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こんなにも青い空の下で
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【アルクとの~んびり(1)】
あいも変わらずにゃ~お、ふにゃ~お。白黒猫のアルクときたらの~んびり、なんの憂いも悩みもありまセンてな顔でお日さまの下、お腹を見せて寝ころんでおりました。
「アルク……ちょっと太ったんじゃない? ダメですよ、ちゃんと運動もしないと」
綾辻 綾花
がよっこいしょっと抱き上げると、記憶のなかよりもいくらか重たくて、腕にずっしり。まー平和で食べものにも困らなくて素敵な寝子島でのんべんだらりと毎日過ごしていたら、そりゃあいくらかふくよかにもなりましょう。それにここは星ヶ丘地区、住人たちが気まぐれに食べさせてくれるオヤツのグレードもちょっと高級だったりするのでしょう。
当の本人(本猫)は綾花の心配もしらんぷりでぺろぺろぺろ、綾花のほっぺたを舐めるのに忙しくしております。
「ふふ。あまえんぼうは変わらないですね」
ぺろぺろぺろり。
左右で白黒マップタツなヘンな猫、アルクと綾花はなんといいましょうか。お友だち? 戦友? とにかく大冒険をともにした仲でして。それも時空を超える大冒険です! アルクにはそんな不思議な力があるのです。茜色の光とともに、不思議な異世界の数々をめぐる旅の思い出は今でも、綾花の胸のなかにあたたかさとせつなさをともない息づいています。
「お待たせ、綾辻さん。食べものを買ってきたよ……おや、この子は」
「あ、珪さん」
両手に紙袋を持ってやってきた
早川 珪
先生はひょいと綾花の手もとをのぞき込み、目を輝かせました。
「アルクです。珪さんも一度会いましたよね」
「そうそう、あの時の。なんだか
不思議なこと
が起こったんだよね」
愛にあふれた世界で、愛の日の制定11周年を祝うお祭りを珪先生とふたり、楽しみました。なんといっても猫だらけ、あっちを向いてもこっちを向いてもにゃんにゃんにゃんと綾花にとって至高の世界! 隣には珪先生だっていてくれるわけで、なんたる幸福! サイコー!
「あのときにもらったブーケ、ドライフラワーにしてとってあるんです。私も結婚できたらいいな、って願いをこめて」
ちらり、と隣の彼を見上げてみますと、彼はほんのり頬を赤くしながら照れくさそうに、小さくせきばらい。
な~んて、ハンバーガーをぱくりとしながら思い出のワンシーンを思い返していたら、アルクがふみいとひと鳴き。ぱちぱち、ぱちり! 茜色の光が弾けて、
「あっ。これって別の世界に行くときの……」
「え、また?」
ぱちんとひときわ大きな音とともに、ふたりと一匹は移動しました。
なつかしい香り。なつかしい緑。けれど新鮮で、かいだことのない香りに、森は満ちておりました。
「ここは……
あの時
の?」
広大な地下樹木園の記憶がすぐによみがえってきて、けれどその色あざやかさに、どうやらここはちょっぴり違う世界であるらしいことにも気づきます。
「知っている場所かい?」
たずねた珪先生の腕のなかで、にゃお~と鳴いた白黒猫。綾花は小さく首をふりました。
アルクの首輪にはめられた茜色の石のなかには、星の数ほどのそれはもう膨大な世界たちの記憶が込められておりますから、アルクが幾たび茜色の光をまたたかせようと、まったく同じ場所へ降り立つことはありませんでした。とはいえ多くの世界があるからこそ、よく似た世界へ行きつくのもまたありうることでしょう。
「あら、お客さまかしら?」
ころころと鈴を転がすような声に振り向きますと、
「わ。お花がしゃべってる……!」
「うふふ、フローリアンというのよ。お客さま」
樹木園で出会った大きな樹の人、ツリーアンたちとよく似て、蔓や葉を束ねた手足でかろやかに歩く、お花の人でした。
ひまわりのフローリアンのお姉さん? は綾花と珪を招いて、森を案内してくれました。
「す……すごいですね!」
あの樹木園とはまた違って、こちらは地上の大樹の上に築かれた集落であるようです。大樹とひと言で表してみても、スケールが違います。高度何百メートル? あるいは何千メートル? ってな高さで、幹の太さなんてどれほどあるやら。綾花には今立っている樹上の幹など壁にしか見えません。そんな巨大樹がいくつもいくつも伸び、森を形作っているのでした。
そして樹々のあちこちには、これまたでーっかいお花がぽこん、ぽこんと咲いていて、色とりどりで鮮やかです。
「あれは……プール? ウォータースライダー?」
珪先生がぽかんとしてたずねると、フローリアンさんが言いました。
「おふたりもぜひ遊んでいってね。あちらには薬湯もあって、とってもカラダにいいのよ♪」
手先? が器用なフローリアンさんがあっという間にこしらえてくれた葉っぱの水着を着て、ウォータースライダーをどぎゅーん! プールにばっしゃん! 甘い蜜のような水をかけあい、はしゃいで、アルクもねこかきでぱしゃぱしゃぱしゃ。
ひとしきり遊んだあとは、なんともさわやかでいい香りの薬草湯へ浸かります。
「混浴……かな?」
「ここは、そうみたいです」
ちゃぷん。浴槽はあまり広くないもので、ふたりで入ると肩がぴったりとくっついてしまいます。はずかしいやら嬉しいやら、どきどきするやら。
「あ、あの。珪さん」
「うん?」
「卒業って……ちょっと寂しいですね」
あったかぽかぽかな薬草湯でリラックスしたところで、綾花がこのところ感じていた思いがぽろり、口からこぼれ落ちました。
「私、卒業するのが待ち遠しかったんです。でもいざ近づいてみると、卒業したら会えなくなる人も多いなあって、寂しくなってしまって……」
「うん。分かるよ」
「珪さんもそうでしたか?」
こくり、彼は少し遠い目をしてうなずきます。
「卒業に限らず、人生に大きな転機はつきものだ。ずっと会えなくなってしまう人も……いるけれど。過ごした日々や共有した経験は、いつまでも残り続ける。綾辻さんの中にも、相手の中にもね。だから」
ぽんと頭に手のひらを乗せて、珪先生がなにか告げてくれようとしたところで。
ばっしゃーん!
「きゃあ、アルク!?」
「派手に飛びこんだね。ははは」
白黒猫は綾花の胸に飛びこんで、ふにいと気持ち良さそうな声を上げまして、ご満悦。
不思議な世界でぽかぽかのお風呂につかりながら、そんなゆるゆるの顔を見ていると、悩みもふきとんでしまいそうです。
「ふふ……アルク、ありがとう」
綾花がにっこりほほえむと、白黒猫はそしらぬ顔でこてんと首をかしげました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月02日
参加申し込みの期限
2024年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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