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まずは柚春の希望で、高校生や大学生に人気のアクセサリーショップにやってきた。
学生のお小遣いやバイト代でも無理なく買える価格帯から、ブライダルジュエリーまで幅広く扱うこの店は、ウォルターにどう映るだろうかと緊張気味に紹介する。
「あのね、ここなら内側に誕生石を入れても……指輪の素材にもよるけど、これくらいなら僕にも出せそうで」
「え?」
「あのっ、ワットが恥ずかしい値段なら、もうちょっとだけなら!」
確かもう少しリッチな物もあったはずと、慌ててショーケースの中を探す柚春に待ったがかかる。
「そうじゃなくて。お金、出す気だったの?」
「へ……? だって、2人の指輪だよ?」
ポカンとする柚春は、「そうでなければどうするのか」とでも言いたげにウォルターを見つめている。その純真な反応に、今までの付き合い方が普通ではなかったのかと、ウォルターは察した。
「あー……いや、ほら。僕は社会人で、収入もあるわけだから……てっきり」
「僕だって、お小遣いの貯金くらいあるよ! 大事な物なのに、ワットにばかり負担をかけられないでしょ」
何を言っているんだと呆れかえる柚春は、ウォルターの過去を思い出した。
過去にガールフレンドはいた。でも、その全てに
逃げられてばかり
だと言っていた彼には、まともな恋愛経験はないのかもしれない。
「僕はね、ワットと対等なパートナーになりたい。だから、半分は出す気でいたんだよ」
さすがに全額となると、身につけて貰うのが申し訳なくなる値段になりそうだからと照れくさそうに笑う柚春に、ウォルターは
左耳のピアス
を見せた。
「そんなに、身につける物や値段に気を遣うタイプに見える?」
「確かにピアスは付けてくれてるから、僕の予算でも大丈夫かな……とは思ったりもした、けど」
「けど?」
続きを促すように、じぃっとウォルターに見つめられて、柚春は恥ずかしそうに言葉を選ぶ。
「ワットを予約してるのは僕なんだって……遊びじゃないんだって胸を張れるようなものを、付けて欲しくて」
「……ありがとう。でもね、それで柚春に無理をさせるのは、僕も本意じゃないなぁ」
ショーケースに目を落とし、一般的な学生が出せる範囲をウォルターも考える。きっと、自分が学生の頃を振り返ったって、それは普通とは異なるのだろう。
(こんなの、きっとワットにとっては玩具みたいな値段のはずなのに……嬉しいな)
真剣に考え歩み寄ってくれる姿勢に、柚春も自然と笑顔が零れ、彼と並んでショーケースを覗き込んだ。
どれがいいかなと相談する様は微笑ましく、最高のひと品をお届けしたいと店員も思うだろう。
だが。
「……えっ?」
我が耳を疑い、柚春は申し訳なさそうな顔をするアクセサリーショップの店員を見た。そのままちらりと、隣で一緒にショーケースを眺めていたウォルターを見る。……けれど彼も、目を瞬かせて柚春を見ていた。
こういった客は少なくないのだろう。店員は慣れた手つきでカタログの納期案内のページを広げ、通常時期での日数と、イベント前など繁忙期の日数を、再度丁寧に案内してくれた。
「ただいまホワイトデー前のため、どうしても人気商品は即日のお渡しが難しく……」
心苦しそうに柚春たちが覗き込んでいたショーケースに視線を落とし、店員は続ける。
「さらにサイズのお直しやセミオーダーとなりますと、通常よりお渡しに日数を頂戴しております」
つまり――『即日持って帰りたいなら選択肢はない』と、そういうことだ。
「すみません、こちらの勉強不足で」
「いえ、こちらも潤沢に商品をご用意できず、申し訳ございません」
呆然とする柚春に代わりウォルターが謝罪をすると、店員は深々と頭を下げて在庫のある商品を案内する。
可愛らしいNIKUKYU NYANDコラボのデザインであったり、ブランド内でも恋人シリーズの名を冠する洗練された大人っぽいデザインであったり、紹介される指輪はどれも素敵だし、刻印なら当日対応出来るという。
……けれど。
「記念日やお名前、特別なメッセージなどを刻印される方は多いですね」
それを聞いた柚春は不安そうにウォルターを見た。
――イニシャルぐらいなら大丈夫だろうけど、さすがに名前はねぇ。
先日も、
名前の刻印
が出来るサービスを見かけた際に、彼は困ったように笑っていた。
キーホルダーでさえそうなのだ。指輪になんて、名前が刻印出来るわけがない。
「あの、誕生石を選んだりは……セミオーダーになっちゃうってことですよね?」
洋服のように、様々な組み合わせで置いていないものかと柚春は確認してみたが、店員は再び「申し訳ございません」と謝罪する。
「ああ、いえっ! そこまで確認してこなかった、僕たちがいけないので」
そう言いながらも、柚春は目の前のケースに視線を落としてため息を吐く。
(これなら……誕生石なら名前の代わりに入れられるかなって思ってたのに)
素材だって彼が恥ずかしいと思う物にならないよう、しっかり相談しようとは思っていた。けれど、それは当日では遅かったなんて。
落胆する姿を見かねてか、ウォルターは店員にいくつか質問をする。未だ後ろ髪引かれている柚春には聞こえていないようだが、着々とカタログには何かを書き込んだ付箋が貼られていった。
「ありがとうございます。……ほら柚春、1度持ち帰って検討しよう」
「ん……そうだね」
このままケースを眺めていたって、無い物は買えない。
すっかり意気消沈した柚春の肩を抱き寄せて、ウォルターは明るく笑いかけ、彼女を見晴らしの良い場所に連れて行くことにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年09月30日
参加申し込みの期限
2024年10月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年10月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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