this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
あなたがここにいてほしい
<< もどる
1
…
16
17
18
19
20
…
32
つぎへ >>
「できた」
陣はプリントアウトのボタンを押した。
開店前の店内は静かだ。ポスターも刷れる大型プリンターから、じーじー音を立てて出てきたのはA4サイズの白黒プリントだった。
通知状である。千絵の依頼を受けて陣が作成したものだ。
内容は、下記の通り。
『大切なお知らせ
いつもクラン=Gをご利用頂きありがとうございます。
この度、当店は三月末日を持ちまして、運営会社を「(株)クラン・ジー」から「(株)ギルド・オブ・エイジズ・ジャパン」に変更することになりました。
それ以外の変更はありません。営業は継続、ご予約などのサービスも引き継ぎます。
今後もより一層のサービス向上に努めてまいります。何卒、ご理解頂きますようお願い申し上げます。
敬具』
空欄には特徴的な『G』のロゴマーク、ついでに、フリー素材のイラストをぺたぺたと貼ってにぎやかしとした。
「いよいよ、ですね」
刷りたてのあたたかい紙を手に、千絵はしみじみと告げた。
「だね。みんなびっくりするかな。とくに常連さんは」
「大丈夫ですよ。店がなくなるわけじゃないですから。店のロゴもゲームテーブルも、ディスプレイからA看板までそのままですもん。リックさんは残すって約束してくれました。だから、何か大きな変化は当面ないってこと、質問されたらきちんと説明をお願いしますね」
「うん、りょーかい」
と敬礼しつつも「でも」と陣は言った。
「千絵ちゃんやてんちょーが退くのは大きい変化やけどね」
「そんなことないですって」
「あるよ」
「七枷さんは春からも残ってくれるんでしょう? リックさんからも残ってって言われましたよね」
「まあ……マタ大合格したら部屋もそのままだし、厚意に甘えさせてもらうよ。落ちてもまー、なんとかしてつづけたいな」
「だったら問題はないです! 『クラン=G』の精神や雰囲気は、七枷さんが受け継いでくれますから」
「はは」陣は鼻の頭をかいた。「責任重大、やね」
ここまでのやりとりで気持ちがほぐれてきたのか、「ところでこの前スーパーで」と千絵は言った。
「リックさんと瓜二つの人がいて、まちがえて声かけちゃいました」
恥ずかしかったー、と顔を押さえる。
「そのひと寝子高の桐センじゃね?」
「そうです。そう、桐島さんってかた」
「しまった先教えとくべきだったかな、僕もはじめて見たとき仰天したよ。あのふたりって兄弟っていうか、ドッペルゲンガーかな? って思うレベルの相似形やもんなぁ」
笑いあう。こうやって千絵と普通に会話できるようになっただけでも陣は嬉しい。
だが唐突に話を打ち切って千絵は声を上げた。
「もうこんな時間!」
千絵は壁時計を見ていた。『TOS』のメーカーが送ってくれたキャラクター時計だ。文字盤すべてにゲーム中のキャラ、ガーナックがちりばめられているという凝りようで、売り手の気合いの入れようもわかろうというものである。
「開店まであと一分です。店、開けなくっちゃ」
「大丈夫だよ千絵ちゃん、今日は初売りだけど福袋も限定商品もないし、待ってるお客さんなんて」
いた。
数人とはいえすでに店前には行列ができている。
「おせーし!」
しかもその先頭は、紅こと
芋煮 紅美
ではないか。赤いリボンに赤いスカジャン、両手をポケットにつっこんで、まだ開かぬ自動ドアの前でぺたぺたと足踏みしている。
よりによって紅かよ!
飛んでいって自動ドアの鍵を外しつつ陣は抗弁した。
「遅いって、まだギリギリセーフじゃないかよう」
「あたしの時計だったら三分前にもう開店時間なの!」
「いやそれ紅の事情だろ」
「うっさい、外寒いんだから早く入れろキモハゲ」
「キモくないっ! ハゲてもないし! っつーか本当にハゲてても人の身体的特徴を言うもんじゃないぞ」
「だったら……キモクソ?」
「ボキャブラリー少なっ! 開けるのやめちゃうぞコンニャロ」
当然顔を合せるのは今年初だ。罵倒しあっているようでいて、紅美も陣もずっと笑っている。
予想外の大入りだった。
毎年恒例の福袋(別名:在庫整理)はネット販売に限定し、いろいろなものの発売がずれたせいもあって初売り目玉品もない状態だったので、今年の幕開けは静かなものだろうと陣は思っていたがさにあらず、お年玉という名の現金(ゲンナマ)を握ったボーイズ&ガールズ、三が日で積みゲーならぬ積みプラを組みつくしてしまった大きなプラモお友達、帰郷した友人同士で即席パーティを組んだTRPGゲーマーらが、店を開けるやわんさと『クラン=G』に押し寄せたのだった。
しかし彼ら、とりわけ常連客は陣の張り出した通知文に怪訝な顔をした。
質問があるたび陣と千絵は丁寧に説明し、彼らの居場所は保たれると請け負ったのである。
最初のビッグウェーブが落ち着いて、ようやく昼頃、
「あけおめぼーん! ふんがー!」
名物オランウータン店長、ボサボサ髭にボサボサ頭の杏平が来店したのであった。まさに奇人変人であり怪人だ。この人がどうやって、『クラン=G』をここまでの規模に育てたのかは陣にはどうしてもわからない。
「てんちょー遅いっすよ。何してたんですか」
ここまで千絵とふたりで店を切り盛りしていたため、陣はすくなからず不機嫌であった。
「ごめん! 寝てた!」
「すがすがしいくらい正直っすね……」
「じゃあ七枷くん、さくっと昼休憩行ってきてよー。一時間」
「あ、どーもっす」
エプロンをほどきながらバックヤードに向かった陣の背に、
「ちょっと」
声をかけるものがあった。紅美だった。どうやら陣が休憩に入るのを待っていたらしい。
「どした?」
「あんたいまから昼休みでしょ、ツラ貸して」
<< もどる
1
…
16
17
18
19
20
…
32
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
あなたがここにいてほしい
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年11月12日
参加申し込みの期限
2023年11月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年11月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!