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「掘り出し物が呼んでいるのだ! 真央ちゃんの野生の血が騒ぐのだ、にゃっふぅ!」
店内に
後木 真央
が飛び込んできた。頭頂の撥ねた髪が独立した生き物のように激しく揺れる。
「にゃっふぅ。あ、いや、いらっしゃい」
「可愛い物コレクターの真央ちゃんがいらっしゃったのだ。猫柄グッズの発掘調査の開始なのだー」
真央は目に付いたところに飛び付いた。詰め込まれた文具類とじゃれ合うように顔を寄せる。
「ぬぅう、消しゴムだけではないのだ。鉛筆もなのだ。物差しやバインダーまで猫柄なのだ、なんて魅惑の園なのだ。真央ちゃん破産しちゃうのだ!」
大きな声はカウンターにいたマキナの耳にも入った。あー、なんていうか、と返事に困ったような声を出す。
「真央ちゃん、こっそり、わくわくなのだ」
棚から顔を覗かせた真央が円らな瞳でマキナを見つめる。
「値切りは無しの方向でよろしく」
「笑顔で断られたのだ。しくしく真央ちゃんなのだ」
しょげた姿を見せつけて真央は発掘を再開した。猫柄を目にする度に、すごいのだー、と興奮の度合いを高めていく。
「意外と元気じゃないか。あ、いらっしゃい」
「良い雰囲気の店だな」
長身の
堀 和哉
が天井の高さを気にしながら店に入ってきた。周囲を見回して、それとなく横手の棚の鉛筆に目を留める。
「転がして遊ぶ鉛筆か。懐かしいな」
一歩を踏み出した和哉は視線を下に向けた。通路に挟まるような姿で真央がしゃがんでいた。両手に大量の鉛筆を持ち、迷うのだー、と腰をくねらせる。
「ギリギリで跨げるか」
和哉が空いたところに足を伸ばそうとした。瞬間、真央がすっくと立ち上がる。
「ごめんなのだ。うっかり独り占めで探しちゃったのだ、すぐどくのだ」
「お、悪いな」
真央は狭さを感じさせない動きで場所を空けた。替わって入った和哉は静かに息を吐いた。
「今のは危なかった」
股間の辺りに目をやり、大きく身震いをした。気を取り直して近くの文具に顔をやる。
「ロボットに変形する筆箱か。面白いな。両面が開く物とかは昔に流行ったよな。カッターもロボットになるのか。これはほとんど玩具だな。授業中の暇つぶしには最高……」
和哉は目元に掌を宛がい、力なく頭を振った。
「駄目だな、俺は。どうしても授業をサボる方向に考えてしまう」
思い直した目の先に黒い物体を見つけた。分厚いハードカバーを横にしたような形状で、本の頁に当たる部分には小さな突起が付いていた。
「なんだ、これは。引き出せるのか?」
和哉は突起を摘まんで、ゆっくりと引いた。中には大量の色鉛筆が収まっていた。
「凄い量だな。微妙な色の違いを、よくここまで表現したもんだ」
青系列の一本を手に取る。鉛筆の下部に儚げな文字で『雨上がりの空』とあった。和哉は天井に翳してみた。
「この色、俺は好きだな。アイツもこういうの好きそうだし、土産に買っていくか」
鉛筆を戻した和哉は両手で持ち上げた。物体を回すようにして見る。
「結構な値段だ。バイト先の時給の高さに感謝だな」
大切な物を胸に抱える姿で和哉はカウンターに急ぐ。またしても進路に真央がいた。盛られた菓子の山を前にして挑むような声を上げた。
「食キングとして、すべてのお菓子に挑戦するのだ。キムチカレー飴、覚悟するのだ」
包みを開けて一口にした。頬に飴の丸みが浮き出る。真央は両手で口を押え、その場で駆け足を見せた。
「ぐ、ぐぉおぉぉ~なのだ。ジュースが欲しいのだ。たまらない辛さなのだ~」
「ジュースはあるよ。そこから部屋に上がった先の冷蔵庫なんだけど」
マキナは真央に声を掛けながらも目を和哉に向けた。
「真央ちゃんが、お邪魔しますのだ~」
マキナの示した方向に真央は駆け出した。空いたカウンターには和哉が立った。自然に盛られた菓子に目がいく。
「変な菓子が多そうだ」
「商品名は変わってるけど、食べたら美味しいと思うよ。これは色鉛筆のセットだね」
「さっき、ここで叫んでた人物を見たが」
和哉の指摘にマキナは、そうだっけ、と笑って言った。
「じゃあ、『気まぐれ爆弾』を一つもらおうか」
笑いを含んだ表情で和哉は包みを手にした。中の黒い塊を一口にはしないで中程に歯を立てた。
「……ちょっと待て、おい! チョコの中に入れる物を間違えてるだろ」
齧った残りを自身の鼻先に持ってきた。中には小さな粒状の赤い物が詰められていた。
「これ、寿司ネタのとびこだよな」
合意を求める目をマキナに向ける。面白いね、と笑顔で返された。
「確かに面白いかもな。大勢いると盛り上がりそうだ」
頭の中で想像しているのか。和哉は口元に笑みを作った。
「これも売ってもえらないだろうか」
「これは商品じゃないんだよね。ぼくが趣味で買ってきた物だからさ」
そうだ、と口にしてマキナは手近のメモ帳にペンを走らせた。書き終えた頁を切り離し、丁寧に折り畳んで和哉に渡す。
「この紙に書かれたお店に行けば、『気紛れ爆弾』が買えるよ」
「ありがとう」
和哉は腕白な少年のように笑って店を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年12月04日
参加申し込みの期限
2013年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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