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ペットボトルを裏返すと日本語のシールが貼ってあった。
コーラかと思っていたがさにあらず、『日本の秋★栗ジュース(微炭酸)』とあるではないか。
海外産、ラベルにおどる文字はどこの言語かすらわからず、全面サイケデリックに彩色されている。それでいて『日本の秋』とはこれいかに。かてて加えて微炭酸とは挑戦的すぎる。しかし虚心坦懐にピカソ風のイラストを凝視すればたしかに、中央に描かれているものは栗に見えてくるのも事実だった。
もう一度硬いキャップに挑んだが開かず、ダッフルコートのポケットにボトルをつっこむと
野々 ののこ
は冬の通りを歩いた。
ほどなくして海岸に出た。
海を眺望できるベンチに腰を下ろすと、ふたたびののこはキャップにいどむ。
奮闘数十秒、ついにプシュッと微炭酸の祝砲を聞くことができた。
おそるおそる唇を付ける。そして、
「冷たっ……」
独りごつ。
咳をしても一人。
まずジューを飲んでも一人、だ。
猫の一匹すら通りかからない。
ののこは、両手でボトルを包むようにして持った。
浅く腰かけて足をうんと伸ばした。
三年生の三学期ゆえ学校は自由登校になって、平日午前中からののこは暇を持て余している。
友人はみんな多忙、とりわけ試験前の人間は殺気立っているだろうから、声をかけるはおろかNYAINメッセージの一本も送るのをためらってしまう。進路が決まっている人にしたところで、たとえば親友の七夜あおいもなんだかんだで不在がちであり、退屈しのぎに登校してみても、進学就職予定なしの将来未定、なんとなくフリーターに落ち着きそうなののことしては。きっとあくびのほかにすることもないだろう。
ジュースをもう一口して顔をしかめた。
「これは ひどい」
「何がひどいの?」
出し抜けに背後から声をかけられ、ぎゃっと声を上げてののこはベンチから飛び上がった。そのさま、寝ている猫に爆竹を投げつけたかのごとしである。
「ご、ごめん! そんな驚くとは思わなかったよ!」
ベンチから滑り落ち尻餅をついたののこに、
佐藤 英二
は駆け寄った。
「英二くん!?」
学校は? と訊ねるののこに、「いま帰りだよ」と英二は応じた。
「自由登校だからさ。午前中は学校で自習して、わからないところとか先生に聞きに行って。一通りすんだから後は寮の部屋で、って思って」
英二の手をつかんでののこは立つ。パンパンとスカートをはたいた。
「そうなんだ? でもずいぶん遠回りして帰るんだね」
「うんまあ……散歩、でもして帰ろうかな、って」
まっすぐ帰る気になれなくてと英二は笑った。
「隣、座っていい?」
「モチのロンだよ! ささ、狭いとこですがさあどうぞ」
わざとらしくベンチを払うポーズを取ってののこは英二に場所を示した。
「ありがとう」
調子をあわせ英二は会釈してベンチにつく。ほどなくののこも隣に収まった。
野々さんに会えた。
英二に笑みがこみあげてくる。
学校から寮まで、まっすぐ帰る気になれなかったのは事実だ。
でも、「散歩でもして帰ろうかなって」とののこに言ったのは半分本当で半分嘘だった。
英二はののこの姿を探したのだ。この日彼女は登校していなかった。学校を出た英二は直感的にMJ自販機――どこで仕入れているのか厳選したまずいジュースばかり売っている飲料自動販売機――に行ってみようと考えた。ののこが好む場所だったから。あいにくと会うことはかなわなかったが。
野々さんの『やりたいこと』を探す手伝いをしてあげたいな。
そう願っていたのだ。会えたら話をするつもりだった。
でもせっかくここまで来たんだからと、散歩するつもりで海岸線まで足を向けたところ、英二はベンチに座る彼女の頭を見つけたのだった。
いくら会えて嬉しいといっても、ニヤニヤしちゃダメだな。
英二は頬に力を入れる。ののこを不審がらせたくはなかった。
しかし驚いたことに、ののこのほうがよほどニヤニヤしていたのだった。
「英二くん、私ね……声かけられたときちょうど、英二くんのこと考えてたんだ」
へへへと笑ってののこは言った。
「だからさっき、あんなにびっくりしたんだよねー」
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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