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ファイナル・エアーでばばばばばっひゅ~~~ん!
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6月、梅雨の季節。この頃は空梅雨だなんて事も珍しくはないけれど、1度降り出せばぐずぐずと続くことも珍しくはない、そんな頃。
朝のニュースのお天気お姉さんが言った、『今日は梅雨の晴れ間の1日になるでしょう』という予報も虚しく降り始めた雨空の下に、
「いやぁ、白熱したなぁ」
「ビビが一番はしゃいでたんじゃないか」
全身ずぶ濡れでベンチに座り、楽しげにケラケラ笑う
鹿園 斐美
と、その傍ら、やはりずぶ濡れながらも凛々しい笑みを浮かべる
琴触 昴
の姿が在った。2人とも、やり切った! と言わんばかりの『いいおかお』である。
何しろ双方、びしょ濡れなのは雨のせいだけではなかった。つい先ほどまで彼女達は、降りしきる雨の中で傘もささずに、全力で『鬼ごっこ』に興じていたのである。
なんでそんなことになったのかと言えば、
「ふふ、2人とも楽しそうだったよ?」
少し離れた所からにっこり笑う、
卵城 秘月
が雨に濡れたからだ。より正確に言えば、みんなで揃って傘をさして歩いていた所、一陣の風が秘月の傘を奪い去り――それを追いかけて走るうち、走ること自体が楽しくなってきて、いつしかそのまま鬼ごっこになだれ込んだのである。
最終的に『びしょ濡れ鬼ごっこ』を制した、
吉住 獅百合
が満足げに笑う。
「2人ともよく鍛えてあったね。次の稽古が楽しみです」
「うへぇ……」
「よろしく、お願いします」
そうして告げた獅百合の言葉に、告げられた斐美と昴は同時に顔を見合わせてから、少しばかり唇の端を引き攣らせつつ頭を下げた。獅百合の言葉が『次の稽古の時にはもっと鍛えてあげましょう』という意味だと解らないほど、2人の勘は鈍くない。
その様子にまた、秘月がくすくすと笑い。それからふと、曇天を見上げて眉尻を下げる。
「このまま止まないのかな?」
「いえ……向こうの空が明るいですから、もう少し待てば病むと思いますよ」
「えっ、どこどこ?」
そんな秘月の言葉に、遠くを見つめた
吉住 志桜里
が首を振ったら、傍らの
詠 寛美
が驚いたように目を丸くした。じぃぃぃぃっ、と志桜里の見つめている方へと目を凝らし、彼女の告げた『明るい空』を探そうとする。
くす、とそれに笑った志桜里が指を差せば、あ~……と寛美がなんとも言えない顔になった。よく観察すれば、確かに周りに比べて明るいかも……? 程度の空の色を、よくもまあこの友人は見逃さないものだ。
感心の息を吐いて、ベンチにギシッともたれ掛かる。途端、びしょ濡れの制服が全身に張り付く気持ち悪さに顔を顰め、うへぇ、とまた身を起こした。
そのままプラプラと足を揺らしながら、濡れた制服の裾を指先でつまむ。
「今時期で良かったよな。これが冬だったら一発で風邪引いてるぜ」
「あら。寛美さんはそんな軟弱な鍛え方を?」
「ば……ッ、んな訳ないだろ!」
その言葉に、志桜里がくすりと揶揄うように尋ねれば、カッと頬に血を昇らせた寛美が全力で拳を握り、否定した。とはいえ、いかに鍛えた武道家であろうとも、風邪を引く時は引くのだが。
まーたクロが遊んでるな、とその様子をちらりと見た獅百合が肩を竦めてから、秘月の方を見下ろした。自分達はともかく、秘月はこのままだと、幾ら6月と言っても風邪は引くかもしれない。
帰るためにもそろそろ止んでくれないか、と睨み上げるように曇天を見上げた獅百合が、あ、と驚きの声を漏らす。
「クロ、ビンゴ。上がりそうだ」
「それは良かった。では皆さん、今日のところはここで解散しましょう。道場もお休みにして、各自しっかり体調を整えて――でよろしかったですか、師範?」
「「「!?」」」
獅百合の言葉に、頷きつつ全員にそんな指示を出していた志桜里の最後の言葉に、門下生達の顔に驚きと緊張が走った。反射的に立ち上がり、志桜里の視線の先を見ればそこには確かに、彼女達の通う道場の師範・雨梨栖 香蓮の姿が在る。
そうですねぇ、と口元を袖で押さえつつ門下生達の姿をぐるりと見回して、香蓮は小さく微笑んだ。
「師範代の言う通り、武道家にとって身体は資本ですから。皆さんは、今日はお休みなさい。――師範代は」
「着替えたら参ります」
「よろしい」
「へぇ~、しおパンは休まなくて良いのか?」
そんな香蓮の傍らに居た、雨梨栖 芹香がニヤニヤと楽しげに揶揄ってくるが、師範の前ということもあり、チラ、と睨むだけで言い返さない志桜里である。芹香の継母でもある香蓮に、2人の因縁などとっくに知られているけれども、それはそれ、これはこれ。
乗って来ない志桜里につまらなさそうな顔になった芹香も、もちろんその辺りは心得ている。継母には気付かれないよう、小声で「びしょ濡れとかダッサ。パンツもしっかり着替えて来いよ」と言って来たのには、志桜里も本気の殺気で応じたが。
それでは解散、と香蓮が両手を叩く。軽く打ち合わせただけに見えるそれは、だが門下生たちの間の空気をピシッと引き締めるのに、十分な音量と気迫を伴っていた。
「「「「ありがとうございました!」」」」
「ここは道場じゃありませんよ」
ゆえに、反射的にビシッと揃って頭を下げた少女達に、香蓮が細いため息を吐き、芹香がゲラゲラ笑って雷を落とされる。
――これはそんな、梅雨のとある日のお話。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
蓮華・水無月
菊華 伴
瀬田一稀
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
グリーンシナリオ(0)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月04日
参加申し込みの期限
2023年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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