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雛の祭りに思いを馳せて。
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3月3日のひな祭りと言えば、女の子のお祝いの節句。それ即ち
八神 修
にとっては、大好きな
七夜 あおい
のお祝いの節句という事で。
「今日はたくさん楽しめたらなって思って、色々考えて来たんだよね」
「すごい! さすが修君」
参道商店街の一角の、駐輪スペースで顔を合わせたあおいにそう言った、修にあおいは素直な驚きの声を上げた。その表情を見れば、特に何かをやりたいと考えていた訳ではなく、行ってからその場で色々、出来る事をやってみようと思っていたらしいことが伺える。
そんなあおいにくすりと笑い、じゃあまずはスタンプラリーだ、と修は歩き出した。今日、参道商店街では商店街から寝子島神社にかけてのあちらこちらに飾った、様々なひな人形を巡るスタンプラリーが開催されている。
受付は、と探すまでもなくすぐにテントを見つけて申し込めば、スタンプカードと共に参加賞の甘酒が渡された。ふぅー、と少し冷まして口に含めば、米麹の優しい甘さが口一杯に広がる。
3月とは言えまだ寒い、知らず冷えた身体に甘酒の暖かさが染み渡った。それを感じながら修が「良かった」と笑えば、あおいがきょとんと瞬く。
「良かったって、何が?」
「ノンアルじゃなかったら、飲酒運転になっちゃうからさ」
「ふふっ、確かに」
そうして笑い合ってから、甘酒を片手にひな人形を探しながら、商店街を歩き始めた。このイベントのために用意した、というよりはそれぞれのお店がひな祭りで飾ったものをスタンプラリーにしたのだろうか、それは店先に飾られた小さな豆雛の場合もあったし、ドドンと飾られた7段雛の場合もあって。
その1つ1つが、それぞれに物語を背負っているようで面白い。
「モチーフで意味合いも変わるんだ」
「そうなの? じゃあ、このおひな様は?」
「これはね……」
そんな風に、話しながらのんびり商店街を巡り歩く。そんな中、花屋を見つけた修は「一寸待ってて」とあおいに声をかけ。
手早く、ミニアレンジメントを注文し、後で取りに来ますと出来上がり時間を確認してまた店を出た。そこで待っていた不思議顔のあおいに、くす、と笑う。
「このあと『somnium』に寄るだろ? だから、ね」
「あ、なるほど」
そうしてパチンとウィンクしながら説明した、修にあおいは納得顔。それからスタンプカードを手にまたひな人形巡りを再開した2人は、寝子島神社の境内で無事、コンプリートを達成した。
記念品の吊るし雛を手に、パチン、と手を打ち合わせる。目の高さにぶら下げれば、おひな様やお内裏様、桃の花といった飾りがゆらゆら揺れた。
「ふくふくしてて可愛いね」
「うん。部屋に飾るのにちょうど良さそう!」
にっこりと笑い合ってから、花屋で注文していたミニアレンジメントを受け取って、2人は駐輪場へと戻り、颯爽と漕ぎ出す。早春の風を受けながらサイクリングを楽しむうちに、あっという間に『somnium』へ到着した。
さすがに桃スイーツ無料の文言は大きかったのか、そこそこの人混みだった。だが幸い並ぶこともなく店内に入ると、まずは店主の木原夫妻へとミニアレンジメントを手渡す。
まぁ、と驚きに目を見開いた伊都子さんが、受け取りながら眉尻を下げた。
「気を遣って下すって、ありがとうございます」
「とんでもない。感謝の気持ちと、お孫さんへのお祝いです」
そんな伊都子さんに首を振り、修はミニアレンジメントの理由をそう説明する。桃の花をメインに、菜の花を添えて貰ったアレンジメントには、桃の花言葉である『チャーミング』と、菜の花の花言葉である『快活』が込められていた。
そこまで説明をすれば、伊都子さんが嬉しそうにお礼を言ってから、奥に向かって「りっちゃん、素敵なお花を頂いたのよ」と声をかける。どうやら、今は休憩中だったようだ。
それに軽く頭を下げてから、修とあおいは冷蔵ケースを覗き込んで、並べられている桃スイーツをあれこれ選ぶ。折角の機会だから、色々なスイーツを楽しむために2人でシェアできたら、と考えたのだ。
結果的に、トレイにずらりと並んだ桃スイーツを高明さんに頼み、半分に切ってもらった。そうして取り皿を2枚貰い、飲み物と共に店内の奥まった席に座る。
そうして、まずはどれを食べようかとトレイの上のスイーツを一緒に眺めていたら、不意にあおいが言った。
「修君。桃の花言葉って、アレだけじゃないの知ってる?」
「もちろん。『私はあなたのとりこ』だろ? 当たり前だけど、そっちじゃないよ」
そう、意味深に笑えばあおいが困ったような、照れたような笑みで「そっか」と呟き、目線をスイーツへと注ぐ。――もしかして、と期待した。もしかして、あおいは嫉妬してくれたのではないだろうか、と。
もちろんそれは、修の都合の良い妄想に過ぎないのかもしれないけれども――
「それは、こっちに込めたよ」
ゆえに修は笑いながら、もう1つのミニアレンジメントを取り出し、あおいへと差し出した。え? と瞬くあおいにそうして、実は2つ買ってたんだ、と悪戯を告白するように告げる。
もちろん、メインは桃の花――修の心はいつだって、目の前のあおいの虜なのだから。だが、添えた花は木原夫妻に渡したものとは違い、青いカーネーションだ。
その花言葉は、『永遠の幸福』。――どうか、大好きなあおいに幸せが、ずっとずっと訪れますように。
そう、説明した修にあおいが顔を赤くして、ありがとう、とにっこりした。それから少し考えて、青いカーネーションを1本、修へと渡す。
「あおい?」
「修君にも、幸せが訪れますように。ね?」
その笑顔の眩しさに、修はしばし目を細め。――ありがとう、とカーネーションを受け取った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年05月08日
参加申し込みの期限
2024年05月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年05月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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