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今年もばっひゅ~ん! 笑っちゃう?
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【ムービー・スター!】
はて?
佐藤 英二
は思わず首をかくんと傾けます。
なぜ自分は、細い通路で転がる大岩に追いかけられるなどという、昨今とんと見なくなったベタなシチュエーションを演じているのだろーか?
「って、潰されるー!?」
どどどどどどっ!!
状況はよく分かりませんけれど、ともかく逃げねばペッチャンコなのは確かです。英二はわき目もふらず走ります。
道は真っすぐ、天井は低くて正面以外に逃げ場もありません。
「な、なんでこんなことに……!」
ちょっぴり運動不足がたたって、横っ腹がキリキリし始めたところで、
「先生! こっちこっちー!」
「えっ? せんせい?」
通路の脇の扉がぱかっ! にょきっと伸びた腕が英二をつかまえ、部屋の中へと引っ張り込みました。
おかげで大岩は通り過ぎていき、潰されずにすみました。
「ああ、びっくりした……って、あれ?」
「先生、無事だったんですね! あーよかった!」
今まさに大ピンチを乗り越えたとは思えないくらい、にししっ、とあけっぴろげに笑っておりますのは、なんとなんと。
野々 ののこ
ではありませんか!
「野々さん?」
「さあ、この遺跡にはまだまだ秘密があるみたいですよ。行きましょう英二先生、ばっひゅーん!」
「あっ、ちょ、ちょっと……!?」
どうやら英二の役どころは、考古学教授。助手たるののこは英二先生の手を引っ張り、遺跡の奥へとどんどん突き進みます。
唐突なシチュエーション。危ないトラップも満載ですけれど、そんな冒険を気になる女の子、ののこといっしょに繰り広げるのならこれが案外、
「悪くはない……かな?」
と思っていたら、まばたきひとつ挟んだ次の瞬間。
「逃げよう、英二くん! このままじゃ怪獣に踏み潰されちゃうよ!」
「え? あ、うん。??」
ずごごごご……景色は一変して、ビル街の真っただ中。空には暗雲立ち込め、建物は倒壊して火を噴き、そして高いビルの向こうからずいと顔を見せたのは、巨大怪獣!
「おおっ、クイーンガチョラ。あのちょっとずんぐりしたデザインは、60年前のモデルじゃないか……!」
「英二くんはやくー!」
気がつけばののこも自分の手もモノクロームで、目の前で翼を打つ三本首のガチョウの怪獣もまた白黒です。
ののこは見たことのないセーラー服姿。英二が着ているのも学ランで、先ほどとはまた違ったシチュエーションであるようです。
「なるほど、映画の世界かあ」
コトここにいたり、英二も気づきました。先ほどの冒険活劇も、目の前で繰り広げられる怪獣大暴れも、映画の中のワンシーンなのです。
「ということは、この後は……ああやっぱり」
ぎゃおおーん! 三本首のガチョウ怪獣へ勇猛果敢に挑みかかる、我らが大怪獣ゴアラ!
大好きな怪獣映画を、かぶりつきどころか内側からじっくり眺めることができるなんて!
「これはラッキー、あれ?」
と、思いきや。まばたきひとつ、ぱっ! と場面は打って変わって、今度はぱかぱかライトが明滅する、SFチックな宇宙船の中。
宇宙服を着たののこが英二を見上げて、
「エイジ船長ー! このままでは全滅です、早くあの宇宙海賊をやっつけないと! ばっひゅーんって」
「う、宇宙海賊?」
「ほら、船長もビームガンを持って……わあっ!?」
ごごごん! 宇宙船が揺れると、またまた別のシーンにはやがわり。
「あれ、今度は西部劇……」
「保安官! サトー保安官、ぼーっとしてたら撃たれちゃうよ!」
「ええっ、決闘~!?」
どきゅんどきゅんどきゅん!
鉄砲や胸のバッジの重さはさておき、保安官助手のののこがライフルなど構えた姿の、なんとカッコイイこと。
「どしたの保安官? 私の顔になにかついてる?」
「えーっと、いや」
ぱちり。まばたきひとつ。
今度は再び白黒画面の中、英二の駆るバイクの後ろで、彼の胸に腕を回したののこがしっとりと、言うのです。
「このままふたりで、どこかへ逃げちゃおっか?」
「うん……」
寂しげな夜のシーンに、背中のあたたかい感触を感じながら……まるでパラパラまんがのように変わってゆく無数のシーンを演じながらに、英二は思うのです。
(どこに行っても、野々さんがいてくれるんだなあ……)
はっと目を覚ますと、どこか見覚えのある部屋の中。英二は座り心地の良いソファに深く腰を下ろしたまま、どうやら眠ってしまっていたようです。
思わずぱちぱちとまばたきをしても、風景が変わることはありません。白黒でもなく、視界の色鮮やかさは現実のそれです。
「あ。そうか、『クランク・イン』で映画見てたんだっけ」
休日のこの日、英二はホビーショップでニャンプラを物色し、お昼はカレー屋さんでカツカレーをがっつりいただいてから、お腹が落ち着くまで映画鑑賞でも……ということで、最近お気に入りの映画喫茶へ足を運んでみたのです。
「で、見てる間に寝ちゃったのか。ちょっと時間がもったいなかったかな……」
「……すよすよすよ。すぴ~」
「うん?」
と。英二は気付きました。
ソファに腰かけているのが、自分ひとりでないことを。
「ん~っ。ふわぁ」
「の、野々さん……!?」
「あ~。英二くんだ♪ 起きた?」
ちょっぴりおまぬけ顔ですよすよ寝ていたのは、ののこでした。いつの間に!
記憶にある限り、このお店にはひとりで入店したはずでしたけれど。
「な、なんで……?」
「いやー。お散歩してたら、遠くで英二くんがお店に入ってくの見えたからさぁ。私も入ってみたんだ~」
ふわわわ、あふ、とあくびをのみこんで、まだ寝ぼけまなこなののこの無防備さに、英二はなんとなーく、どきり。
「店員さんに、英二くんの友だちでーす! って言ったら、この部屋に案内されたの。そしたら英二くん、寝てるんだもんな~」
「えっと、ごめん……」
「かわいい寝顔だったよ~、にっしっし♪」
ほっぺたつんつんされてしまいました。悪い気はしません。
そういえば以前、店員である兄妹に、気になる女の子の話をちらりと漏らしてしまったことがありました。なるほど、きっと彼らなりに気を利かせてくれたのでしょう。
「まあ眺めてるうちに、私も寝ちゃったんだけどね。それにしても……ふわぁ。おもしろい夢だったな~。映画の世界をね~、英二くんといっしょに旅するの」
「えっ……」
にっこり、笑うののこはぴゅうと吹くピンクの風を纏っていて。英二もつられて思わず、にへっと笑ってしまいます。
神魂の風が吹いて、ふたりの見る夢をくっつけてくれたのでしょうか?
「楽しかったけど、今度はちゃんと映画も見ないとね~。また来ようね、英二くん」
「……うん。そうだね」
にこにこ顔のののこを、次は思い切って、自分から誘ってみるのもアリかも……?
なんて。英二は想いをひそかに、胸へとしまい込むのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年02月17日
参加申し込みの期限
2021年02月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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