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【シネマカフェ『クランク・イン』(4)】
思えば、いろ~んなことがありました。いっしょに悩んだり。いっしょに立ち向かったり。いっしょに……ほら、なんかおっかないカイブツにおそわれたり。奇妙キテレツな現象に巻き込まれちゃったり。
八神 修
と
七夜 あおい
、ふたりでそれはそれはもう、いろ~んな体験をしてきました。寝子島での暮らしったらばあんまりにも波乱万丈、紆余曲折ありまくり、楽しいこともありまくりでして、まー飽きないのです。
もちろん最近も、思い出に残るイベントがいくつもありました。
梅林で彼女の不安にふれ、寄り添ったこと
。
種族が変わってしまった日、苦難をいっしょに乗りこえたこと
。
オンラインゲームで協力してラスボスを撃破!したり
、果物狩りにもいったしふたりでシルバークレイのアクセを作ったし、あんなことやこんなこともあったりして……彼女と重ねた思い出はもう、数え切れないほどになりました。
これからもずっとずっと、そうしてふたりで歩んでゆけるでしょうか。修にもまだ分かりません。もちろんそのために努力は惜しまないつもりです。けれどあおいが寝子島を離れるという、目をそらすことはできない大きな一区切りは着実に、少しずつ、近づいています。時計の針はみずからを巻き戻す術を知らず、清流を下る水がさかのぼることもまたありません。
「あ、修くん♪ おはよ~」
「おはよう、あおい。今日はいい天気だな」
「ね~、すっごい青い空!」
歩みは止めず。それでいいのだろうと修は思います。後ろを向いてもきっといいことはありませんから。それなら最後まで変わらず着実に、少しずつでも、歩いていこう。その歩みがのこした軌跡にこそきっと、あらがえない運命を跳ねのける力や機転、あるいはヒントが宿っていることでしょう。
「さあ、いこうか」
「うんっ」
どこまでも続く青空の下、ふたり並んで、ゆっくりと。
はてさて、『クランク・イン』。実のところ修はここ数日、この映画喫茶がしばしお休みしていたことを知っておりました。先日店先をとおりがかった際、張り紙を目にしていたので。そこには『臨時休業』の文字と、それに小さく、『猫部屋がもうすぐリニューアル♪ 愛猫ちゃんとごいっしょにご来店くださいまし~☆』の文字も。
「あっ、やがみんさん! むっふっふ、やっぱり一番にいらっしゃいましたわね!」
「やあエマ、お邪魔するよ。俺たちが一番かい? それはラッキーだな」
アルバイト店員エマにさっそく案内された奥の部屋は、修もあおいももはや馴染みの個室です。
エマはくるりと振り返り、両手をずばっと広げまして、ぱんぱかぱーん!
「クランク・インのリニューアル猫部屋へ、ようこそ! ですわー!」
猫といっしょに映画鑑賞が楽しめる、とっておきの猫部屋! 以前は猫柄のクッションがあったり猫映画のポスターが張ってあったり、といった程度でしたけれど、今度の猫部屋はキャットタワーあり、くつろげるペット用のベッドあり、爪とぎ用グッズもあり、清潔なおトイレもあり……とにゃんこにとっていたれりつくせり。
「わあ、すごい! 綺麗になったねえ。じゃあ、もうミルクちゃんとブラックちゃんも出してあげていい?」
「ああ、頼むよ」
ペットキャリーには猫部屋をおとずれるときにいつも連れてくる、修の愛猫ミルクとブラックがスタンバっておりました。あおいがその扉をぱかっと開放してやると、途端にしゅぱぱぱぱ! ブラックはキャットタワーを駆けのぼり、ミルクはソファのふかふかクッションにころん。あっという間にくつろぎモード、どうやら気に入ってもらえたようです。
「ま、リニューアルしたのは僕なんだけどな……」
「やあ、七海。いい出来じゃないか、頑張ったんだな」
もうひとりのバイト店員、兄の七海もにゅっと顔を出して、手渡したのは映画のディスクです。
「ご希望の『ロード・オブ・ザ・カラー』三部作、その最初の一本だよ。おふたりさん、原作の『首輪物語』は読んだのかい」
「もちろん」
「私も、修くんに借りて読んだよ」
「けっこう」
満足げにうなずくと、七海はごゆっくり、と言ってにゃんこたちと遊ぶエマを引きずり、ホールのほうへ戻っていきました。
「さて、それじゃ鑑賞会といこうか」
「うん! ミルクちゃん、ブラックちゃんはこっちにおいで。いっしょに見ようね」
あおいはミルクを、修はブラックを膝の上に乗せて、映画史に残る傑作をじっくり、ときにはにゃんこたちをあやしたりオヤツをあげたりしながらに、のんびりまったりと楽しみました。
そうしてまたひとつ、もうひとつと思い出を重ねながら、ふたりも歩んでゆくでしょう。歩いていれば、道が分かれていることもありますけれど、きっとまた交わると信じて真っすぐに、歩き続けるのです。
映画を楽しんだ帰り道のこと。
「あ、猫まん!」
「猫まん?」
「ほらあそこ、フードトラック。食べていこうよ」
「いいね。俺はふたつかな。あおいは四つくらいか?」
「もーっ、そんなに食べないよ!」
たまには道をそれるのも、もちろんアリ。あらゆる経験が糧となり、自分のなかへと蓄積されて、本道へもどればそれがきっとお役立ち、というわけ。
「あれ? あの猫って」
「アルクじゃないか。今日はここらを散歩中かい」
ふにゃ~ん。茜色の光とともに不思議な冒険へ連れていってくれる、のんびり気ままな白黒猫。旅をともにした修にはすっかり懐いていて、あおいも異世界へ同行したことがありました。
どうやらオヤツをねだりに来た様子。ふにふに鳴いて、甘えてすりすり。修がいつも常備している(猫好きのたしなみというやつです)カリカリを取り出そうとしたところで、
「うん?」
ぱちぱち。ぱちり。茜色の光が弾けてぱちぱち、ぱちん!
「これは……またどこかへ連れていってくれるのか、アルク?」
あおいを振りかえれば、突然の旅の不安よりも、わくわくが勝ったようでして。瞳はきらきら、かがやいておりました。
どこへゆくやら。けれどこれもまた思い出のひとつとなり、ふたりの歩みを力強く、そして道を近しくしてくれることでしょう。
「さて、今度はどんな世界かな」
「楽しみだねえ。あ、でも危ないところだったら」
「そのときは俺があおいを守るさ」
「そう? ふふふ、逆かもしれないよー?」
にっこり笑った彼女といっしょ。ふたりでどこまでも、いつまでも。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月02日
参加申し込みの期限
2024年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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