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二月の魔法は春を呼ぶ
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けっして広くはないマンションの壁、その一部に光が射している。
いや逆だ。光を放っているのだ。
朝鳥 さゆる
にはそう見える。
壁にかかったブルーのロングドレス、ナイトクラブ『プロムナード』の入店祝いとしてプレゼントされたものだ。
「あの子以上に似合う子ないと思うし」
面接
のあと源氏名『沙央莉』こと
三木 桜咲香
が提案し、店長
アーナンド・ハイイド
も「いいですねえ」と応じて、正式な入店前にして初となる仕事着をさゆるは受け取ったのである。
目のさめるような美しい青、透明ビニールのカバーをかけているが、カバー越しであっても輝きは隠せない。
自宅に戻ればそれこそ、これくらいの夜会服ならいくらでも出てくるだろう。もっと高級品だって少なくない。しかしさゆるにとってはかけがえのない記念品である。長く大切にしようと思う。なぜなら買った物ではなく、打算や下心で与えられたものでもなく、自分の力で得たものなのだから。しかもその機会をもたらしたのが、愛する
姫木 じゅん
への想いなのだからなおさらだ。
「ぼんやりしちゃって」
さゆるの肩にじゅんの手が置かれた。
「入学式前にランドセル眺めてる子どもみたい」
「見える? そんな風に」
「ま、そんだけ楽しみにしてくれるならみんな喜ぶと思うよ」
みんなというのはプロムナードの面々だろう。インド生まれの店長、ゴージャスなトップ嬢に女優みたいな法律顧問、中華系のスレンダー美女はチャイナドレスが似合いそうで、地方都市ヤンキー感のあるあの子がどんな風に化けるのかは気になった。あと、FPSがどうのと熱弁する客室乗務員みたいな彼女からは、じゅんと似たディープな雰囲気を感じたものだ。店長のほか男性は日系ブラジル人の黒服しか目にしなかったが、おいおい自己紹介しあうことになるだろう。
じゅんはパジャマ姿だ。しかも女児向けアニメのキャラクターグッズ。セクシー感はゼロだとさゆるは思うが、似合っていることも否定できない。じゅんは髪をといており、毛先がいささか跳ねていた。
「おっと」
壁時計見てじゅんは声を上げた。
「はじまっちゃう! リモコンリモコン」
テーブルにとびつくとテレビのリモコンを手にするのである。反射的にシガレットケースも持ち上げかけたが一秒ほど迷ってからもどした。『禁煙は無理でも減煙する!』なるじゅんの宣言は、なお継続中なのだった。
テレビのスイッチが入った。ジャストタイミング。今月からの新番組なので観るのはまだ三回目、だがすっかり耳になじんだテーマソングが流れはじめた。
HDD録画もスタートしている。それでもリアルタイム視聴するのがじゅんのモットーだ。日曜日朝、いわゆるニチアサ時間帯、女児アニメから特撮戦隊ヒーローへとつづくじゅんのゴールデンタイムである。前夜の仕事がいくら遅くなっても、さゆるとの交歓がやまず朝方までつづいても、じゅんは日曜日の朝だけは必ず、目覚ましすら必要とせずに目を覚ます。「全国で一斉に祭に参加してる気分だから」というのが彼女の言だ。そんなものかなとさゆるは半信半疑だったが、最近では慣れてきて、意外な展開や新アイテムが出るたび、同時視聴中の小さなお友だち(と、大きなお友だち)の反応が気になるようになってきた。一応、「さゆるは寝てていいよ」と言われてはいるのだが、じゅんのバイブスが伝わってくるので寝ていられないというのもある。だったら楽しむほうが健康的だろう。
「劇場版も行かないとだなー」
春休みの映画予告まであますことなく観賞し、じゅんはリモコンを押してテレビを消した。
じゅんが行きたがるので春と秋の映画版にもさゆるは付き合うようにしているのだが、映画本編は案外面白いのでともかくとして、女児と保護者だらけの映画館はいささか居心地が悪いのも事実だった。寝子島のシネコンでは夜の上映回もあるそうだが、「そっちは濃口(こいくち)のお客さんばかりだよ」などとじゅんがおどかすので挑戦したことはない。
クロワッサンとサラダ、ハムエッグの軽い朝食を取る。じゅんは料理が苦手なので、やったことといえばゆで卵をむくくらいだった。その席で、
「準備しないととね、そろそろ」
じゅんが言った。
「準備?」
「店で着るドレスやアクセサリーやコスメとか」
「そうね。必要ね」
「そりゃあたしの使ってくれてもいいんだけどさ。ほら、あたしのは基本ロリータだから」
大人っぽいさゆるには似合わないでしょ? とじゅんは苦笑いする。
「そうかな」
「そうよ。てか、素材がいいんだから磨かないともったいないっ」
「それアニメのセリフね。『けものホスピタル』」
「おー、さすが。学習してきたね」
「おかげさまで」
意味深に笑みをかわしあう。
いまでは声優名までそらで言えるようになってきた。受験勉強もそうだがさゆるは、とくに苦もなく知識が収まってしまう脳の構造らしい。
シーサイドタウンへ買い物デートに行くことに決まった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2024年03月17日
参加申し込みの期限
2024年03月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2024年03月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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