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うどん店ののれんをくぐった。
行きつけというのは嘘ではないようで、勇人はティオレにアドバイスをする。
「ここの天ぷらは、あえてストックが尽きたものを頼むがベターなんだ。そしたら優先的に揚げて、揚げたてのカリカリサクサクを提供してくれるからね。うどんは冷製も温製も自由でいいけど白ご飯はマスト、うどんが減ってきたら天ぷらをご飯に載せて、さーっとだし醤油を一回しかければ即席の天丼ができあがり! ネギをうんとまぶして食べるのが美味いんだ~」
「なるほど、ではその組み合わせにしようか。勇人はたしか教師だったな。さすが教え方がうまい」
「お褒めにあずかり光栄! でも俺なんてまだまだ、教師としては半人前で……」
話しながらも勇人は釜揚げうどん(大)と白米を頼み、ひょいひょいと天ぷらをチョイスして皿に盛る。
「あ、白ご飯じゃなくておにぎりでもいいからね。残ったつゆにおにぎりをひたして、ほぐしながら食べるのもツウな食べ方なんだよー。まあ、邪道っていう人もいるけどさ」
「あまり選択肢を増やすな。迷う」
「おっと失礼。おおっ、ちょうどかき揚げが切れてる」
勇人は店員に「かき揚げくださーい!」とはつらつと呼びかけるのだった。
テーブル席について向かい合う。
運良く囲いつきの席だった。
たしかに勇人の言う通りだった。ティオレは店で、過去の何回かを超える体験をしている。揚げたてのかき揚げは火球のごとく熱くカリカリで、噛めば野菜の甘みと油がジュッとしみ出してくる。その後味も消えぬうちに、太くこしのあるうどんをすするのは極上のひとときだ。白米は甘く鳥の天ぷらとの相性は最高、山盛りに盛った青ネギが、食感と刺激、両方の意味で心地よいアクセントを奏でる。
しばらく夢中で頬張った。いくらか落ち着いてきたタイミングで勇人が言った。
「で、ティオレさんはどうだった? 年末年始はどう過ごした?」
「あたしの話か」
「うん、知りたくて。帰省?」
「故郷で年を越した。それだけだ」
なんだ簡単だなあ、と勇人は不平げに言った。
「里帰りしたのはわかったけど、どんな生活をしてたか、って話だよ」
「つまらない話しかない」
「つまらなくていいんだ。俺、知りたいな」
まともに話すと色々と大変だからな。
しばらくティオレは考えて、要点をぼかしつつ語ることにした。
「こっちでは仕事納めというのか? トレジャーハンターをしている知り合いの手伝いで、年末に発掘物の売買を行って相応の稼ぎを得た」
「遺跡発掘かい? なんだか楽しそうだなあ」
「特に楽しくはない。たんなる生業(なりわい)だ。当座の金にはなったが、予想より多くも少なくもなかった」
「ほかは? プライベートのこと聞かせてよ」
「あとは故郷でそれなりに過ごした」
その『それなり』の要所については、ティオレはけっして明かさないのだった。
知ったところで勇人には理解できまい。話している自分も、特に楽しくはない。
それにもちろん、行きずりの男とヤッた話なんて余計なことは言えないからな。
「どんな場所なの? ティオレさんの故郷って」
「退屈な場所だ。この一言につきる」
「いやそうじゃなくてさぁ、家族とか友達とか」
なおも食い下がろうとする勇人に、フッと笑ってティオレは言ったのだ。
「女には、秘密の一つや二つある方がいいとは思わないかい?」
「うっ……ミステリアス!」
「そう呼びたいなら呼ぶといい」
「ミステリアスガール!」
「なんだ突然」
「なんかそんな歌が昔あった気がする」
わけがわからんなと言いつつも、ティオレの口元には笑みがこぼれていた。
最後は勇人の指示通り、白米に天ぷらの残りを載せたのにだし醤油を一回ししてみた。口に入れて思わず、
「本当だ。美味いな」
ティオレの目が輝いた。
「だろ?」
「こういうときは、『これ』だったか」
「そうそれ!」
笑って勇人は手を叩いた。
ティオレは左の拳を握り、ガッツポーズをくりだしていたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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