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おかしな一日
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「真央ちゃん、大変お世話になったのだ。ジュースのおかわりでくつろいでいたのだ」
店内に戻ってきた真央は目を細めて言った。
「飴は食べられたみたいだね。お客さんだ。いらっしゃい」
「こんにちは」
眩しい陽光の中から生まれたかのように髪は白くて長い。小柄な
旅鴉 月詠
が探し物をする目付きで店内に入ってきた。
真央は手を振って笑顔で駆け寄る。
「月詠ちゃんは画材屋さん常連イメージがあったのだ。文房具屋さんでは何の画材を買うのだ?」
「まずは、よく消費する鉛筆だね」
「真央ちゃん、知ってるのだ。こっちにあるのだ」
真央は月詠を一つの棚に案内した。どれにするのだ、と猫柄の鉛筆に目尻を下げる。
「猫柄の種類は多いみたいだ。では、この一本を買うとしよう」
「たったの一本なのだ?」
「HBは一本でいいよ。取り敢えず、6Bから9Hの全種類を一本ずつ。筆圧で描き分ける方法もあるが道具を痛める。3Bから5Bはデッサンで消費が激しいから、四本はいるね」
「にゃぅ~、英語の授業みたいなのだ。頭に糖分を補給しないとダメなのだ」
真央は逃げるようにカウンターに走って、お菓子に再チャレンジなのだ、と声高に宣言した。
月詠は文房具用の買い物カゴを手にした。本格的な鉛筆の品定めに入る。目星を付けた一本を手に取り、指に馴染ませるような動きを見せた。厳しい選別を潜り抜けた物がカゴに収められていった。
水彩色鉛筆はじっくりと選ぶ。緑黄色を多めに買い込んだ。寝子島の豊富な自然を仄めかしているかのようだった。
「この二本は試し書きが必要だ」
ボールペンと蛍光ペンを持ち、視線を巡らせる。月詠は見つけた一冊のノートを開いた。曲線や波線が描かれた中に一匹の魚が描かれていた。
「サンマ氏ではなくてブリなのか。忠実に再現するなら、黄色い線が欲しいな」
月詠は持っていた蛍光ペンでブリの身体に横線を引いた。並行して泳ぐ大きな魚をボールペンで描く。新たな楕円の吹き出しには、『本当はサンマでもブリでもなくて、マグロさんなんだよー。サバじゃないけど体重でサバ読みましたー、うっふん』と書いた。
「魚の分際で『うっふん』はない」
月詠は冷静な目で自作を否定した。このくらいか、とカゴの中身に目をやってカウンターに向かう。途中で球体関節のモデル人形を見つけた。大胸筋を強調するようなマッスルポーズを取らせる。
「特に意味はない」
意味のないポーズを取らされた人形は放置された。
カウンターの側には真央が胸を張っていた。表情はどこか弱々しく、口をもごもごとさせている。
「お菓子を完食したのだ……」
目尻には少し涙が溜まっている。月詠はカウンターにカゴを置いて菓子の山に目を移した。マキナは、サービスだよ、と朗らかな顔で勧めた。
月詠は山の頂にある、気紛れ爆弾を見つめた。
「映画の中に登場したお菓子を模した物が世に出回っている。名前通りの味がおかしいと話題だ。私は食べたことないがね。お菓子で苦行をするような趣味はない」
月詠は羊羹サイダーを手に取った。側にいた真央がとろんとした目で頷いた。
「当たりを引いたみたいだ」
包みの先を破いて先端を齧る。無表情で口を動かして月詠が感想を述べた。
「やはり名前は大切だ。まあまあの味じゃないかな」
「そういってくれると、ぼくも嬉しいよ」
マキナはにっこりと微笑んで月詠の鉛筆を袋に収めていく。二人の遣り取りを見ながら真央は目元を擦った。
「お腹が膨れた真央ちゃんは、なんだか眠くなったのだ。まだ猫柄の文房具を選んでないのだ、でも眠いのだ」
ゆらゆらと揺れる身体で大きな欠伸をした。マキナは倒れそうな方向に腕を伸ばし、うーん、と声を漏らす。
「奥で仮眠する? 座布団を使えば敷布団の替わりになるよ」
「ありがとうなのだ。真央ちゃんが、またまたお邪魔しますのだ~」
木天蓼に酔った猫のような歩きで真央は店の奥に引っ込んだ。会計を済ませた月詠は横手の箱が密集したところに目をやった。
「私はもう少し見させてもらう」
「ゆっくりしていってね」
マキナは声を落として言った。子守唄のような優しい響きであった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月04日
参加申し込みの期限
2013年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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