あっという間に自分の番がやってきてしまったものだから、わっ、と
榊原 巡
が顔色を青褪めさせる。
実のところ、結局時間が足りなくて、まだ書ききれて居ないところがたくさんあった。シャーペンで下書きだけは終わっていても、まだ清書をしていないところだって、たくさんある。
でも行くしかないよね、と巡は肩を落としながら、覚悟を決めてみんなの前に歩いていくと、色鉛筆のおかげで彩りだけは賑やかな壁新聞を前に、つっかえながら発表を始めた。とはいえ壁新聞を読み上げるのが精一杯で、その読み上げる壁新聞だって、我ながら、あんまり文章も纏まっていなかったのだけれども。
それでも何とか発表を終えて、パチパチパチ、とみんなの拍手を受けながら席に戻った巡は、そのままぐったりと机に突っ伏した。
「な、なんとか発表できた……」
「うむ。お疲れじゃったのう」
「ありがとぉー。でもでも、他の人の方が面白い発表の仕方してたなぁ……もしまたこういう授業があったらちゃんと発表できるように頑張ろうぉー!」
「そうじゃな。みな、なかなか工夫を凝らしておるのう」
巡の言葉に、大きく頷いて
大田原 いいな
も、巡の次に発表を始めた生徒の壁新聞をじっと見つめる。内容がどうと言うよりは、どうしてもテーマが朝ごはんと言う単調になりがちなものなので、その分発表の方に色々と工夫をしているようだ。
儂には話術で、と言うのは無理そうじゃのう、といいなは1人大きく頷いた。そうして自分の番がやって来ると、まとめた壁新聞を黒板に張り出して、書いてある通りの事を淡々と読み上げる。
「――この日の献立じゃと、儂はきんぴらごぼうしか手伝っとらんのう」
「大田原さんは、よくお手伝いをしてるの?」
「そうじゃのう。常備菜や休日のご飯なら、儂が作ってるんじゃが」
白沢先生の質問に、いいなはうーむ、と唸り声を上げた。やはり、自分で作った朝ごはんの方が良かっただろうか。
そう考えながら、いいなの発表は食材の購入場所へと移る。普段のご飯は違うけれども、休日は世話になっている叔母と一緒に、よく旧市街の商店街に赴いては、食材の買い出しをしているいいなだ。
それは
天満 七星
と同じく、青果なら『宮祀青果店』、魚は『魚新』、豆腐などは『西野町とうふ店』――といった具合。商店街で買うと、旬の食材がどれかすぐ分かるし、よっぽどのことがない限り必ず、新鮮な食材が手に入るのだ。
「確か、旬の食材は食品分類表に記載されている以上に栄養がある、と説明して下さったはずじゃ……のう、白沢殿?」
「そうですよー」
「そうじゃろう。それらの食材を、叔母上と共に調理するのじゃ。――今じゃと筍の煮付けとか、新ごぼう入りすき煮とかかのぅ? そういった皿が1つは朝食に出るのじゃよ」
この献立の中じゃと、きんぴらごぼうかのう? と自分の朝ごはんを振り返って確認するいいなに、旬を大事にして素敵ですねー、と白沢先生がおっとり頷く。最近ではちょっとしたスーパーでも、季節を問わずに一年中手に入る食材もあったりするからこそ、食卓の変化で季節を知れる事は大切だ。
すごいなー、と
花厳 望春
もいいなの発表に、ちょっとした感動を覚えていた。まるで、旅館で出てくるような朝ごはんみたいだ。
あんな朝ごはんを食べてみたいな、と思いはするが、自分で作るのはどう考えても面倒だし、ましてや姉たちが作ってくれるはずもない。となれば花厳家の朝ごはんはずっとこのまま、あんな朝ごはんとは無縁で、納豆と卵とご飯で続いて行くのだろう。
(――豪華な朝食じゃないから、発表するの恥ずかしくなってきたなあ……っていうか、みんな結構きちんとしたもの食べてるんだな)
うう、と自分のプリントと、それをモトに作った壁新聞を見てちょっと情けない顔になる。さっきのいいなだけではなく、今前に出て発表している
尾鎌 蛇那伊
だって、望春と同じく自分で作っているらしいのに、随分と豪華、というかまともな朝ごはんだ。
ついつい羨望の眼差しを向けてしまう、望春に気付いた様子もなく蛇那伊は、笑顔を絶やさない楽しい発表を心がけて、みんなの前で喋っていた。時々、ちょっとした冗談も交えてみると、くすくすと笑い声が上がる。
どうせ発表をじっと聞いている、なんて退屈に違いないのだから、面白くするに越した事はない。身振り手振りも交えてみんなが飽きないように、声のトーンにも気を使って、みんなが眠くならないように。
「――以上がアタシの朝ごはんよ。みんな、ワタシの筋肉のモト、判ってもらえたかしら?」
最後にそういいながら、ぐっ、と力瘤を作って見せたじゃないに、また教室ないからちらほらと笑いが漏れた。おおむね発表は成功、といって良いだろう。
となると次の
高梨 彩葉
には、別の意味でプレッシャーと言うか、緊張が高まってしまう気が、する。あんな風に発表出来るかなぁ、とちょっと重たい気持ちになりながら、彩葉は黒板の前に進み出た。
でも、頑張って発表しようと、思う。そうして、お父さんが作ってくれた朝ごはんを授業で発表したんだよ、と今度、実家の父に教えてあげよう。
朝ごはんは早めに起きて作らなきゃいけないから、実は想像以上に大変だ。だから、それをいつも作ってくれていた父には、ちゃんと感謝をしなくちゃいけないだろう。
(自分でやってみたらなおさら大変さが判ったよ)
壁新聞に貼った、自分で作った朝ごはんの写真を見て、心の中で彩葉はそう呟いた。そうしてすぅ、と息を吸い込んで、何だかみんなの色んな朝ごはんを聞いてお腹が空いてきたような気持ちになる自分を励ましながら、発表を始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月05日
参加申し込みの期限
2013年12月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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