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古着屋で買ったモッズコート、ボートネックTシャツに色落ちしたジーンズ、ブーツという服装で
ティオレ・ユリウェイス
はシーサイドタウンを歩く。
この服装でも、大丈夫なようだな。
どうやら目立つ格好ではないらしい。街ゆく彼女をじろじろと見る者は皆無だった。
それにしても。
ティオレにはわからない。
なぜだ。
なぜ今日も、祭りの最中なのだ。
この『ネコジマ』という土地は、常に何かしら祭りをやっているような気がする。
元旦から数日すぎたはずだが、寝子島の街はまだ祝祭のただなかのようである。派手に着飾った姿が多数行き交っていた。何か催しもあるらしく、あちこちに人だかりができており賑やかだ。
まさか年中祭りをやっているのではあるまいな。
ティオレが最後に寝子島を訪れたときは、ハロウィンとかいう祭典の最中だった。人々はめいめい特殊な衣装に身を包み、行列して大通りを練り歩いていたものだ。もちろんティオレはこの島の風俗に明るくないから、どこまでが仮装でどこからが平服なのかははっきりとわからない。ただ、異様なまでの熱量があったのはたしかだ。婚活パーティとかなんとかいう名の、ありていにいえば『つがい』を見つける宴にティオレが参加したのも、ハロウィンの熱気ないし毒気にあてられたからかもしれない。
星幽塔にも年末年始はある。このときばかりはかの地にも、大々的な祝祭が訪れるのがならいだ。だがさすがにこの日ともなれば、星幽塔はすっかり日常に戻っている。だがまだ寝子島にはその残り火が、熾火(おきび)と呼ぶにはまだ威勢よく燃えさかっているのだった。
ティオレはあまり反省する性質(たち)ではない。反省ばかりしていては、九百年近い年月を生きる前に心が参ってしまう。小さな失敗などすぐに忘れて、波に乗ったり大波をかぶったり、享楽的に生きるほうがずっといい。ずっとそうやってきた。
だがそんなティオレが、どういう風の吹き回しかこのときばかりは、いささか反省しているのだった。
暮れ開けはいささか、はめを外しすぎたかもな。
ティオレは例年通り星幽塔で年の終わりを迎えた。踊り子として酒場の乱痴気騒ぎに参加、夜を徹して大いに金を稼ぎ、また大いに金を使って、勢いのあまり飲めもせぬ酒をしかも何杯もあおってしまった。最後のほうは飲むというよりかっ喰らう、もう少し実情に近い表現をするのなら浴びるに近い格好で平らげたものだ。
前後不覚になっただけならまだいい。飲みつけぬゆえか絡み酒になってしまって、観客の男と意気投合し、男を宿にひっぱり込んだのである。
久々にヤリ倒してしまった。
我が所業ながら呆れる。
底なしの情欲で、男を絞りきってしまった記憶がぼんやりとある。満足はもちろんあったが、最後のほうはほとんど惰性だった。一言で表現するなら、まだできるからしただけ。まったくもって健全ではなかった。
かくして翌日は強烈な頭痛と、主に股間に擦過傷を抱えるはめになったものだ。
――なんてことはアイツには言わないでおこう。
ティオレは人を探しているのだ。その人物に会いに来たのだ。
とっぽい男、ティオレは彼をそう認識している。
お人好しで単純でバカ、自分ではきっと男前だと思っているだろうがティオレからすれば「まあまあ」、自分の好きなことを話しはじめたら夢中になって、隠すべきことまであらいざらい口を滑らせてしまう。とはいえそのあたりすべてひっくるめて童子のように純粋で、ゆえに愛嬌も感じたりする。盗賊稼業で出会ってきた腹に一物あるような連中とは差があるし、巨悪とは隔たることさらに遠い。
要するに、ほっとけないヤツなんだよな。
問題はその男と連絡をとる方法がないことだ。
前に会ったとき彼はデンワバンゴウがどうのと言っていたが、ティオレにはまったく理解できない概念なのでさっさと「知らん」と打ち切った。職場はここだから訪ねてくれてもとも聞いてはいる。だが彼の職業は教師だというのだ。自分が職場にずかずかと乗り込んでいったら騒動になるだろう、それくらいの想像はティオレにもついた。
わざわざ出向いてきてやったんだ、さっさと片膝ついて出迎えでもするがいい。
……と言うのはさすがに勝手がすぎるか、ティオレは苦笑してしまう。
やれと命じればアイツなら、喜んでやりそうなだけに特に。
「
ヒャ!
」
だしぬけに頓狂な声を聞き、瞬時にティオレは腰の剣に手を伸ばした。
しまった。
舌打ちした。
ネコジマなる場所にはモンスターは出ないと聞く。それどころかうかつに刀剣類を持ち歩くと、ケイサツ(治安警備兵のたぐいか?)に呼び止められ面倒なことになるようだ。ゆえに武器は置いてきたのだ。それでも足首にナイフだけはくくりつけてはいるが、これは最後の切り札である。
だがティオレの緊張はたちまち緩んだ。
「ティ、ティオレさんっ!」
ほとんど悲鳴のような声。彼はきっと、ここでティオレを目にするなど夢にも思ってみなかったに相違ない。
ティオレは声の主と向き合った。
「ああ、勇人か。久しぶりだな」
自分でも素っ気ない挨拶だと思ったが、
若杉 勇人
ときたら子犬が尻尾を振るみたいに欣喜雀躍し、
「会いたかった! 俺、会いたかったよティオレさん!」
絶叫せんばかりに言って、なぜかぷるぷると震えている始末だ。
「なんだ、小便でもしたいのか?」
「ちがうよ! 全然ちがうよ! ティオレさんに会いたかったからだよー!」
泣きそうな顔をする勇人なのである。
……そんなに嬉しかったのかこいつめ。困ったヤツだ。
あたしも会いたかったよ、そう言ってやるべきなのだろうか――本心なのだからな。
だが生来の天邪鬼が顔を出し、ティオレはどうしても素直になれない。
「そうか、そいつはよかったな」
興味なさげに告げて横を向いた。
けれども内心、ティオレは微苦笑したくてたまらないのである。
やっぱり面白い男だ。相変わらず。
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担当ゲームマスター
桂木京介
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ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
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恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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