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勇人は新学期に備えて買い出しに来たのだという。
「この年末年始、俺は帰省しててさぁ。地元に。年末年始は高校時代のツレと飲み会三昧、あ、ツレっていったって全員男だよ。女連れのやつすらなかったし! だからジェラシー感じなくていいよ。あとは修復作業が終わったばかりの近場の古墳見学に行ったんだ。古墳ってわかる? 大昔の豪族や王が築いた大きな墓、いまから千六百から千七百年前のものが中心って言われてる。これは大和朝廷の成立と……」
とかなんとか、聞かれもしないのに勇人は早口で話しつづけた。ときにはオーバーなまでの身振り手振りもまじえて。はしゃいでいるようである。
ティオレはテキトウに相づちをうっていた。正直、勇人の言っていることは半分も理解できないが、とにかく彼が一生懸命話そうとしていることだけは理解できた。
しかし、なぜあたしはこいつを面白いと思うんだろうな。たった二、三回会っただけにすぎないのに。
こいつといるといわゆる「男と女」の駆け引きというものを考えずにすむからか? たまに行きずりの奴と肌を重ねることはあっても、刹那の快楽を互いに貪るだけだから心にも残らない。
勇人とそのような関係にはなりたくなかった。体だけの存在とみなされていたと知ったら、きっと彼は深く傷つくだろうから。それは自分ができるもっとも悪虐なふるまいだという気がした。
仮にこの男と心を通じ合わせることがあっても――。
ティオレにはためらいがある
いずれ死ぬ。この男は私を置いて、先に逝く。
老いさらばえて死ぬその瞬間も、勇人の目に映る私は若いままだ。現在の姿と寸分たがわぬ。
それが、不老不死の呪いを背負うあたしの宿命なんだ。
勇人に真実を告げるつもりはなかった。せいぜい喜ばせてやって、自分もいくらか楽しい時間をすごして、いつか彼に似合う有限の命をもつ相手があらわれたら黙って身を引く、それでいいと思っている。
「それでティオレさん、メシにしない?」
勇人が言った。たしかに正午くらいだ。ティオレも軽い空腹をおぼえている。
「外は寒いしさ、ずっと立ち話しているわけにもいかないし」
「そうだな。いい頃合いだ」
「よっしゃあ!」
勇人はぐっと片手の拳を握った。
「なんだそれは?」
「ガッツポーズだよ。喜びの表現。この場合は、『俺、ティオレさんとメシに行けて超ウレシー』の気持ちをあらわしたわけ」
「いちいち大仰なやつだ。行くぞ」
「行くぞって、ティオレさん行きたいところがあるの?」
ああ、とティオレは顎をしゃくってみせた。
「あの店、湯気が出ているな。営業中なのだろう?」
でもあれって、と勇人は言うのである。
「セルフ式の釜揚げうどんだよ」
セルフ式というのは、と説明に入ろうとする勇人に「知ってる」と告げてティオレは彼を驚かせた。
「うどんは手っ取り早く食べれていいから、ここではよく食べる」
最初は警戒しつつ食べたものだが、味わってみると気に入ったのである。立ち食いスタイルというのも試したし、あれはあれでスピーディで悪くはないが、量を食べるなら着席できるほうがいい。目の前で麺を切って作っているせわしなさも、星幽塔の市場のようでむしろ落ち着くくらいだ。
「うお意外っ! 俺昨日行ったばっかりだけど」
「そうか、なら回転寿司とやらにするか? あれも食い物のほうがこちらに向かってくるから楽でいい」
こういう文化だけは着実に学習しつつあるティオレなのである。
「いやいやいや、せっかくティオレさんが行きたいと言ってるんだし、何を隠そう俺セルフうどん大好きだし全然オッケーだよ! ていうか行きたくなってきた、行きたい!」
「そうと決まれば話は早いな」
「あそこ俺の行きつけの店なんだ。エスコートするよ、いいだろ?」
スキップみたいな足取りで勇人はティオレを案内するのである。すぐ目と鼻の先にあるセルフうどん店へと。
エスコートといったところで五十歩もない距離だろうに。
とは思ったが、ティオレは素直に勇人の好意を受けることにした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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