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もちろん『クラン=G』売却と千絵の渡欧の話はすでに
白 真白
にも伝わっていた。千絵の口から。
ここで数日さかのぼることになるが許してほしい。以下は過去の場面である。
メッセージを受け取るやいてもたってもいられず、真白は千絵に電話をかけていた。
「こんな時分にごめん、千絵ちゃん。最近どうよ? って聞こうと思ってた矢先に千絵ちゃんからNYAIN来て、それで……えっと、なんていうか、驚いた」
「すいません。勝手に決めてしまって」
千絵の声は沈んでいる。だが決定を下したあとだけに、沖縄旅行のときのような頼りない調子ではなかった。
「いいんだよ。決めるのは千絵ちゃんなんだからね。むしろ、よく決断したね、って言ってあげたい」
でも、本心を言えば寂しい。店を売るだけではない。千絵というかけがえのない友達と離れることにもなるから。
だけどそんな気持ちをぶつけるわけにはいかないよね。千絵ちゃんはドイツ行きを自分の意思で決めたんだ。友達として祝福し、彼女のこれからを応援しよう。
ただしこれだけは聞いておきたかった。
「七枷君には、言ったの?」
「日本に残ってほしい、って言われました」
だったらなぜ、と言いたい気持ちおさえて真白は先をうながす。
「でも私、七枷さんに言ったんです。……『告(コク)る』って言うんですか? 気持ちを伝えました。七枷さんのことが好きです、って。私と結婚してくれるのなら日本に残ります、ふたりで経営すると約束してくれるのなら『クラン=G』は売却しません、って」
「そう、なんだ」
千絵ちゃんらしいと真白は思った。いつだって全力でぶつかる。加減はしない。ボードゲーム・カードゲームを問わずゲームと名のつくものであれば、たとえ相手が初心者でも千絵は全力なのだ。結果を恐れず思いの丈をすべて吐き出したのだろう。
それで彼の返事は? と訊ねるほど真白は無粋ではない。
千絵が『クラン=G』を売ると決意したこと、売った資金でドイツに移住すると決めたこと、この事実がすべてを物語っているではないか。
「私」と沈黙を破った千絵の声は明るかった。まるで笑い話みたいに言う。「ふられちゃいました」
あははと笑い声すら漏らすが、聞いている真白としては返すコメントがない。
「ごめんなさい、心配していただいて。私も寂しいです。でも真白さんと、紅美さんとパジャマパーティした
夜
に、私勇気をもらった気がしてます。ちゃんと決められたのはあの夜のおかげです」
むしろ七枷君が告白を受け入れていたら、千絵ちゃんはまだ悩みつづけていたのかもしれないね。
そこからはドイツの食べ物などあえて明るい話をすることにして、「おやすみ~」と真白は電話を切ったのだった。
時間軸を現在に戻す。
旅立ちの春、ってことかぁ。
自室の椅子にもたれかかり、背筋でも鍛えるように反り返って真白はうなった。
旅立つのは千絵ちゃんだけじゃない。私らも寝子高を卒業、順調にいけば大学生になるわけだし。
かたや紅ちゃんは中三で受験生になるんだよねえ。寝子高入りたいって言ってたから挑戦者の立場になるわけだ。夢の実現を手伝いたいな。
だって紅ちゃんは。
紅ちゃんは、私の――。
体重をかけすぎたようだ。椅子は大きな音を立てて背後に倒れた。
といってもクッション厚めのゲーミングチェアゆえ真白は平気だ。ただ、
「疲れてるなー」
と独り言するにとどまった。倒れた状態で起きもせず、白いワッフル柄の天井を見つめている。
受験勉強といっても真白の勉強スタイルはマラソン型、急に根を詰めて体調不良になったりはしない。コツコツとペースを保って走りつづけてきたつもりだ。
だがマラソンであってもオリンピックランナーはラストスパートをかけるのが常だ。そこまでしなくてもと頭ではわかっていたものの、ついつい真白はゲームもやめ動画視聴もやめ、冬休みはとことん勉強に全力をそそいでいた。睡眠時間だけは削っていないが、ひたすら頭を酷使しているせいかなんだか眠い。
天井を見つめながら思う。
糖分が、たりないな。
疲れた脳には糖分が必要だ。
真白にとっての糖分は、上白糖でも三温糖でも、グラニュー糖でもない。
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担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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