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【シネマカフェ『クランク・イン』(2)】
やっぱり、好き? なんでしょうか。
「へ~い! 英二くん、へいへ~い!」
「あ、野々さん。おはよう……えっと、待った?」
「はよ~! 大丈夫だよ、2時間くらいしか待ってないから」
「そっか、それなら。って2時間!?」
「うっそだよ~ん、ほんとは2分くらい! にっしっし♪」
今日はなんだかテンション高め? な
野々 ののこ
。いつものように振り回されがちな
佐藤 英二
ですけれど、にこにこ楽しそうな彼女を見ていると、自分まで心がおどるようです。ぽかぽかとあたたかく、ぴょいんと弾むかのようです。
これってやっぱり、好きっていうんじゃないのかな? ほかになんていえばいいのかな。分かんないや。やっぱり野々さんが、好きなのかな?
高校生活もあとわずか。こうして顔を合わせたり、誘い合って出かけたり、そんなことがあとどれだけできるだろうと思ったら、内なる感情がぶわわっとふくらんで広がりました。
(やっぱり、僕は……野々さんが)
「へいへ~い、今日はなにを見るんだい? 英二くん、YOYO!」
「今日は名作『ニャリオストロの城』を……野々さん、それなにかの真似? テレビでお笑い番組でも見たでしょ」
「当ったり~」
指先で肩口をつんつんするののこはやっぱりなんだかハイテンション。休日にクランク・インで映画でも見ない? と誘ったのが、彼女をどこか昂揚させているのでしょうか。そうだったらいいな、と英二は願ってやみません。
そんなわけで、クランク・イン。
ののこといっしょに
おとずれたことはありましたけれど、そのときはなんといいましょうか、店内をのぞいたののこが英二の姿を見つけて入店、というミラクルあってのことでしたもので、こうして誘い合ってやってきたのははじめてのことです。
なんだか、どきどきです。
「あっ、ののちゃん! いらっしゃいまし~!」
「エマちゃん、いえ~い! 私がいらっしゃったよ~」
なんだか仲良くなっているののことアルバイト店員エマのやりとりはすっかりこなれていたりします。いつのまに。
「……って、あれ? 臨時休業?」
店先をほうきで掃いているエマのうしろ、入り口ドアの張り紙にはたしかに、そんな文字が書きつけられておりました。ががーん!
と思ったものの、
「あっ、さとーさんにののちゃんでしたら大丈夫ですわよ! 今にーさんが、奥の猫部屋をお掃除してまして。あんまりお相手できませんけれど、私でよろしければ、見たい映画を上映するくらいはできますわ」
なんてことを言ってくれるもので、これは渡りにフネというもの。ありがたくお願いすることにしました。
臨時休業ということで店内にはお客のひとりもおらず、貸し切り状態! 足しげくかよってすっかり顔なじみ、常連客な英二(とののこ)だからこそのありがたい特権となりました。
「『ニャパン三世 ニャリオストロの城』ですわね。少々おまちくださいまし~」
ニャパン三世! ジャパニメーションの誇る傑作シリーズのなかでも屈指の名作と名高い、劇場版の一本。アニメ好きなら知らないひとはいないであろう、英二もお気に入りの超・名作!
なのですけれど、ののこは初めてだそうでして。上映開始から冒頭、いきなりのカーチェイスに色鮮やかなコンパクトカーがばびゅんと疾走したり跳びはねたり、なシーンからもう、ののこはスクリーンにクギヅケ。手に汗握る展開には文字どおり拳を握り込み、追われるお嬢さまを追手から救い出すシーンにはずずいと前のめり。
「おおお、すごい。英二くん、すごいねえ。この映画はすごいねえ」
「うん。でしょ」
ほかのお客もおりませんけれど、いちおー小声なののこがなんだかおかしくって、英二はうっかり頬がゆるみました。
「やあ、ちょっと失礼。コーヒー淹れたから飲んでよ。どうぞ」
「あ、七海さん。お邪魔してます。ありがとう」
映画の興を削がないように、と横からそろり。カップを置いてくれた嬉野 七海は英二とののこをちら、ちらっと見くらべて、いつもは無表情不愛想な顔にほんのり、にまりと笑み。後ろではエマがにんまりにまにま。すっかりカップルだとばかり思われてるようです。
(そうなったらいいな、とは思う……けど)
好きってなんだろう。恋ってなんだろう。友だちってなんだろう。もっと近づきたい思いはあるけれど、今の絶妙に心地よい距離感も気に入っていて、けれどもう少し、あと少しだけ踏み出したくて……踏み出せなくて。
「う~ん、やっぱりニャパンはカッコイイねえ。三枚目、っていうんだっけこういうの?」
「そうだね。いつもはおちゃらけたり軽口言ったりしてるけど、決めるとこは決めるのが、ニャパンのカッコよさだよね」
「うんうん♪」
今は映画を楽しもう。英二はスクリーンに集中します。何度も見た映画だけれど、何度見てもいいものはいい! 隣でそれを共有するのが彼女であるなら、もう言うことナシ。今はそれでいいじゃないか、と英二は思うことにします。
「そこだー! ニャパン、ジャンプ! ジャーンプ! おーっ、やったね♪」
映画鑑賞も全力なののこをこうして見ていられるだけど、満足です。
今は、まだ。
「映画、いかがでした? 楽しめました? やっぱりニャパンはいいですわよね♪ おふたりとも、次もぜひカップルでもがががが」
ハガイジメ、エマのうっかりを七海が口ごとふさいで言いました。
「また
余計なこと
を言うつもりか。まだ付き合ってはいないんだと言ったろう。なあ佐藤くん」
「ほえ? なにとなにが突き合ってるの? ゴアラ?」
「あああいや、ええと、そう! ゴアラVSカピバラスのリバイバル上映が今度ね! やるんですよね!」
「そうそう。そういうこと」
「もががーっ!!」
ちょうどそれを予告するポスターがででんと店内に張り付けてあったのが幸いしました。ののこの目線はそちらへ移り、七海と英二はうなずき合い、エマはもがもがと憤慨しております。
ちゃんと、恋人同士です! なんて、ふたりに紹介できる日が来るのでしょうか。それを英二は、望んでいるのでしょうか。まだまだどうにも確信はなく、英二にもよくわかりませんけれど。
「また……ふたりで来ようか。野々さん」
「いいね~、ゴアラ見ようゴアラ!」
にこにこ、にっこりなののこ。
ひとつの節目となるでしょう。高校生活の終わりは、もう間もなくやってきます。英二は青い空を見上げて、焦燥と充実が入りまじった不思議な感情にほんのすこうし、戸惑いをおぼえました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月02日
参加申し込みの期限
2024年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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