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ショッピングモールの海側デッキから出れば、海浜公園が見渡せる。そこには小さな自由の女神像のレプリカがあって、その後ろにはレインボーブリッジも麗らかな日差しを浴びて輝いていた。
「別に店は1つじゃないんだ。この周辺には色々あるだろう?」
フェンスに手をかけ絶景を楽しむウォルターと違い、まだ柚春は落ち込んでいるようだ。
確かに、彼女が今日をどれほど楽しみにしていたかは知っている。欲しいと言われて了承した日も、指輪のことを覚えているよと暗に告げた日も。お台場に行こうとデートを約束した日や、今日の道中だってそう。
もうすぐ、大好きな人とペアリングができる――そんな幸せの瞬間を、柚春は疑いもしなかったのだ。
「早めの出発だったから、まだお昼にさえなってない。時間もたっぷりあるんだ、お台場中の店だって探せる」
両手を広げ、ウォルターは「どこから行く?」と、大げさに励ましてくれる。まるで彼もペアリングを買うことを心底楽しみにしてくれていたような姿に、柚春はやっとくすりと笑った。
「あーあ、まさかワットも指輪の買い方を知らないなんてね?」
「仕方ないでしょ、アクセサリーなんてあまりつけないし。それに――」
――好きな子と買いに来るなんて初めてなんだよ。
ポツリと呟かれた言葉に、思わず柚春は目を丸くする。けれどすぐに、「そっか」と嬉しそうに呟いた。
ウォルター自身、ずっと
人間らしい心を持っていない
と思っていたし、
喪った親友に遠慮しないで生きること
を選んだのも最近のこと。
真剣に向き合わず、遊び感覚の『お付き合い』くらいは出来ても、それ以上に特別な存在になどなりえない。
そういう事情もあって、
ウォルターの恋愛偏差値は意外と低い
のだ。柚春をからかい、手のひらの上で転がしているように見えたって、それは年の功がなせる技なだけ。
細かいところまで柚春に話したわけではないが、時折吐露した心の内を繋ぎ合わせて、彼女も気づいているのかもしれない。
疑うどころか、大方指輪を買うことがあったとしても、連れられるままに財布を出して彼女任せにしていたのだろう――とでも言うかのように、クスクス笑ってウォルターを見つめている。
「じゃあ僕は、ちゃんと恋人にしてもらわないとだ」
今日はきっと、その一歩。互いに『予約済みですよ』と知らせる指輪を身につけ、卒業までの1年を乗り切ろうと――思っていたのに。
元気を取り戻してきたと思った柚春は、またしょんぼりと吐息を吐き出し、これではいけないと頭を振る。
「よーし、こうなったら……」
ぐっと気合いを入れ、柚春はスマートフォンで何かを検索し始めた。
フロアマップか、それとも周辺のショッピング施設かはわからないが、きっとアクセサリーショップを――。
「にゃんポに行こう! パーッと嫌な気分を吹き飛ばして、それから考えよっ!」
歩いてでも行けそうだよ、と差し出されたマップに驚きつつ、ウォルターはその提案に乗る。
「いいねぇ。ゲーム会社が母体なんだっけ? 面白そうなアトラクションばかりなんだろうね」
「シューティングゲームもレーシングゲームもあるって! ゲームなら、ワットに勝てるかな?」
はしゃいでいるようでいて、どこか空元気にも見えるけれど……嫌な気分を吹き飛ばすなら、そこが1番だろう。
「うーん……じゃあ、行く前にひとつ寄り道していいかな?」
「もちろん! ワットがどんな所に興味あるか、気になる!」
楽しみだなと笑ってショッピングフロアに戻った柚春だったが――彼に連れられるまま入店したのは、アクセサリーショップ。先ほどが学生向けなら、こちらは大人向け。その中でもハイブランドと呼ばれる類いの店だ。
「む、無理っ! こんなの、僕のお小遣いじゃ無理!」
「まあまあ、何事も本物を見てから決めないと。目を養えないよぉ?」
黙って見ているだけでいいからと彼は言うけれど、出迎えてくれる店員の立ち居振る舞いも優雅に見え、柚春はクラクラしながらショーケースに並ぶアクセサリーを見た。
先ほど立ち寄った店でもブライダルジュエリーは取り扱っていたし、こういう高級品もあったのだろう。けれど、そのショーケースを覗いてすらいない柚春にとって、目の前に並ぶ目映い品々は値段を確認するのも末恐ろしく、なんなら身なりが店にそぐわないとか、子供の来る場所ではないと追い出されるのでは……なんて不安さえあった。
「すみません、ペアリングの購入を検討しているのですが――」
別の店で納期の条件が合わなくて、といった体で色々と情報を探るウォルターにこの場は任せ、柚春は余裕ある風に微笑みを浮かべるのが精一杯。
途中、いくつかの指輪が目の前に並べられ、確かに先ほどと輝きが違うということはわかれども、怖くて触れようとは到底思えなかった。
「なるほど……ありがとうございます。ほら、柚春」
カタログを貰って、少し休憩しようと退店を促してくれるウォルターにホッとした柚春だけれど。店を出て暫くも、店員に見定められているのではと思ってしまい、妙に正した背筋を楽にすることはできなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月30日
参加申し込みの期限
2024年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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