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「……場違いだな、俺」
無邪気に遊ぶ子供達からポツンと離れて、煙草を吹かすのは
ジニー・劉
。
ミニカーやラジコンカーなど「これでちったァすっきりするだろ」と、ジニーがダンボール一箱分持ち込んだ玩具は、子供達に大人気だった。
ぼんやりと賑やかな声に耳を傾けながら、ジニーは昔を思い起こす。
(ガキの頃は、男の遊びに憧れたな。
野球にサッカーに駆けっこにドッジボール、服の汚れなんざ気にせず外で走り回りたかった)
しかし母はジニーに、亡くなった姉の身代わりを求めた。
拒絶する気持ちが、無かったわけがない。
だから自分でばっさり、髪を切った。
(そしたらお袋に死ぬ程ぶたれて、素っ裸にされた上、クローゼットに丸一昼夜閉じ込められたっけ。
髪が伸びるまで、徹底的に無視された方がこたえたけどな。口もきいちゃくんなかった)
フーっと吐いた煙の向こうに、ジニーはふと集団から離れて、膝を抱えて座り込む子供の姿を見つけた。
(アイツも一人か……)
煙草の火をもみ消すと、ジニーはなんとなく その子に近寄って顔を見、そして驚く。
(月の晩に会った
あのガキ
に、そっくりだ……!)
すぐ傍に立ったジニーと、その子の目が合った。
何を言うでなく、二つの瞳はジニーを見返してくる。
「何だよ、その目……てめえは、どうして施設に来たんだ?」
ついにジニーは、子供の隣にしゃがみ込み、ポツポツと話を始めた。
「ふぅん……。
姉貴がてめえを庇って事故で死んで、お前のせいだと母親に虐待されて、挙句に捨てられたと。
どっかで聞いたような話だな……」
「お母さんが、僕なんか生まなきゃ良かったって。
あの時、お姉ちゃんじゃなくて、僕が死ねば良かったんだ……」
放心した目で、呟く子供にジニーは息が詰まる。
そのまま沈黙が続いて。
「ほらよ、てめえにやる」
ジニーは譲るつもりのなかった自分用のルービックキューブを、その子の手に押し付けた。
「自分を殺す位なら、思い出の中の相手を殺せ! ちゃんとまともな大人になって見返してやれ!」
不思議そうに、手の中の色の立方体とジニーを見比べる子供。
「これ、何?」
「ああ、知らねえか……こう捻ると、動くだろう?
こうして、色を揃えるゲームだ。最初は一面からでいい、やってみろ」
子供は言われた通りに、パズルに取り組む。興味を示してくれた事に、ジニーはホッとした。
「全然揃わないよ?」
「どら、貸してみろ」
あっという間に、六面全ての色を揃えてみせれば、子供も凄いと目を見開いた。
小さな笑いを落とすと、ジニーも自分の事を少しだけ、その子に話した。
「パズルが得意になったのは、学校に行く以外の時間、ずっと閉じ込められてたからさ。
ずっと一人で、一人遊びが上達しちまったのさ」
「……お兄さんも、大変だったんだね」
「んー、その、まあなんだ。人生これからだ……お互いに、な」
●
「お、掃除しててくれたんだね、助かるよ」
広間には、
犬神 花梨
と
李 小麗
が「んしょ、んしょ」と協力して運んだ、テーブルと椅子がセッティングされていた。
その上には、お好み焼きを焼く鉄板。
宇佐見 満月
が持って来た材料を広げて、先に来て広間を綺麗に掃き清めてくれていた、
北原 みゆき
に気付いて礼を言う。
「広いから、大変だったろう?」
「そんな、どういたしましてですぅ……。
この子達も、たくさん手伝ってくれたから、思っていたよりずっと楽でした」
内気なみゆきは雑巾を絞りつつ、どこかおどおどしながら、はにかむ。
「ね?」
みゆきに話を振られた子供達も、同様に白い歯を見せた。
「皆で頑張ったんだよ! 花梨ちゃんや、小麗ちゃんも手伝ってくれたんだー」
「そっかー、エライね皆! 待っておいで、もう少ししたら美味しいもの、食べられるからね!」
コテをひらめかせて、ニッとする満月に子供達は元気な声で答えた。
「まだちょっと時間が掛かりそうだから、私と遊んで待っていようか?」
膝を屈めて、子供達と目線を合わせながら、みゆきは小さな子供達にそっと笑いかける。
あどけない見た目のため、子供達と一緒に居てもあまり違和感がない みゆきだが、将来の夢は幼稚園の先生。
ここで慣れておきたいが、うまく接する事が出来るかが、不安の種だった。
しかし期待に目を輝かせた子供達は、そんな みゆきの心配など、どこ吹く風。無邪気に絡んでくる。
「うん! 何して遊ぶ?」
「絵本、作ろうか?」
「絵本!? 自分達で作るの?」
「そう、世界で一つだけのオリジナルの物語になるんだよぅ」
「すごぉぉおい!」
興奮する子供達に、みゆきも自信を取り戻す。
「皆、どんなストーリーがいい?」
「お姫様が出てくるのがいい!」
「えー、戦うヒロインの方がいいよぉ~」
「動物もたくさん欲しいな」
子供達の希望は、てんでバラバラである。みゆきは一つ、首を傾げた。
「じゃあ……お姫様が森の動物達と一緒に、お城の平和を守るために変身して戦う。
……みたいなのはどうかなぁ?」
「うん、それでいいよ!」
「かっこいい王子様も出してね!」
「ピンチから助けてくれるんだよね」
「えー、お姫様は強いから、ピンチになんてならないよ」
「なら、王子様は敵の国の人なのはどう?」
なかなか調整に手間取りそうな、ストーリーである。
でも、やっぱり思うのは。
「最後は、めでたしめでたしで終わるような、お話にしようねぇ」
完成したら、子供達の前で読み聞かせをしてみよう。
感受性豊かな子供達が、心から喜んでくれる内容にしたいと、心に決める みゆきだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月19日
参加申し込みの期限
2013年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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