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夜光照らす百花の先触れ
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「空気が甘いね」
梅の甘い香りを感じながら梅林を歩く
八神 修
は、隣を歩く
七夜 あおい
の呟きに「そうだね」と頷いた。
「本当に甘い」
視線があおいの方を向く。見事に咲いた梅の花が漂わせる香りはもちろん甘く芳しいのだけど、修にとってこの甘さはきっとそれだけではない。
ふわ、と。梅の香りが強くなった。むせかえるような激しさではなく、包み込むような穏やかさで。
香りを追う。
淡紅色の大輪が八重咲になった枝垂れ梅の花枝が一本、二人のすぐそばまで垂れていた。
「綺麗だね」
見惚れるあおいが笑みをこぼすと、はらりと梅の花びらもこぼれる。
その様子に、修は胸がドキドキするのを感じていた。
「ああ。――本当に、綺麗だ」
口元をマフラーに沈めるようにする。告白もしているし、今さらドキドキするのを隠す必要はない。だけどこうしないと、人目もはばからず愛しさが溢れてしまいそうだった。
そんな風に見つめる修の先で、あおいが何かに気付いた様子を見せる。
「ねえねえ、あっちに水琴窟があるみたいだよ。修君が寄ってみたい、って言ってたとこ」
「お? ありがとう、あおい」
枝垂れ梅の香りの余韻を感じながら、二人は水琴窟に足を向けた。
あおいがひしゃくの水を垂らすと、反響した音がさざ波のように広がっていく。
「……」
その水の音色に、修は目を閉じて静かに心澄ませる。
水の音の余韻だけが響く空間で、梅と二人の影が寄り添う。まるでここだけ、時間が切り取られたみたいだった。
そんな空間に、どこからか入り込んできた一匹の街猫が紛れ込む。
不思議そうにそっと二人に近づくその様子が、修にはなんだか神聖なものに感じられた。
「梅咲や、あおいに猫の、影法師」
思わず一句呟くと、猫に気付いたばかりのあおいが目を瞬かせる。ややあってから、「また小林一茶のアレンジ?」と笑う。
わかってくれたことを嬉しく思いながら、修は「当たり」と笑みを返すのだった。
◆
ある程度見てまわったところで、二人は休憩のためにミニカフェに入ることにした。
「修くん、何頼むか決まった?」
「折角だし、梅スイーツかな。色々あるな……あおいはどう?」
「どうしようかなあ」
メニューとにらめっこしていると、「お悩みですかー?」と店員さんが声をかけてきた。
「ええ、少し迷ってて……えっ、倉前先輩?」
「あれ、修やないですか? 奇遇ですねー」
その店員さんは、なんと知人の七瀬だった。思わぬ遭遇にお互い軽く驚きつつ、せっかくなのでと修はおススメを聞いてみることにした。
「梅スイーツなら、梅ジャムソフトクリームにチョコブラウニーをあわせて食べる……なんてのもいいですよー。あと梅と言えば、ホットの梅ドリンクもおススメです」
そんな七瀬のおススメを聞いた二人は、そのまま注文を取ってもらうことにした。ドリンクは修がホットの梅ドリンクで、あおいはほうじ茶ラテ。スイーツはあおいが梅タルト、修が梅ジャムソフトにチョコブラウニーだ。
「修くん、タルト少しあげるね」
「ありがと、じゃあ俺のも」
お互いにシェアしながら、近づく春を感じさせる甘酸っぱさに舌鼓を打つ。
そんな中で、ふと。
「……」
あおいがどこか遠くを見るような目を、梅林へ向けていることに修は気づいた。
もうすぐ終わる高校生活、やがて始まる新しい生活。その寂しさや不安が顔を出したのかもしれない。そんな切なげな気配が、そこにはあった。
「……あおい」
「なに?」
呼びかけに振り返ったあおいの表情からは、切なげな雰囲気はひっこんでいた。だけど、消えたわけではないのだろう。そう思うと、修の口は自然と言葉を紡いでいる。
「もしあおいが、怖かったり寂しかったり、そういう気持ちになったとしたら。その時は……俺にも、話してほしい」
全部受け止めて、一緒に乗り越えるから。
大好きな彼女に、修は心からの優しい笑顔で伝える。
「修くん……」
じわりと目を見開いたあおいは、やがてゆっくり「ありがとう」と花を咲かせるのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月30日
参加申し込みの期限
2024年05月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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