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【夜語り】
「こっちこっち。こっちだよ」
ロベルト・エメリヤノフ
は導きます。かつてはいざなわれるばかりでしたけれど、今ではロベルトが彼女の手を取りエスコートすることもできました。
胡乱路 秘子
は今も昔も変わらない、深みがあるように見えてな~んにも考えていない顔で、にんまり。
「素敵なお店なのでしょう? 楽しみですね。んふふ」
「うん、ほら、見えた。あそこだよ」
星ヶ丘地区のちょっとお高めイタリアンレストランに予約を入れました。久しぶりの再会ですから、特別です。
寝子島に住む友人知人と顔を合わせるのも、本当に久しぶりのこと。今やロベルトも大学生ですから、講義にバイト、人づきあいと忙しい毎日を過ごしています。寝子島に戻ってくるのもいつぶりのことでしょうか。ことさらに距離を置くつもりもありませんでしたけれど、多忙にまぎれ、気がつけばずいぶんと時が経ってしまいました。
隣を歩む秘子も、寝子島の夜も、そう変わりはしません。あの頃と同じく静かで落ち着いたたたずまい。上品で輝かしく、その裏に内包するちょっとした影が、隠れた魅力でもありました。
「さ、着いた。予約したお店、ここだよ」
「あら。可愛らしい店構え」
少し色褪せた看板には流麗な字体で、『Profumo Firenze(プロフーモ・フィレンツェ)』の文字。フィレンツェのかおり、といった意味なのだそう。語感とグルメサイトに上げられた写真が気に入って、今夜のディナーの舞台とすることにしました。
出迎えてくれたタキシード姿の精悍な中年男性はイタリア人でしょうか、青い瞳の外国人スタッフさんはおそらくイタリア語でなにかを口にしましたけれど、ふたりには聞き取れませんでした。浮世離れしつつも日本人な秘子、ロベルトはロシア人ですけれどほとんど日本育ちで、外国語はサッパリです。けれどともかく、席へと案内してくれる彼の言葉はまさしくイタリア~っ、な風をふたりへ感じさせてくれました。
お店はかの有名なフィレンツェ歴史地区、世界遺産にもなっている街の建築様式を象っているそうで、まるで美麗な宮殿か大聖堂のようなつくり。壁を飾る絵画やエスキースのレプリカがミケランジェロやダ・ヴィンチ、ボッティチェリだったりするあたりはかなりコテコテのチョイスですけれど、だからこそおとずれるお客たちやコテコテ日本人なふたりにも、イタリアの風情をより色濃く感じることができるのでしょう。
といいつつ、スタッフさんは実のところ日本語ばっちりで、オーダーも日本語でOK。パスタやピッツァなどいくつか注文し、それらが届くまで、まずはノンアルコールワインでグラスを満たします。
「じゃ、再会を祝って。って感じかな? 乾杯!」
「かんぱ~い、です。んふふ♪」
ちりん、とグラスはかろやかに。
そうして涼しげに白のスパークリングをいただく秘子を眺めていると、一度だけ、彼女がいつも変わらないその表情を崩すにいたった
あの夜
が、いやおうなくロベルトの頭には浮かびます。彼女の夢が赤いドレスとともに、千々と散ったあの夜を。
「? どうかしましたか? エメリヤノフさん」
今はもう、まぼろし。ですけれど。
「いや……昔のこと、思い出しちゃって。胡乱路とはいろいろあったよね。あの番組さ。
あのとき
は、切ない気分になっちゃったなぁ。自分がなくなっちゃうような気がして、すごく怖かった。つまり、楽しかったって意味だけどね」
「んふふ」
「
あのとき
はどきどきしたなあ! 今さらだけどあの兄弟たち、実在してたのかな? それとも番組の出演者で……いや、うん。そういえばずっと、聞きたいと思ってたんだ。胡乱路に」
「はて。なんでしょうか?」
あの夜。ほどけてゆくドレス。泣き濡れた彼女。打ち砕かれてくずおれたはずの彼女は、しかしさほどの間をおかず立ち直り……少なくとも表面的にはそう見えるくらいにしゃっきりとした様子で、ロベルトへ変わらぬ笑みを見せました。懐かしの古巣、寝子島高校の校門前で。
あれからもうずいぶんと時が経ったように思います。今ならば、聞けそうな気がしたのです。
「胡乱路は、楽しかった?」
携わった誰もが、かの深夜番組に翻弄されました。ロベルトだって、美少年との出会いやふれあいも堪能した一方で、危険なメに遭ったこともありました。秘子も……なにより彼女はストーリーテラーとして画面へ映り込むにあたり、
名を変え、キャラづくりをして
挑んだといいます。本当の名前は胡乱路でも、秘子でもないのです。むやみやたらと丁寧なしゃべりも、はじめは演じていたものだったはずなのです。
「ええ。とっても、楽しかったですよ。んふふ、ふふふ♪」
少し目を細めて、秘子はいつもの含み笑い。
「すべて、夢のようで……けれどあのいくつもの夜が、わたくしを磨き上げてくれましたから。たくさんのことを教わりましたから。だからとっても、とっても、感謝しているんです……」
懐かしみ、窓の外に遠く見つめたのはきっと、ロベルトも知っている顔。顔のない顔の男。妙ちくりんな名前を名乗った、彼の顔でしょう。軽妙な語り口を思い出して、ふ、とロベルトも笑みをこぼします。
「そうだね。僕も楽しかった」
「んふふ、皆さんそうおっしゃってくださいますよ」
「みんなとは今でも話すの? みんなの話も聞かせてよ!」
「ええ、もちろん」
お店に入ったのは夕暮れ時。とっぷりと日が沈むまで、話題が尽きることはありませんでした。
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担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月14日
参加申し込みの期限
2023年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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