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【アルクとの~んびり(3)+ふたりの日常】
「ああ、よかった! あなたが代役よね? 青薔薇の女王役の女優さんが、急な腹痛でお休みになっちゃってさあ」
「……えっ?」
青山 絢
はぱちぱち、ぱちくり。目をまたたいて、眼前の不思議な人物を見つめました。
「あたしは赤の歌姫役。舞台の上ではよろしくね?」
ぱちり、片目をつむったチャーミングな笑顔。彼女は赤い肌をして、頭には動物のツノみたいなものが生えていて、おしりには揺れるしっぽがありました。
「ええと……」
「それにしても、角も尾もない人って珍しいわね。でも素敵ねあなた! 女王役にはぴったりね。さて、そろそろ上演開始だから、ほら舞台袖に行って行って!」
「えっ、えっ?」
どうやらここは、歌劇場……でしょうか。下りた緞帳の向こうに、たくさんの人の気配がありました。びゅうと吹く風の音も。野外ステージのような場所で、これからなにか、劇を上演するようです。
「はいこれ、台本。ざっと流し見といて、あとはアドリブでいいから」
「そ、そんな無茶な……」
ぐいぐいと押しの強い赤肌の女の子。展開についていけず、ぽかんと口を開けた絢の足元で、ふにゃ~んうにゃん。
「……アルク?」
白黒猫がくわあっと大あくび。それで絢は、コトの次第を悟りました。
「また別の世界へ連れてきてくれたのね。なら……楽しむべきかしら?」
彼の発する茜色の光がみちびく、不思議な旅。
水晶の世界
で精霊たちと遊んだ日のことを、
戦に燃え上がる世界
で、知性あるムシたちと戦いに挑んだ日のことを、絢は決して忘れてはいません。
そんな旅の案内役こそが、白黒のアルクでした。にゃお~!
「よく分からないけど。今度はここで、演技をしろということね」
「ああ、あなた! 青薔薇の女王、代役が見つかったのね!」
てててと駆けてきた小柄な女の子は薄くエメラルドグリーンがかった肌をして、大きな翼を背にしょっています。きらきらかがやく瞳で絢を見上げると、
「あたしは白薔薇の女王役なの。つまりあなたのライバルってわけ!」
「ら、ライバル?」
「脚本、まだ読んでない? 青薔薇と白薔薇はいつだっておたがいを疎ましく思って、ささいなことでぶつかりあって、いろんな勝負をするの。紅茶とコーヒーどっちが美味しいか対決とか、ジャガイモ料理とサツマイモ料理のどっちが美味しいかとか、あんパンとクリームパンとか」
「食べものばっかりね……」
「ふふふ。でも最後は仲直りして、最高の親友同士になるの! だから」
上目づかいで、鼻先がくっつきそうなくらいにずずいと近づいて、碧の肌の女の子は笑いました。
「よろしくね♪」
「……ええ、こちらこそ。最高の舞台にしましょう」
先ごろに女優デビューも果たしてしまった、芸能人の卵たる絢ですから、演技には前向きなのです。
椅子に腰かけ、みゃあと鳴いたアルクを膝の上に乗っけて、台本を広げます。熱心に読み込んで、アドリブの構想を固めていきました。
しばらくの後、いよいよ上演開始! 絢は初っ端の登場、舞台に立って緞帳が上がるのを、弾む胸をおさえながらに待ちます。と、
(えええええ!?)
うっかり声が飛びだすのをプロ意識で飲み下しながらも、思わず絢は目を見ひらいてしまいました。舞台は空飛ぶ船の上、観客席も翼を持つ飛空船。赤肌に青肌碧肌、陽気な人々が見守る、なんとここは大空のステージ!
思わず一瞬、飲まれてしまいましたけれど。
(……よしっ)
それでも絢は気合イッパツ、高らかに声を響かせ披露した演技は、渾身の出来ばえでありました。うにゃお~!
なんて、絢が異世界で奮闘していた頃。
ホテル『ステッラ・デッラ・コリーナ』のコンシェルジュ、
水谷 真優理
もまたドタバタな一日を過ごしていたりしました。
「あーっもう、忙しいったら!」
コンシェルジュというお仕事は、あえて表現するなら接客業の良し悪しすべてをひとつに凝縮したような、というのは少々大げさなような決して大げさでもないような、まあーとにかくタイヘン! なわけでして。
「ねえアナタ、わたくしのお部屋はどちらだったかしら? 迷ってしまってオホホ」
「はい、ご案内いたします。何号室でしょうか?」
「あれれ、レストランはどっち? こっち? あっちかな?」
「そちらでございます、お客さま。ご案内いたしますね」
「やあ君、ここってWi-Fi使えるよね? SSIDとパスワードを教えてくれるかな。それとフリーWi-Fiってセキュリティの脆弱性が心配なんだけど、そこんとこどうなってるのかな」
「はい、それではご説明させていただきます。当ホテルのネットワークセキュリティはWPA3となっておりまして」
といったホテル内でお客さまの実に多岐にわたるご要望にお応えし、ご案内したり、
「君きみ、ちょっといいかね! 昼に星ヶ丘のレストランを予約しているんだが、何時までにホテルを出たらいいかな?」
「なんというレストランでしょうか。ああ、そちらでしたら20分前にご出発いただければ、じゅうぶん間に合うかと存じます」
「コンシェルジュさ~ん、タクシーお願い~。今日は馬に乗るの~、なんてとこだっけ?」
「星ヶ丘ホースクラブですね、かしこまりました。手配いたしますので、しばらくお待ちくださいませ」
といったホテルの周辺、観光地の案内も含まれます。さらに、
「ちょっとアナタ、ベッドシーツにシワがついていたわよ! 高級ホテルなんだから、シワのひとつもないようにしてちょうだいね」
「大変申し訳ございません。すぐに係りの者がお取り換えいたします」
「おい、廊下でヨソのガキが泣いててうるさいんだよ。迷子じゃないか? なんとかしてくれよ」
「ご迷惑をおかけしまして申し訳ありません。ただちに参りますので」
なんてクレーム対応もコンシェルジュの業務には含まれます。
さらには!
「ペラペラペラ、ペラペラペペ~ラ、ペラ~リ(英語)」
「ぺらぺら、ぺら~らぺららぺら、ぺぺら~ら(英語)」
もちろん外国の観光客にもバッチリ応対しなければなりません。
どんなお客さまにも等しく接することができるコミュニケーションスキル。常にホテル内外の状況を把握し、適切な判断を下す情報収集力や決断力。語学力、接客マナー、ITの知識、タフで健康な身体にスタミナ、気力……そしてなによりお客さまへ心からのおもてなしを提供する、前向きでうつくしいホスピタリティ! あらゆるスキルを高い次元で身につけ、あますことなく現場で発揮することのできる人材こそが、超高級ホテルステッラ・デッラ・コリーナのコンシェルジュ。それがつまり、真優理というわけなのです。
「やりがいはあるけど、しんどいわあ……」
好きでやっている仕事ではありますけれど、真優理だってそりゃあ人間ですから、疲れます。疲弊します。今日も午前からゴリゴリのハードワークで、お昼休みに入る頃にはすっかりへろへろになっておりました。
「ふふふん。でも大丈夫っ」
こんなときはお弁当をいただきながら、スマホをセットオン。先ごろ女優デビューを果たした従姉妹、
絢の出演したドラマ
の配信を見ながらの昼食は、午後を戦い抜く英気を養うのにピッタリです。ああ、癒されるう。
「水谷さん、お疲れさまです。あ、そのドラマ、水谷さんのいとこさんが出てるやつですね!」
「あ、お疲れ~。うんそう、絢ちゃん出てるんだ~」
「最近ちょくちょく見ますよ、いとこさん。知名度上がってきましたよね。いよいよブレイクしちゃうかも!」
「あはは、だといいな!」
同僚にもそんなふうに声をかけられれば、なんだか誇らしくって、愛おしくって。映像のなかでお姫さまを演じる絢を見つめて、すっかり気力も充実。午後のお仕事も、がんばれそうです。
「……っていうことがあってね」
「ウソ、すごい! 異世界でも主演女優なんてさすがね、絢ちゃんってば」
記念に贈られた、青薔薇の女王さま姿の絢と腕のなかの白黒アルク、それに異世界の役者たちが勢ぞろいなスケッチを見ながらに、舞台の盛り上がりを語って聞かせたり。真優理とて今日のお仕事もひと波乱ふた波乱もあり多忙をきわめ、そんな過酷をいかにして乗り越えたか、女優・絢のすばらしさを熱弁して当の本人を真っ赤にさせたり。
同棲するふたりの夜は、たいていそうして賑やかです。今日のできごとや思ったこと、感じたことを伝えあい、気持ちを共有するのは心地よく、いくらだっておしゃべりできました。翌日がお休みの日なんて、ついつい夜ふかししちゃいます。いつまでだって、おしゃべりは続きました。
ふとそんな語らいが途切れることがあるならば、それは明日のお仕事に差し支えてしまうから、となごり惜しくも床につくときか、もしくは、
「……真優理さん」
「なあに絢ちゃん、って、ちょっ……! す……するの? お姉さん、明日も仕事なんだけどな……」
「いや?」
「い、いやじゃ、ないけども。そりゃあぜんぜんマッタク、イヤじゃないけども!」
女優デビューとなって度胸がついたか、近頃なんだか積極的な絢が、キスで真優理の唇をふさいだとき。くらいのものです。
その夜は結局いつまでも、おたがい、眠ることはできませんでしたとさ。
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3人まで
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日常
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定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年06月02日
参加申し込みの期限
2024年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年06月09日 11時00分
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