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ファイナル・エアーでばばばばばっひゅ~~~ん!
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薄暗い中、多くの人達が九夜山の頂を目指す。晴れ着の男女やカップル達は寝子島ロープウェーを挙って求めた。瞬く間に登山道入口駅には長蛇の列ができた。
それを嫌って徒歩で山頂を目指す者もいた。その大半が初日の出を目的としていた。
恵御納 夏朝
と
恵御納 夏夜
は真逆で街中を歩く。時に吹く冷たい風に首を竦めた。マフラーの温もりを感じてすぐに目を細め、手袋を付けたままダッフルコートのポケットに入れた。
二人が向かう先は寝子ヶ浜海岸。混雑が予想される九夜山を避けた。
夏朝は夏夜に横目をやった。
「山より人は少ないと思うけど、夏夜ちゃんはどう思う?」
「同じ意見だよ。それと海が気になる」
「太陽じゃなくて、海なの?」
首を傾げる夏朝に夏夜は口元に笑みを作る。
「向かいの半島から覗く太陽は想像できるよね」
「とろとろの生卵みたいな感じかな」
「太陽の光が反射した海の色は?」
聞かれて夏朝は大きく頭を傾けた。
「なんか上手く想像できないけど、神秘的な感じ?」
「わからないから楽しみなんだよ」
夏夜は笑った。釣られた夏朝も笑顔を見せた。
待ち合わせ場所の交差点に差し掛かる。白いコートを着た
犬杜 初
がいた。二人に向かって大きく手を振る。ピンクのリボンで結んだツインテールが左右に揺れた。
「二人とも、のんびりしすぎ! 早くしないと初日の出の瞬間が見れなくなるよ!」
「初が早すぎだ」
後ろに寄り添う
犬杜 一閃
は見下ろして言った。
合流を果たした四人は閑散とした道を突き進む。ガールズトークを後ろで聞きながら一閃は空を見やる。
まだ時間があるようで夜の気配を色濃く残していた。
ヴィーゼ・ベルンスタイン
は寝子島の夜を楽しむ。方々を見て回り、人気のない路地を抜けた。
顔に風を受けて金色の目を細めた。赤くて長い髪を靡かせて寝子ヶ浜海岸へ向かう。
「独特な香りね」
海が近くなる。丸く結った左右のお団子を弾ませて踏切を渡った。
徐々に足を速めた。道路を横切り、防風林から先の風景を眺める。
青黒い海が僅かに波立ち、静かに浜辺に押し寄せては引いていく。
瞼は閉じて音を聞き入る。自然に腕を開き、大きな呼吸を繰り返した。
――穏やかな気分になれるわ。
ヴィーゼは去りゆく夜に気持ちを寄せた。
八神 修
と
七夜 あおい
は肩を寄せ合うようにして歩いていた。
目指す先の空が白み始め、いくつかの雲が目にはっきりと見えるようになった。
あおいは青い瞳を輝かせて言った。
「もうすぐ夜が明けるね」
「そうだね。新しい年を迎えて、初めての太陽が昇ってくるよ」
「わくわくと厳かな気分が混ざって、少しドキドキする」
あおいの言葉に修は優しい眼差しを向けた。
「俺もドキドキしているよ」
「私と同じだね」
にっこり笑うあおいに修は微笑みを返す。
「同じだと俺も嬉しいよ」
二人の目は正面を向いた。道路の先の防風林が見えてきた。
修は右肩に掛けた細長い袋を手に提げた。
気付いたあおいが不思議そうに覗き込む。
「気になってたんだけど、その袋には何が入っているの?」
「カメラ用の三脚だよ。初日の出をバックにしてあおいと記念写真を撮ろうと思って。ダメかな」
「ううん、そんなことないよ。記念になる素敵な一枚を撮ろうよ」
「幸せな一年になるように飛び切りの一枚を残そう」
修は軽く手を差し出す。あおいは恥ずかしそうな笑みで手を握った。
逸る気持ちを抑え切れず、二人は手を繋いだまま走り出した。
アイオ・キャンドライト
と
喜矢武 あいお
は並んで走る。
その中、あいおの速度が徐々に落ち始める。横目で見たアイオはすかさず声を掛けた。
「あいおちゃん、急ぐのですわ!」
「姉さん、疲れたのですよぉ。もう少しゆっくり行きましょうよぉ」
「初日の出の瞬間が見れなくなるのですわ。あと少しで海ですわ。あいおちゃん、頑張るのですわ!」
励ましながらアイオは緩んだ青いマフラーを巻き直す。あいおは、えー、と間延びした声でピンクのマフラーに顔を埋めた。
この状況を打破しようとアイオは大きな声で言った。
「そうですわ! これは太陽との勝負ですわ! アイオ達が寝子ヶ浜海岸に太陽より先に着けば勝ちですわ! あいおちゃんは遅れて負けるつもりですの?」
「僕は誰にも負けないのですよぉ! もちろん、姉さんにも!」
急に速度が上がる。ツインの縦ロールを振り乱し、振る腕は空気を切り裂く。
「その勢いですわ!」
アイオは歯を噛み締めて横に並んだ。
二人は競い合うように道路を突っ切り、防風林を超えて砂浜へ飛び出した。
寝子ヶ浜海岸に訪れた人は少ない。それが幸いして修は最善の位置を割り出し、三脚を立てた。デジタルカメラをセットしてファインダーを覗き込む。
あおいが笑顔で小さく手を振った。その愛らしい仕草に思わず口元が緩む。
「用意はできた。半島越しに昇る太陽が中心にきて、海の輝く様子もはっきりと映るだろう」
「せっかくだから他の人達も誘ってみようよ。きっと思い出に残る最高の一枚になると思うから」
あおいはちらほらといる人々に向かって両手を広げた。内面から滲み出る優しさに修は快諾。方々にいる人達に呼び掛けて参加者を募る。
夏朝と夏夜は顔馴染みとあって喜んで加わった。初は姉妹の横を希望。背の高い一閃は後ろに控えた。
砂浜を散策していたヴィーゼも誘われた。
「私は端っこでいいよ」
カメラのレンズをちらりと見て口角を上げた。
修は再度、デジタルカメラのファインダーを見た。手振りを交えて指示を出す。
「向かって右側はもう少し中央に寄って。そう、その位置で」
「アイオも参加するのですわ!」
「あいおもですよぉ」
アイオとあいおが駆け込んで中央に収まった。申し合わせていたかのように、それぞれのポーズを決める。
初は横目をやると、猫耳カチューシャかな、とアイオの頭を見て呟いた。
修はカメラのファインダーを見て、再度、立ち位置を指示した。全員が綺麗に収まり、会心の一枚を予感させた。
その中、半島から太陽が顔を覗かせた。海は朝陽を受けて輝き、無数の光の粒を煌めかせた。
写真撮影に望んだ全員が後ろを振り返り、その神々しい情景に心を打たれた。
「二十秒後に写真を撮る。瞬きで目を閉じる人もいると思うので連写機能を使う」
簡単な説明を終えると修は小走りであおいの横に並ぶ。全員が事前のポーズを決めた。
修は表情で迷いながら左手をあおいに、そっと差し出す。その形を見て右手を合わせた。二人はお互いの手を使ってハートを作り出す。
シャッターが切られた。連続で音が鳴り、その中に最高の一枚が収められた。
――新しい一年が始まる。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
56人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年12月04日
参加申し込みの期限
2023年12月11日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年12月11日 11時00分
参加キャラクター一覧
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