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お酒呑もうよ
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囲炉裏を囲んで
そのころ、囲炉裏居酒屋「田」は新たな客、
白石 妙子
と
柏村 文也
を迎えていた。
「知り合いにいい感じだと聞いて来てみたけど、ほんとに囲炉裏なのね」
誰か誘って来たかったが今日のところはお一人様だった妙子は、囲炉裏端に座って落ち着く雰囲気を楽しんでいる。文也とは来店時間が被って、偶然隣どうしになったところだ。
「小学生の息子がいるとなかなか一人で呑みに来ることってなくって」
普段は知らない人と話すのが苦手な妙子だったが、場の雰囲気も手伝ってか言葉は自然と出てきた。
古書喫茶「思ひ出」の店主たる文也は、人の相手は慣れたものでにこりと微笑む。
「やつがれも久々に店に飲みに来たよ。家に未成年の甥っ子がいるものでね」
「なかなか置いて出て来れないわよね」
「左様左様。今夜は島外に住んでるべつの大学生の甥っ子が来てるから、心置きなく」
「私も。今日は旦那と息子が留守だから、たまには羽を伸ばすわ」
一合升に入れられた、ざらついた触感の徳利と盃が、大人たちの手元に届けられる。似たような事情があるとわかれば、不思議とえにしを感じるもの。まあま、とお互いに盃に酒を満たし合って、
「日々の自分たちの頑張りに、乾杯」
妙子が盃を掲げたので、文也も盃を持ち上げて、刹那の逢瀬に乾杯する。
「いや~、珈琲もいいのだけど、やはり仕事の後のお酒は格別だよね」
追って届いたナス田楽に舌鼓を打っていると、近くの席の女性三人組の会話が耳に入って来た。
そのうち二人はすっかり酔いが回っている様子。聞いているのかわからないような相槌を打つばかりで、一生懸命喋っているのは眼鏡の女性だけだ。
「あら、あの人どこかで……寝子祭で見かけたのかも」
妙子が首を傾げたのを見て、文也のほうもそちらに顔を向けた。
「ああ、にぎやかだと思ったら美和先生じゃないか」
名を呼ばれ、顔を赤くした美和は「んー」と首を水平移動させて文也の方を見た。
「やあ、お久しぶりだね。……悩みごとなら某が」
聞こうか、という文也の言葉に美和の、聞いてよー、が被ってくる。
まあそれから、美和はしゃべりにしゃべった。
「私も結婚とか、考えるわけなのーっ」
酔いも手伝ってのことだろうが、妙子と文也が口を挟む間もないほどだった。
「私、家もちゃんと片付けられないし、家事もぜんぜんできないし、高校の先生やってるけどそれはあの子たちがそれなりに成長してるからでちゃんと子育てできる自信もないし、とにかく結婚が向いている気がしないというか、お嫁さんとかお母さんになれる気がしないのよー!!」
「わかります!」
がたっと主婦の妙子が身を乗り出す。
「私も不器用で失敗ばかりで、ちゃんと家のことができる気がしなくて悩みました。
先生と違って仕事もできるとはいえないし」
ほほう、と興味深げに文也が妙子の盃に酒を注ぐ。
「あなたもご苦労が?」
「勿論です。……でも、どうにかなるものなんですよ。どうにかするしかないというか……夫は家を空けることが多くて、子供もとても一人では育てられないと思ったけど、思い切って支援センターとか行ってみると、同じようなお母さんたちがいたり先生が相談に乗ってくれたりしました」
「ははあ、一人じゃないし、支援の手もあると」
妙子の実体験を頷きながら聞いていた文也は、ふいにこてりと首を傾げる。
「……そもそもだけど。結婚に向き不向きなんてあるのかな」
他者に恋愛感情に抱かない自分にはよく分からないが、と文也は心の中で言い添えて、それから甥っ子との暮らしを思う。自分も彼も気難しいといえば気難しいタイプだが、なんとかなっているものだ。結婚にはあれが出来ないとだめだとか、そんな条件が本当に存在するものだろうか、という気がしてしまう。
「やってみないとわからないと思うけどねぇ」
「うぅ、そうなんだけど。生徒に家の掃除に来てもらうような女じゃダメなんじゃないかって自信がないの」
「それはまあ、なかなかかもしれないが……そもそも、家事も子育ても先生だけがやることじゃないだろう。二人で助け合う。そのための結婚だと思うがねえ」
うんうん、と激しく同意する妙子。
「一人で悩まないで、お相手の方に悩みをぶつけてみてはどうでしょうか。言わないとわからないんですよ、男って。うちがデリカシーないからかもしれませんけど、たいていの男の人はそんな感じというか」
妙子の、実感が籠りに籠った言葉を聞き、美和は前のめりになって妙子の手を握った。
「……先輩!」
「せ、先輩?」
「人生の先輩です! 私きっと、先輩みたいな人と話してみたかったんだわ。お言葉からリアルなご苦労がにじみ出てて……うっうっ」
なぜか美和は泣きだした。
妙子が驚いていると、美和はぐっと妙子に盃を握らせて、たぷたぷ縁まで酒を注ぐ。
「え、ええ? どうしたの? 何か辛いことでも思い出した? ごめんなさい、事情も知らないのにいろいろ言ってしまって……」
「違うの、先輩の人生にもらい泣きしてっ。ほらっ、呑んでください!」
それから美和と妙子はすっかり意気投合してしまったようだ。
さっきまで泣いていたと思ったのに、もう笑いあっている。
女心の変わりやすさを目の当たりにして、文也は愉快そうに笑んでいる。
「ま、好きな人と一緒にいられるなら、なにも結婚に拘らなくてもいいんじゃないかって拙は思うけどねぇ。って、独身貴族の僕に言われてもって感じだよね?」
もともと美和と呑んでいた紫と水樹はすっかりへべれけで、頭を預け合うようにして笑っている。
ここでまた、新たな客が囲炉裏端にやって来た。
「美和ちゃん先生?」
声をかけてきたのは
三折部 朝衣
。彼氏連れである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2023年10月23日
参加申し込みの期限
2023年10月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2023年10月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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