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雛の祭りに思いを馳せて。
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シーサイドタウン駅前で、
綾辻 綾花
はそわそわと待っていた。時折辺りを見回して、人混みの中に姿が見えやしないかと確かめる。
(珪さん、まだかな……)
せっかくのひな祭り、
早川 珪
先生とデートしたいと考え「お出かけしませんか?」と誘った綾花に、少し考えて珪は頷いた。時間も間違いなく伝えてあって――でも、楽しみ過ぎて綾花の方が少しばかり、到着が早かったので。
待つのもまた楽しみと、何度となく辺りを見回せば、ひな祭り用にデコレーションされた街並みが目に入った。ひな祭りと言えば桃の節句、それにちなんだピンクの飾りも少なくはなく、ことにピンクの桃の花はあちら、こちらで華やかで。
それが何だかバレンタインの時のようだと、おかしくなってクスリと笑う、綾花が待っているのは駅前の7段飾りのひな人形。どうやら格好の待ち合わせスポットになっているらしく、綾花以外にも人待ち顔の男女が立ち並び、時に待ち人が来て去って行っては、新たな『仲間』が現れる――その繰り返し。
そうして、
「あっ、珪さん!」
綾花の待ち人もついに現れた。つい喜色を浮かべて手を振る彼女に、やって来た珪は軽く頷きつつも、真面目な顔は崩さない。
そんな珪『先生』を慮って、綾花は足早に7段飾りの前から駆け寄った。そうして「お待たせしました」とにっこりする。
「少し離れた所のカフェで、桃のスイーツが無料らしいですよ。行ってみませんか?」
「無料……? それはすごいな」
「ですよね、びっくりです」
そんな言葉を重ねながら、綾花は「こっちです」と歩き出した。さりげなく手を繋いだのは、この人混みなら許されるだろうか。
そうして辿り着いたカフェ『somnium』は、さすがに桃スイーツ無料の文言は大きかったのか、そこそこの人混みだった。だが幸い並ぶこともなく店内に入ると、まずは冷蔵ケースを覗き込んで、好きな桃スイーツを選ぶ。
「色々ありますね。うーん……じゃあ桃のタルトにします。珪さんはどんな桃のスイーツが好きですか?」
「僕は……そうだな、桃のゼリーにしようかな」
「わ、奇遇ですね。ゼリーも迷ってたんです」
あとで1口貰ったり出来ないだろうかと、考えながら綾花がにっこりそう言えば、珪は驚いたように軽く目を見開いた。それからレジの方を見て少し沈黙した後、ササッと会計を済ませると、空いている席に座る。
そうして、早速タルトを1口食べた綾花は「んー!」と感動の声を上げた。
「美味しい! 桃のとろけるような食感が好きなんですけれど、これは特にとろとろです」
「ふうん? ――ああ、確かに美味しいな」
「ゼリーもですか? 一口、味見させてもらえませんか?」
そう言われるとますます気になってしまうと、珪の手元と珪の顔を見比べながら尋ねた綾花に、ふ、と珪が微笑んだ。どうぞ、とスプーンを渡される――さすがに「あーん」はしてくれないらしい。
それでもいそいそと受け取って、果肉ごとゼリーをひと掬いして口に運べば、タルトとはまったく違う滑らかな食感がするりと融けた。それをじっくりと味わってから、同じように今度は自分のフォークを差し出す。
「私のも食べますか?」
「なら、もらおうかな」
その言葉に、珪は綾花のフォークを受け取り、同じようにひと口食んだ。その様に――フォークが口へと吸い込まれ、うん美味しい、と笑う様に、綾花はしばし見惚れる。
あ、とそれから目を瞬かせた。
「クリームが付いてます。ほら」
すい、と指先で拭ってペロリと舐めれば、何倍にも甘く感じられる。ふふ、と微笑みかければ珪が、仕方ないなとでも言うように肩を竦めた――ああ、美味しいものを共有できるって幸せだ。
甘い桃の香りと、とろける果肉をじっくり堪能しながら、そうして他愛のない話を重ねる。
「小さい頃は、お雛様飾ってお祝いしてもらってたんですよ。今度写真持ってきますね」
「まだ残ってるのか?」
「もちろんです。終わったら早めに片付けないと婚期が遅れる、って言われてて、早く片付けたんですよ」
懐かしいですね、と思い出す綾花の苦労が報われるかどうか、判るのはまだまだ先の事だけれども。そう、笑えば珪からも笑いが返る。
そんな風に過ごすうち、気付けばお皿もすっかり空になった。そろそろ出ようと立ち上がり、だが綾花はふとイートインの傍にある雑貨コーナーへと吸い寄せられる。
目に入ったのは、桃の花をモチーフにしたヘアピン。何となく手に取って、髪に当てながら珪を振り仰ぐ。
「似合いますか?」
それに、明確な言葉は返らなかったけれども。柔らかく笑んだ瞳がその答えだと、察して綾花も同じ微笑みを返す。
ゆえにレジでお会計をして、その場で改めて髪に着けた。それから「ごちそうさまでした。美味しかったです」と頭を下げ、カランとベルを鳴らして店を出る。
そうして、珪を見上げた。
「次は、どこに行きますか?」
そうして2人、相談しながらまたシーサイドタウンを歩き始めたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月08日
参加申し込みの期限
2024年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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