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鏨家の人々・その1
ところ変わって、霊界は銀朱駅近く。
寝子島で言えば旧市街に当たる付近で、無数の鳥居が連なる参道があり、日本古来のあやかしも多いこの地域に、和風の大きな屋敷がある。
色黒で背の高い鬼の女性、
鏨 紫
の屋敷だ。
屋敷は広い。紫は樵に大工に鍛冶と手広く手掛ける一家の棟梁で、暮らしに困ったり馴染み辛かったりと悩みを抱えたあやかし達を屋敷に受け入れている。そんな紫の気風もあってか、屋敷にはどこか梁山泊のような気ままさや仲間意識が漂っていた。
「待っていたよ。縫、椒」
屋敷のてっぺん。
霊界を見下せる座敷の部屋は、酒を呑むのに丁度よく、紫の気に入りであった。
酒のお供を仰せつかっているのは紫の同居人兼世話人である
鏨 縫
と
鏨 椒
。縫も椒も本来苗字はないが、便宜上、紫と同じ苗字を名乗っている。しばらくぶりに、忙しい彼女たちと酒を飲みたくなった紫は、寝子島帰りの彼女たちに肴を頼んで呼び出したのだ。
「主はすっかり寝子島のおつまみにぞっこんだな」
「乾きものから揚げ物、菓子、さまざま『コンビニ』で買って参りましたよ」
長い髪に褐色の肌をした女性は縫。眼鏡がトレードマークだ。
一方、色白で髪を結わた椒は、本来、身長10センチ足らずの小鬼だが、今は人間サイズになっている。
ふたりは主である紫の前にコンビニで買ったつまみや菓子の数々を並べていた。
「時々寝子島のコンビニで買ってきた品を肴に出していたら、いつの間にやら晩酌の御供が皆すげ変わってしまいましたね」
縫は苦笑する。こんなに寝子島との行き来が簡単になる前は、漬物や干物をちびちびと出していたものだったが、こうも美味いものが便利に手に入るようになっては、主がハマるのも道理だ。
「いやぁ、あちらと繋がってというもの、おつまみは断然あちらが美味しいものね。お酒もそうだけれど、そこまで買い集めてはいよいよ止まらなくなりそうだ」
紫の満足そうな顔を見て、縫は眼鏡の蔦を軽く押し上げる。
「寝子島のコンビニは本当に便利です。実はお店ひとつで済む買い物なのでとっても楽なんですよね……かく言う私も紫様の寝静まった頃、ひとり晩酌のお供にしてますし」
「おや、ひとりでそんなことをしていたのかい縫。僕も呼んでくれたらよかったのに」
「いえいえ、主を起こすわけにはいきませんから」
「買ってきたものを独り占めしたいだけだろう」
「人聞きが悪いですよ、椒」
椒と縫が小突き合う。
「まあま、まずは乾杯しよう」
紫が、椒と縫の盃に酒を満たし、最後に自分の盃にも手酌する。
「自分でなんて。お注ぎしますのに」
「それは私が」
「うん、君らがそうやって争いあうからな、手酌の方が平和だ」
紫はくすくす笑って、盃を掲げた。
「さ、乾杯と行こう」
紫に促され、縫と椒も盃を掲げた。
「乾杯」
「乾杯」
つまみに手を伸ばし、酒もさくさくお代わりして。
いい具合にほろ酔いになってきたところで、紫はふと、寝子島帰りの縫と椒の格好に目をやった。
「それにしても縫も椒も、すっかり寝子島にかぶれたな」
TシャツにGパン。パーカーにショートパンツ。カタカナばかりの装いの名称を指折り挙げて、紫はからからと笑う。
「ファッション、だったか」
「寝子島の言葉にもすっかり慣れてしまいましたな。むしろこちらに戻ってから元の呼び名を忘れる物も増えました」
椒は恐縮したように眉を下げた。最近は、屋敷の番頭を務めながらも、縫の寝子島への買い出しについて出ていくことが常になり、すっかり向こうにかぶれてしまったと自覚している。
縫がそっと言葉を差し込む。
「あら、椒さん。忘れたところで、もう向こうの言葉も霊界にそこそこ広まっていますよ?」
「そうだね。近ごろは霊界でも、寝子島の言葉で話す者も多くなったね」
紫も頷く。
「寝子島のものといえば」
椒は近況を話しながら、揚げ物に箸を伸ばし、それが冷えていることに気づいて苦笑した。
「向こうで使われている電子レンジ。あれがこちらでも使えると良いのですが。今のままでは粉ものや油ものを温め直すには揚げ出しか餡掛けか、いずれにせよ否応なく味が変わります故」
椒の気持ちを理解したらしく、電子レンジですか、と縫は思案気に顎のあたりを触る。
コンビニの隅にも置いてある四角い箱型のあれ。
冷えた食べ物などを温めるのに長けており、使い方次第では調理もできるという。
「花緑青駅や赤朽葉駅の辺りで買えないか見てみますね。寝子島で使われている当世ものはとても高価ですし」
「電気というのも必要なんじゃないのかい?」
「まあ。紫様の言う通りですね。電気のことは失念していました」
「だからって電子レンジの付喪神はよしておくれよ、縫?」
「それはそうですね。付喪神じゃあお友だちにはなれても、油ものを気軽に温めづらいですものね」
3人揃って止まらなくなっているお酒の勢いのまま、あれやこれやと取り留めもなくお喋りする。
話題はいつしか、椒を迎え入れた頃の馴れ初め話に移っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月23日
参加申し込みの期限
2023年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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