this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
Dating? Serious relationship?
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
柚春が校舎内を散策し始める、少し前。
廊下が騒がしくなって、英語科準備室で仕事をしていたウォルターは手を止めた。
(もうそんな時間かぁ)
担任を受け持つ彼ではあるが、3年生は自由登校。
名残惜しんで登校してきたかと思えば、新生活の準備などが忙しく早退する生徒もいるし、お手すきであればとじっくり腰を据えての面談を希望する生徒がやってくることもある。
ウォルターの忙しさは、その時々の生徒たちによって左右されていると言っても過言では無い。
そして今日の彼はというと、午後の授業やHRをすることもなく、アポイントなく駆け込んでくる生徒もいなかったため、こうして下校時刻まで事務仕事に精を出せたようだ。
ぐっと伸びをし、順調に進んだ充足感を味わおうとする。けれども、座りっぱなしで固まった身体は、それくらいではリフレッシュにもならないらしく、逆に悲鳴を上げていた。
(うーん……)
今日中に仕上げてしまいたい業務はまだ残っているけれど、気付いてしまったこの疲れはどうしようもない。
ウォルターは財布とスマートフォンだけ手に持つと、少し外の空気でも吸いに行こうと腰を上げた。
廊下を走る生徒に注意を促しながら、ウォルターは準備室から1番離れた自動販売機を目指した。
別に、どうしても飲みたい物がそこにしか売っていないというわけではなく、少し散歩がてらに歩いてみようと思ったのがひとつ。それから、校内の見回りを兼ねているのも理由のひとつだ。
この時期になると、3年生は思い出を残そうと校内に悪戯を仕掛けるし、そんな3年生にお祝いがてら協力しようと在校生も暗躍する。多少なら笑って流してやれるのだろうが、寝子島の気質か理事長たちの教育の賜か、どうにも寝子高生たちは手加減というものを知らないらしい。
だからこうして、教師が適度に『見回ってますよ』とアピールしなければ、凝った悪戯に頭を抱えることになるのだ。
(さて、今年は何が起こるかねぇ)
どこか期待しているような顔で小さく笑って、ウォルターは小走りに中庭へ踏み出した。ちょっとそこまでのつもりでいたが、校舎を出ればやはり寒い。目の覚めるような外気はリフレッシュにはちょうど良いだろうが、自販機までトロトロと歩いていたら凍えてしまいそうだ。
(……2年生は、もう帰ったかな)
ふと、そんなことを思ってしまうのは、上着も持たずに外へ出たからだろうか。
ここにあるはずのない視線を追うように校舎を見上げ、心温まる笑顔を探してしまう自分に呆れて苦笑する。
休日は積極的な柚春も、さすがに校内では遠慮をしているのか、四六時中追いかけ回してはこない。彼女にも学業というするべきことはあるし、ウォルターにとっては職場。交際こそしていないが、休日の仲睦まじさを見られたなら、2人が口を揃えて何か言ったところで訝しまれることは避けられないだろう。
そうならないためにも、線引きはきっちりしておくべきかと考えたが――。
(嘘は、つけないもんねぇ)
自分の心にも、彼女にも。
まさかこんな風に思うようになるなんて、ウォルター自身が思ってもみなかったけれど。
過去を乗り越えたのだという思いに、少しだけ穏やかな気持ちになった。
彼女と同じ年の頃。
親友を喪った反動で勉強に打ち込んで、気づけば日本で5教科も教鞭が執れるようになっていた。
表面しかみない周囲は『パーフェクト教師』なんて呼ぶけれど、始まりは親友の、
獅子堂 敦
の夢を代わりに叶えてあげたかっただけだ。
正義感に溢れる彼なら、もっと素晴らしい教師になっただろう。それに比べて、自分はどうだ。
元々天才肌なところがあって、人と合わせるのは苦手ではあった。しかし獅子堂を喪ってからというもの、心なんてないと人と深く関わることを避けて、思われることを罪だと思って。……誰も触れてくれるなと作り笑いで一線を引き、ずっと『心があるフリ』をのらりくらりと気の向くままに演じ続けて生きてきたのだから。
そんなだから、彼はまともな恋愛のひとつも経験がない。
付き合いたいと言うのも別れたいというのも、いつも顔か財産に目の眩んだ女たちだったのだから、仕方ないという面もあるだろう。
言い寄ってくる女たちは皆、勝手にウォルターへ見返りを期待して愛を囁き、ブランド品のように自慢して連れ歩こうとした。そして気分屋な彼が靡かなかったり、パーフェクトではない側面が見えたりすると、また勝手に思っていたのと違うと言って離れていく。
……けれど、それはウォルター側にも問題があった。
他人に興味を持てない上、獅子堂を差し置いて幸せになるのかという気持ちがずっとあって、つい最近まで、恋愛に対して前向きにはなれないでいたからだ。
誰とも寄り添おうとしなかった。それが1番大きな理由だという自覚はウォルターにもある。
だからこそ、この年齢で独り身でいることが、人として『欠陥品』である何よりもの証拠だと思っていた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
10
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
Dating? Serious relationship?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
浅野 悠希
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
NPC交流
定員
1人
参加キャラクター数
1人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年04月11日
参加申し込みの期限
2024年04月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年04月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!