this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あなたがここにいてほしい
<< もどる
1
…
28
29
30
31
32
エピローグ
後日。
聞いていた以上に広い部屋だった。眺望も最高だ。なにせ横浜、みなとみらい所在のタワーマンション、しかも最上階のペントハウスなのだから。
部屋の電灯はつけていない。窓に広がる横浜の夜景で十分明るかった。
「意外に質素なのね」
もちろん、年収億越えの会社役員の住まいにしてはという話だが。
清恋の言葉に、「家具をごちゃごちゃ置くの好きじゃないんだ」と錠は笑った。
清恋が彼の自宅に招かれるのはこれがはじめてだった。
好きじゃないにしても、と清恋は思う。
極端すぎない?
この部屋は本当に、家具らしい家具がほとんどない。カーペットもなくフローリング、壁はとりはらって吹き抜けなので、モデルルームさながらで寂しい。生活感のあるものといっても、大きなベッドと冷蔵庫、あとは小さな食卓と巨大なステレオ、それと本棚をかねたレコード棚くらいしかない。クローゼットはウォークインがあるから置く必要はなく、家に仕事を持ち帰りたくないのでデスクすら買わなかったという話だった。窓には電動式のスクリーン型カーテンがかかっているが、これは家具とは呼べないだろう。
「食事は?」
「外食中心だからあまり部屋では食べないな。あっても、料理が面倒だから買った物ですませる」
「おやおや健康的だこと。で、掃除は?」
「三日に一度ハウスキーパーさんが来てくれる。洗濯も、キーパーさんがクリーニングに出してくれるよ」
「まあ、部屋が広いだけの独り暮らしだから、いずれも楽でしょうけどね」
「そうだ」部屋を見回して清恋は気がついた。「テレビはないの?」
「あまり観ないから。観たいものがあるときはスマホで観るし」
「広大な部屋でちまちまスマホ鑑賞……寂しくない?」
「寂しくないさ」
錠は清恋の腰に手を回した。
「少なくとも今夜はね。君がいるから」
ベッドへと誘う。
情事を終えた後、身を寄せ合ってまたとりとめのない話に花を咲かせた。
「仕事の話は嫌だと思うが、今日だけは特別に頼みたい」錠は片腕を清恋の背中に乗せて言う。「聞かせてくれないか」
「例のマンションの件?」
「そう。もちろん守秘義務の範囲内で」
「警察に錠が苦情を入れたという態で……」
「そうだね。さすがにセフレとのピロートークで発覚……というのもアレだろうし」
秘密を共有し合う者同士、ふふと笑いあう。
「あの晩、私は隣室に待機した。狙い通り、連中は動きはじめた」
そこから、おおまかなところを清恋は語った。
「被害者の子は無事だったんだね。よかった」
「ええ、病院に送った。しばらくはショック状態だったみたいだけど、春までには大学には戻れそうって話」
「被害者の後輩って子は?」
「詳細はね、内緒。ただ、困ったことにはならなかったとだけ言っておくわ」
「一件落着ってわけだ」
だが清恋の返事はイエスではない。
「それがね……あいつら、相当な余罪があったよ。詳しくは明かさないけど、陰惨なまでの事実がどんどん明らかになった。思い返すだけで暗澹たる気持ちになるくらい」
十輪田を逮捕した直後、ワージントンは『これで俺やっと、久方ぶりにぐっすり眠れそうだ』と言ったがそうはいかなかった。いや当分は無理かもしれない。本件については、掘れば掘るほど胸が悪くなるような事実が明らかになっていくのだ。関連しての逮捕者も増えている。余罪の追及など、残務処理が延々とつづくのは確実だ。
全部積み上げれば犯人グループ、とりわけ主犯の十輪田には重い刑罰が科されることになるだろう。
あとは司法の判断……だけど、判例が許す最大限の長期刑になりそうね。
十年二十年で済むとか思うなよ、クズが!
初公判の場には、傍聴人抽選を求める長い列ができるにちがいない。
「さて」
身を起こしてバスタオルを体に巻くと、清恋は脱ぎ捨てた上着の胸ポケットに手を入れた。メンソールの煙草をくわえ、つづいてライターを探す。
「灰皿は……あ、ごめん」
錠は煙草を吸わない。
「吸っていいかな?」
しかし意外にも、錠は言葉の代わりに陶器製の灰皿をベッドの下から引っ張り出したのだった。
「どうぞ」
「ありがとう。悪いね、窓際行くから」
錠は清恋の手首を握った。首を振る。
「煙草の吸い方教えてよ」
「なぜ?」
「煙草を吸う君の横顔がクールだから、まねしたいんだ」
だったら、と清恋はくわえた煙草に火を付け、火のついていない一本を錠の唇に与えた。
「……初めに、シガーキスの仕方を教えてあげる」
<< もどる
1
…
28
29
30
31
32
このページにイラストを設定する
あとがき
担当マスター:
桂木京介
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。桂木京介です。
今回のリアクションは、桂木の私生活上のあれこれもあって大変難産でした。
途中で精神的に限界に達してしまい、どうしようかと悩んだくらいです。
ですが! アクションは力強いものばかりだったのでヘロヘロな状態の私もぐいぐい引っ張ってもらうことができました。
それに、くじけそうなとき私にはFLという味方があるのです! 最近のものはもちろん、これまでいただいてきたFLを読み返してカンフル剤にしつつ、ひぃひぃ言いながらもなんとか最後までたどりつくことができました。何の助けもなく書いていたとしたら、半ばでギブアップしていたかもしれません。過去お手紙を送ってくださった皆様、ありがとうございました。願わくば今回もお願い申し上げます。次回の糧にします。
ところで本作シナリオガイドで、
これまでの人生、義弘はあだ名や愛称で呼ばれた記憶がほとんどなかった。
からはじまる一連の文章がありますが、これ実は私のことなんですよねー。なんか私って、ニックネームつけたら怒りそうな人間に見えるのかしら…… (ノω・、) カナシイ。
なお私は、友人には積極的にニックネームをつけるタイプです。(`Δ´;) ムウウウッ
――いや待てよ、そういう生き様があかんのか。
と、あとがきで珍しく顔文字使ったり密かなコンプレックス明かしたりと錯乱したことを書いているのは、いまぶっ倒れるくらい疲れているからだと思います。すみませんでした! もう寝ます! さっきも書きましたがご意見ご感想マジお待ち申し上げております!
それではまた次回シナリオでもお待ち申し上げております。桂木京介でした!
↑ページトップに戻る
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あなたがここにいてほしい
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!