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\ オーバータイム!/
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寝子島高校
ミッドナイト・フレンズ・ストーリー
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【きまぐれな夜】
窓の向こうに流れる海間のキラキラはまるで彼の瞳。雄大にたたえ、それでいて目まぐるしく色や輝きを変えてゆく気まぐれな青。とぷんと飛びこめば大らかに受け止める優しさ雄大さ、時に小波のさんざめきでゆりかごのごとく包み込み、そして時に大波で揺さぶり
稲積 柚春
を翻弄する……
ウォルター・B
、ああなんと罪な男なのかしら!
「なんて、ね」
「うん? なにか言ったかい」
「なーんにも。あ、もうすぐ本土だよ。車だとあっという間だね」
つやめくロイヤルブルーのスポーツカーは軽快に、寝子島大橋を走り抜けます。潮騒をBGMにしたくて窓をちょいと開けるととたんに冷気が吹き込み、慌てて閉めたら、ハンドルを握る彼はこちらを見てくすりと笑いました。
「子どもっぽい、って思ったでしょ。ワット」
「いやいや。そんなことないよぉ、慌ててるところが微笑ましいなぁって」
「思ってるじゃん!」
今日は寝子島を飛び出してドライブデート。と、少なくとも柚春は思っています。ちょっとした所用で本土へ行く彼の車にちょっぴり強引に相乗りした形ではありますけれど、デートったらデートなのです。
「それでワット、どこにいくの?」
「ええと、メアリの買い物リストがあるから、それを見ながら……どこへやったっけ。稲積、僕の手帳を出してくれるかい」
「ゆ・ず・は」
「……柚春。うるわしの君よ、そのたおやかなお手を拝借するのは恐れ多くも、いやしき私の手帳を取り上げてはくださいませぬか」
「ぷっ。なにそれ? よいしょ、っと」
運転中の彼の肩へ手をかけながら胸元へ手を伸ばし、手帳を抜き出します。不意の接触になんだか、どきどき。
ぺらぺらりと手帳をめくると、彼らしい流麗な文字で書きつけられた文字が目に入ります。わあ、なんだか新鮮。その日のちょっとした予定、仕事がらみの雑事、人と会う約束……な、なんかすごい頻度で
五十嵐 尚輝
先生の名前が出てくるんですけど!?
最新のページには、ブラックウッド邸の有能メイドさんこと
メアリ・エヴァンズ
に頼まれたというおつかいリスト。茶葉専門店で取り扱っている冬摘みの台湾茶葉とか、柚春も知ってるエイジングケアに定評あるコスメブランドのアイシャドウとか。中華街の四川料理店の調味料セットは、料理上手な彼女の作る夕食に彩りを加えるのでしょう。ヨコハマまんぷくプリン? これはごく個人的なお土産の希望のようです。
「けっこう回るんだね」
「そうだねぇ」
「疲れちゃわない? 帰りの運転とか、大丈夫?」
「そりゃまた、心外だなぁ。まだまだ若者にだって負けないよぉ」
「あはは、そうだね。ワットはすごく若く見えるよ」
歳のわりに、と付け加えるのはやめておきました。気づかいというヤツです。
車は寝子島連絡架橋を下り、木天蓼市へ。寝子島とは少し違って見える都会の風景に、そこを彼とゆくわくわくに、柚春の胸は高鳴りました。
「いやぁ。まいったねぇ」
「夜になっちゃったね」
いつのまにやらとっぷり暮れて、空には星のまたたきがちらほら。
用事を済ませつつも、柚春は寝子島の外で大手を振って彼と歩けるのが嬉しくって、楽しくって、腕を引いてあっちへこっちへ。すっかり堪能してしまいました。といって柚春ばかりがぐいぐい引っ張っていたわけではなくて、
「おっ、あれなんだろ、気になるねぇ。ほらあの派手なお店だよ、気になるでしょ? おやあっちからはなんだかいい匂いがするねぇ、あそこのキッチンカーかな。そういえば少し小腹が減ってきたかも。行ってみようか? あれ、あそこの建物はなんだろうねぇ」
「ちょ、ちょっと待ってワットー!」
てな具合にウォルターさん36歳も少年のように瞳をきらきらさせて歩き回るもので、ふたりでめいっぱい遊んだり食べたり。楽しんでしまったのでした。
日が傾き始めた頃、さすがにそろそろ帰ろうか、といったところで、寝子島大橋でなにやら事故があったそうでして。少しばかり降り積もった雪にタイヤを取られての玉突き事故……とはいえ大ケガをしてしまった人もいないようで、柚春もウォルターと顔を見あわせ、ほっと安堵しましたけれど。
連絡橋は現在にいたるまで通行止め。ふたたび通れるようになるまで、今しばらく時間がかかりそう、とのことです。
「メアリに連絡入れておくよぉ。ちょっと待ってて」
「あ、うん」
都内、川沿いの道の路肩にいちど車を止めて、ふたりは車を降りました。あまり人気のないところで、しばらくは大丈夫でしょう。ウォルターが電話をかけている間、柚春は冷たい風に肩を抱いて、ぷるるとひとつ身を震わせると、あたりを見回します。
寝子島と違って、都会の夜はあまり暗くなく、終日消えることのないビル街の明かりが夜空をぼんやりと照らしています。
「綺麗だな……あ」
ひときわに輝く塔を見つけて、柚春の瞳はその色を映すようにきら、きらり。
「いやぁ、また怒られちゃったよぉ。年頃の娘さんを、遅くまで連れ回すものじゃありません、なんてさぁ」
「ねえ、ワット!」
「ん?」
幸いにして、と言ったものか分かりませんけれど。どうやら寝子島大橋の通行止めが解消されるまで、あと小一時間はかかりそうです。その間をふたり並んで、ぼうっとして過ごしたり、ドライブの続きをするのも悪くはないけれど……柚春は思いついてしまったのでした。せっかくの今夜をより素敵にする、魔法のようなプランを。
柚春は向こうで光をまたたかせるきらきらの塔を指さし、にぱーと笑って言ったのでした。
「行ってみない? 東京スカイツリー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオSSS(600)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
NPC交流
オールジャンル
定員
5人
参加キャラクター数
5人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月14日
参加申し込みの期限
2023年12月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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