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【ダイ ゴマク】
刻人、オーマも志波とは別行動で展示品を調査していた。
志波が1人で調べきれないほど展示品は存在したため、暗黙の了解で2手に分かれていたのだ。
オーマは長身を活かして監視カメラを発見すると、逐次メモに撮影範囲や設置場所を記入していく。
また盗聴器がないか展示品をひっくり返すなど、かなりパワフルな調査法を行っている。
「君の携帯、また買わないとだね」
刻人は先程破壊されたオーマの携帯の残骸を鞄に回収しながら呟いた。
オーマは入館直後、盗聴を恐れて自ら携帯電話を粉砕してしまったからだ。
「まぁ、そういう慎重なところは君らしいよ、オーマ。さすがだね」
刻人の軽口に、オーマは一瞥だけしてから調査に戻る。
そこへ自転車通学用のヘルメットを被った後木がてててーっと駆けってきた。
「奥にグロい部屋があるのだ赤黒いのだ! どう見ても血だまりなのだヒィーッなのだー!」
「……オーマ、どうやらこの先にも部屋があるようだよ」
刻人の言葉に、やはり無言で顔だけ向けるオーマ。
どうやらこれ以上の調査を諦めるようだ。
もとよりオーマは“友人”である刻人の護衛を第一優先で行動している。
彼がここを離れるのならば、付いていかない道理はない。
「後木さん、だっけ? その部屋まで案内してくれないかな?」
「分かったのだでも真っ直ぐ行けば誰でも分かるのだ」
3人は早歩きで最奥の赤黒い部屋まで進むのだった。
その部屋は、最初からポッカリと口を開けているかのように扉が開いていた。
観音開きの扉は立て付けが悪く、動かすたびに悲鳴のような音が蝶番から鳴り響いた。
「きましたね。ここは見るからにヤバそうです」
望月が部屋中に飛び散った赤黒い染みを眺めながら顔をしかめる。
浅山は先程から望月の影で小さく震えてしまっている。
「浅山、無理しなくていいぞ」
伝達役の高梨が彼女を気遣った。
「これは中に入ってよく調べないとだね」
刻人の言葉に、望月が反応した。
「だったら、俺が1人で入ってみます。リスクは少ないほうがいい」
「待つのだ危険なのだ! 閉じ込め爆破警戒なのだ七男は爆弾テロって聞いたのだ」
後木は仲間から聞いた情報を頼りに、最悪の状況を想定して行動していた。
その時、オーマが血痕付きのハンカチを望月に差し出した。
それに合わせて刻人が彼女を紹介する。
「紹介するよ、“妻”の友人のオーマだ。彼女ももれいびでね、その彼女の血の付いたハンカチを肌身離さず持っていてくれないか?」
するとオーマがメモ帳にさらさらと短い筆談を書き込む。
『このハンカチを持っている限り、私は貴方の居場所が分かる』
「なるほど、ろっこん式GPSってわけか。便利だな」
望月は快くハンカチを受け取った。
「ところで、後木さんは何をやっているのかな?」
登山リュックを下ろし、中から金鎚と釘を引っ張り出す後木を物珍しそうに問う刻人。
後木は観音開きの扉に引っかかるように釘を打ち込み、戻らないように細工をしていた。
「ストッパーで閉じ込められ防止なのだこれで脱出できるのだ」
「君もなかなか用心深いね……、心強いよ」
刻人はニッコリと紳士的な笑みを浮かべた。
「じゃ、部屋に踏み込みますね」
望月がいよいよ踏み込もうとすると、刻人は忠告する。
「危険だと思ったら、壁でも何でもいいから3回ノックするんだ。それと何か見付けたらその場で報告を。いいね?」
「分かりました。では、行ってきます」
目の前の赤黒い部屋に、望月は意を決して踏み込んでいった。
部屋は意外と広い。
ちょっとしたライブハウス並みの広さがあると思われる。
1人での調査は、その広さゆえに骨が折れそうだ。
「……予想通りか」
見る限り、拷問道具と思しき器材がいくつか部屋の中に点在している。
連れ去られたもれいびたちの大勢は、恐らくここで非業の死を遂げたに違いない。
「ん……?」
手術台と見られる台の上に、真っ赤な1通の封筒が置いてあるのを発見。
ぱっと見、周囲に溶け込んでいるので接近しないと分からなかった。
「手紙を見付けたぞ!」
望月はその手紙を掴もうとした。
「待つのだブービートラップかも知れないのだ!」
後木が静止を求めた。
「手紙はがおーに取ってもらうのだ。にゃにゃにゃがおー!」
後木が両手を丸めて叫ぶと、でっぷり三毛猫のがおーが召喚される。
「がおー、奥にある手紙を取ってきてほしいのだ気を付けるのだ!」
がおーはのそのそと望月のところまでやってくるとヒョイと手術台へ飛び乗り、手紙を口で咥えて引っ張った。
その手紙に極細の糸が付いていることに、望月は初めてその時点で気が付いた。
「後木ッ、がおーを引っ込めろッ」
望月は出入り口に向かって必死の思いでダイブ!
「がおー戻るのだ!」
後木が念じるとがおーの姿がたちまち消えてしまう。
その直後!
スカカカンッ小気味良い音が部屋中に響き渡った。
なんと、手術台に幾本ものボウガンの矢が突き刺さっているではないか!
「嘘だろ……。あの手紙がトラップのトリガーだったのか」
高梨の顔を青ざめた。
「危なかったのだ……。がおーを助けてくれたありがとうなのだ」
「礼を言うのはこっちだぜ、後木……。あんたの忠告無視してたら、今頃は俺は手術台に貼り付けにされてただろうな……」
脂汗を拭う望月は、しばらく腰砕けになってしまったのはやむを得ないと言わざるを得ない。
「あの手紙の糸を切れば、持ち出せそうだね」
「刻人ちゃんこれを使うのだこんなこともあろうかとハサミを買ってきたのだ!」
後木はリュックからハサミを3本取り出して刻人に手渡した。
「裁断用やダンボールも切れちゃうハサミそして電線コードまで切れる通販お馴染みのハサミもあるのだ刻人ちゃんどうぞなのだ♪」
「えっと、『刻人ちゃん』って、えっと……」
後木の“誰でも呼称はちゃん付”の癖に、刻人は戸惑いを隠せない。
そしてポーカーフェイスで血痕ハンカチを渡すオーマ。
ブレない寡黙さだ。
そんなこんなで、刻人は手紙に付いた糸を切断し、再び呼び出したがおーに手紙を運んで無事回収を終えたのだった。
気になるその中身は……。
『柿・猫・ヒ素・点線・世話・否認権を』殺して、破滅に向かう砂時計を止めろ。
「破滅に向かう砂時計ってなんなのだ……?」
既に後木の頭から白い煙が上がっているように見える。
『煉先輩、一度戻って七緒先輩へ報告お願いします。今まで集めた情報をまとめますので』
浅山は西館で集まった情報を箇条書きにして、高梨へ手渡した。
「了解だ。ちょっとひとっ走りしてくるか」
高梨は全速力で来た道を戻りだした。
「オーマ、僕はもう少しここを調べるよ。天井にちょっと気になる隙間を見付けたんだ。もしかしたら、隠し部屋があるかもしれない」
刻人は考える。
恐らく、施設内の何処かに攫ったもれいびを収容する留置所のような場所があるはずだと。
ここが処刑場ならば、留置所と近接していると考えるのが自然だ、と。
「でもどうやったらあそこまで手が届くかな? さすがにがおー君を踏み台にするわけにはいかないし……」
真っ赤な部屋で1人、刻人は打開策を練る。
間もなく、1時間が経過しようとしていた。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年03月29日
参加申し込みの期限
2014年04月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年04月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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