this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
思い出と共に
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
その日、
児童養護施設・古井
にはチャリティ協力者以外にも、訪問者があった。
「おーい、元気にいい子してたか、餓鬼共? 今回も土産持ってきたぜ」
施設の出身である
犬神 花梨
は、かわいい弟、妹達のために持ち込んだお土産を頭の上で振り回した。
歓声と共に わらわらと群がってきた子供達のために花梨が用意したのは、チビッコには情緒を育てるため、ヒーローの人形や縫いぐるみ、年頃になって来た子供達には、孤児とはいえお洒落を楽しんで欲しいから、アクセサリー。
お土産を手にとって、はしゃぐ弟妹達をぐるりと見渡して、花梨はホラ、と腕を広げる。
「いつも言ってるが、貰えるのが当たり前と思うなよ? ちゃんと感謝の言葉と行動で示せよ!」
「ありがとう、花梨ちゃん!」
子らは順に花梨に寄ってハグ。一人一人に応えて、花梨は顔を綻ばせる。
年長の男の子達は、流石にもう遠慮して言葉のお礼だけだが、彼女は彼等の頭も同じように撫でた。
「ちょっと見ないうちに、またでかくなったな! もう俺様、追い抜かれたんじゃないか?
……それにしても、今日は随分賑やかじゃねぇか? じいちゃんは? 見あたらねぇけど」
施設の代表者の姿を探す花梨に、子供達はお爺ちゃんは外出してるよ、と告げた。
「今日はチャリティで、お客さん来る日だけど……僕達だけで、どうしたらいいのかな?」
戸惑いがちに顔を見合わせる子供達を、花梨は鼓舞する。
「わざわざ来てくれるお客人を、ぞんざいに扱うわけにいかないだろ。
とは言え学生ボランティアだけじゃな……しょうがねぇ、俺様も手伝うからお客人をもてなすぞ、お前ら!」
「花梨ー!」
子供達と共に高々と手を揚げた花梨が振り返れば、まあるい お団子頭の少女が向こうから手を振っている。
にぱっと笑った口元から、八重歯を覗かせた。
背中にパンダリュックを背負った、
李 小麗
だ。
「李? どうしてここに?」
「だって今日、チャリティの日なのだ♪
前に花梨、古井の出身だって言ってたから、しゃおりーも花梨のお手伝いする事にしたのだ!」
「そっか、わざわざ来てくれたんだな!
悪いな! 俺様、短気だから、もしもの時はストッパー頼むな!」
裏の顔を持つ花梨は、時に自制が難しくなる。
だから万が一のつもりだったが、小麗は首を傾げた。
「花梨、そんな心配してるのか? 大丈夫なのだ、皆、善意で集まってくれるのだ。
お好み焼き屋の満月も、美味しいものを振舞うと言ってくれてたし。
だいじょぶなのだ、花梨。きっとどうにかなるのだ」
力強く頷く小麗に、花梨はまだ不安そうに頬を掻く。
「そんなカオしてたら、子供達も心配するのだ。花梨、それでいーのか?」
小麗の言葉に はたと気付けば、たくさんの瞳が姉貴分を見つめていた。
「よくねぇな……よっし、餓鬼共! 笑顔でお客人を出迎えるぜ」
「その意気なのだ、花梨。
んでも、こういうおもてなしって、どういう事したらいいのだろか?」
「……とりあえず、暑いし喉乾くだろうから、茶は出すぜ?」
頭をつき合わせて相談する二人。
子供の一人が、花梨の服を引っ張って「その人達、一緒に遊んでくれるの?」と首を傾げた。
「そうだな! せっかく色々持って来てくれるんだ、感謝パーティーしようか」
「そうと決まれば、広い場所にテーブルや椅子を運んで、迎える準備しておくのだ♪」
何だかんだで、迎える側も慌しい。
それでも今日は特別で、楽しい一日になるのだろう。
子供達の期待に満ちた目に、それを確信する花梨なのだった。
●
(一歩間違ったら、姪っ子もここに……)
養護施設に到着した
宇佐見 満月
は、わけあって逃げ込んで来た、今は家族として暮らす姪を思い出し、複雑な想いで屋敷を見上げたが、次の瞬間には明るく声を張る。
「こんにちはぁ、車はどこに停めればいいんだい?」
「うわぁ、満月、随分たくさん持って来たのだ!」
「空いてるとこ、どこでも好きに停めてくれ! よォし餓鬼共、手伝え運び入れるぞ」
大きな子は一人で、小さな子は数人掛かりで満月が集めたジャージや、
高城 律
が提供してくれた寝具を運び込んでいく。
「うんしょ、うんしょ。皆、おっことさないように、気をつけるのだぞ?」
李 小麗
の声に元気に「はぁーい」と応えるのは、幼い子供達だ。
そんな場面を見れば、大人として自分も……と思うのは、自然な成り行きだろう。
律も敷布団をトラックから降ろそうと手を掛けた。
だが自力で運ぼうと頑張ったのが、なまった体に思いがけず大きなダメージを与えていて。
布団が持ち上がらない有様。
「ダ、ダメだ……もう自分の体を支えるのも、やっとの状態だっての……」
「お兄さん、大丈夫~?」
「運動不足なんじゃない?」
指をくわえて見上げる幼い女の子、律のほっそりした体を眺めて、含み笑いする男の子。
人は本当の事を言われる程、胸にずしりと響くものである。
大人気なくムッとした律は、むきになって布団を引きずり出そうとするが、そのまま前のめりに突っ伏した。
やんややんやと、はしゃぐ子供達に情けなさがこみ上げて来る。
「うぐ……だから、外に出るのはヤなんだ……」
「頑張れよー、まだ若いんだからさー」
「お前らに言われたくねーよ」
また、つい言い返してしまったが、子供達は冗談と受け取ったようで。
明るく笑う子供達に、律も力ない笑顔を浮かべた。
満月達に少し遅れて、養護施設の敷地内に踏み込んだのは、ねこったーでチャリティの事を知った、
神無月 綾
だった。
飾り気の無い服にポニーテールという、年頃の少女にしては浮いた所がない彼女の手には、編み物に使う素材を詰めたバッグ。
ただ気が向いた時だけ物を与えても、困窮する者にとって一時的な助けにしかならない。
ならば、何をすれば永続的な意味で救いになるのか。
熟考した末に綾が辿り着いたのが、冬を見越して子供達に編み物を教える事だった。
(もっとも子供達は、いずれ養護施設を巣立っていく。これが本当に役に立てるか、わかりませんが……)
そして綾自身が、ここに至るまでに何度と無く繰り返した自問自答。
自分は真に子供達の事を想って、行動しているだろうか?
そこに偽善はないだろうか?
暮らしの中で必要になる雑費の全ては、自分で賄うとの約束で寝子高に進学した綾にとって、金銭は決して無駄に出来るものではない。
自らの虚栄心を満たすために、お金を使っては居ないか。
生真面目な彼女は、クールに見据える自我の問いに、きっぱりノーを突きつける。
施設で本日窓口を勤めている女性は、緊張した面持ちで辺りを見回す綾に気付くと、綾が声を掛けるより早く、破顔し彼女を歓迎した。
「ようこそ、古井へ! ちょっとゴチャゴチャして、散らかってっけどよ、遠慮せず入ってくれよ。
餓鬼共も待ってるからさ!」
心配を吹っ飛ばすような心からの笑顔に、綾は少し面食らうが、頷くと顔を上げて屋敷内へと進んだ。
綾に続いて施設に訪れたのは、
淡島 直行
である。
彼は自身も好きな三国志のTシャツをよく着ていたが、その中には残念ながらサイズが合わなくなり、もう着れないものが何枚もあった。
「お、いい色のシャツだな」
やはり大きな荷物を抱えた
風雲児 轟
が、気さくに声を掛けてきた。
「ああ、思い入れのある服で、棄てるには惜しいから……。
誰かに自分の代わりに袖を通して貰えれば、嬉しいなと思って」
武将の名が大きくプリントされた それら。
180cmの長身の直行のお下がりだから、きっと年長の少年達の手に渡るのだろう。
「へえぇ! いいな、そういうの」
「出来れば、三国志が好きでディープな話が出来る子なら、更にいいんだが」
「三国志、好きなんだ?」
轟の問いを、直行は素直に認める。
三国志は中国の三国(魏・呉・蜀)時代の争覇を描いた、歴史の物語である。
実在する人物や史実を元に、若干の創作も織り交ぜられ語られるストーリーにコアなファンも多い。
「ほら、赤壁。関羽もある」
「やっぱ子供達とは物だけじゃなく、心でも繋がりたいよな!」
ちょっと照れくさそうに笑う轟に、やはり直行は素直に頷いた。
「小さな子用には、従妹が趣味で作り溜めている、猫さん、うさぎさん、かっぱさんだったかな……?
手作りの縫いぐるみを、持って来たよ」
紙袋をごそごそすれば、奥から出てくる色とりどりの縫いぐるみ。
どれもが もふもふして、いかにも可愛らしい。
「シャツより、こっちのが需要ありそうだな……」
縫いぐるみの つぶらな瞳と目が合った気がして、直行は苦笑した。
「俺はジャジャーン、ヒーローメット制作キットだ!」
自分で書き留めたらしい、ヒーローヘルメットの制作指南書ノートと、メット制作に必要になる発泡スチロールの頭型などの材料。
「それは喜ばれそうだな」
「ホントに? やったね!
これで間に合うといいんだが。小さい男の子がどのくらい居るか、事前に聞けば良かったかな?」
仲間ハズレを作っちゃいけないからな、と轟は腕を組む。
「子供達の為の贈り物……あんまりいい物は、あげられないけど」
せめて楽しい思い出になるといいな。
心から思う。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
思い出と共に
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月19日
参加申し込みの期限
2013年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!