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雛の祭りに思いを馳せて。
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ひな祭りの今日も、星ヶ丘にはハイソでおしゃれな雰囲気が漂っていた。そんな街中を
朝鳥 さゆる
は、
姫木 じゅん
と肩を並べてのんびり、歩く。
特に目的がある訳ではない――強いて言えば、2人で過ごす事そのものが目的。少し前までは、大学受験に合格発表、入学手続きやその他色々――と言った具合でとにかく多忙な日々を送って居たさゆるは、身体はともかく気持ちがなかなか落ち着かなかった。
その――忙しない状況がようやく少し落ち着いてきたのは、最近の事。ゆえに、3月3日のひな祭りに島内のあちこちで行われる催しを、のんびり眺める事にしたのだった。
閑話休題。
星ヶ丘にはあちらこちらに邸宅があって、そのうちの幾つかは住人のご厚意で、雛飾りが邸内や庭で公開されている。それを巡り歩くだけでも、半日どころか1日が余裕で潰れそうだ。
ねえ、とじゅんがさゆるの手を引く。指を差しているのは、開け放った縁側の奥に鎮座する、幾つもの人形と飾りが並ぶ緋色の段。
「あれ、すごくない? 雛人形ってあんなにたくさんあるの?」
「ああ――あれは十段雛だから」
そうして驚きの声を上げるじゅんに、ちらりと見たさゆるがそう説明すれば恋人は、1、2、3……と素直に数え始めた。ただでさえ歳よりは幼く見えるじゅんが、そうして居るとまるで本当にいとけない少女のようで、さゆるは小さく微笑む。
縁側では品の良さそうな老婦人が座布団に丁寧に座り、2人をにこにこと見守っていて。そんな老婦人に軽く頭を下げて辞した2人は、また別の邸宅に向かって歩き始めた。
とある邸宅では、玄関ホールの天井一杯の吊るし雛が来客をお出迎え。かと思えば別のお宅では、立派な七段雛が鎮座していて、聞けば江戸の頃から伝わるものだという。
そんな具合で、一口に雛人形と言っても、その家が紡いできた歴史を物語っているようだ。時にそれを想像し、時にその家の人から説明を聞き――だんだんとじゅんの顔がぽかんとしてくるのが、ひどく可愛い。
――けれども。
「そろそろ、どこかで休みましょうよ」
「そうね」
さゆるが、不意にじゅんをそう誘って歩き出したのに、彼女はただ頷いた。――その先に在るものを、彼女も知っていたはずだけれども。
――この先には、さゆるの実家がある。両親も無くなり、一人娘たるさゆるはじゅんと同棲している今となっては、無人となっているあの家。
そこに、さゆるは今日立ち寄る気はなかった。その事を、恐らくはじゅんも察していて――だからきっと、何も言わないのだろう。
ゆえに飲食店の立ち並ぶ方へと歩いていった、さゆるとじゅんの前に現れたのは、如何にもお洒落たカフェバーだ。店の前の木樽に立てかけられたメニュー看板には、ひな祭り限定メニューの文字が躍っている。
バー、と言っても年齢制限はないようで、気付いた店員が扉を開けてくれた。それならば、と2人顔を見合わせてから足を踏み入れ、案内された席へと座る。
店内に流れるのは、クラッシックをジャス風にアレンジしたメロディ。ひな祭り限定メニューを、と注文すれば程なくして、幾つかのプレートが運ばれてきた。
メインは、雛人形を模した生ハムの手毬寿司と、それを囲む様に繊細な飾りつけを施した手毬寿司が並ぶ、雛と宝石の手毬寿司。カフェバーという場所には少しアンバランスな印象もあるが、食べてみれば洋風の味付けだ。
他にも桃とモッツァレラのカプレーゼや、菱餅を模した三層のババロアなど、1つ1つが目にも楽しく、舌も楽しい。
「へぇ……色々考えるわね」
じゅんが感心したように呟いた口調は、もしかしたら職場の事も思い出したのかもしれない。彼女の職場では、こういった限定イベントはするのだろうか――4月からはさゆるも働く職場の事だ、気になる。
ゆえに尋ねてみれば、どうかな? と首を傾げるばかりだった。それからクスリと蠱惑的に笑って、それはまた帰ってからにしましょ、と囁く。
「せっかくのデートなんだもの」
「――そうね」
ゆえにさゆるも頷いて、手毬寿司を1つ、じゅんの口元へと運んだ。ありがと、と齧りつくじゅんの唇を、じっと見つめる。
少し、さゆるの指に触れた。そのぬくもりに瞬きながらじゅんを見れば、悪戯な瞳で見つめ返される。
――くす、とさゆるも微笑んだ。そうして、手毬寿司を互いに食べさせ合い――くすくすと笑い合うのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月08日
参加申し込みの期限
2024年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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