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「にゃはは、といきと追っかけっこして、勝てるか勝負だにゃー」
青物 といき
は子供達を庭に誘い出し、追いかけっこ。
普段から鍛えている、といきだから子供相手に決して本気ではないけれど、子供達は必死に追いかけてくる。
捕まえようと伸ばされる手を、時には猫の様にひらりひらりとしなやかに翻し、時にはわざとテンポをずらして捕まって。
「よーし、今度はといきが皆を捕まえちゃうにゃ! 覚悟するにゃー」
明るい笑い声が弾けるたびに、といきも心の底から笑顔が溢れる。
ふふ……やっぱ日常は、こうじゃないとねー。
「転ばないように、気をつけるにゃ。水分補給も、こまめにするのにゃー」
本格的な夏も目前。
といきは、子供達に味を調整したスポーツドリンクを飲ませて、体調に気遣った。
といきが子供達と遊ぶ脇に、組み立て式のジャングルジムを設置しているのは、
吉祥寺 黒子
。
色鮮やかな遊具は、すぐに子供達の目を引いて、人だかりが出来た。
「一人じゃうまくいかないだろう、手伝おう」
楪 櫻
が黒子に、すっと手を貸した。
「あ……、悪い。サンキューな」
ぶっきらぼうに礼を言う黒子に、櫻は静かに首を振る。
「これ、自分で作ったのか? 凄いな、手が込んでいる」
「べ、別に……暇だったから作っただけだぜ!」
赤面してそっぽを向く黒子に、櫻も苦笑い。
(相変わらず、素直じゃないな。
……もっとも、人に甘えるのが苦手な私も、似たようなもの……だろうか?)
早くに子供を卒業してしまった櫻の胸に、一抹の寂しさが過ぎった時。
「……と、あれはさとみちゃん。元気にしてるかにゃー? お姉さんのこと覚えてるかな?」
本当は覚えてない方が、良いんだろうけどね。
そんな事を考えながら といきが声を掛ければ、遠巻きに見守っていた、さとみも はにかみながら傍へ。
「うん! ちゃんと覚えてるよ、といきお姉ちゃん。こんにちは、マラソンしてるの?」
手には相変わらず、片時も離そうとしないクマの縫いぐるみ。
「そうだにゃ、身体を動かすと、気持ちいいんだよ。
へへ、さとみちゃんも一杯走って、運動して大きくなってね!」
「さとみ」「さとみちゃん!」
「あ、櫻お姉ちゃん! 黒子お姉ちゃんも、いらっしゃい」
おじぎして見せる さとみに、黒子はたまらず駆け寄って抱きしめた。
「さとみちゃん、この前は助けに行くの
遅れて
ごめんな……!
頼りにならないお姉ちゃんで、ごめん……」
誰よりも頼られながら、肝心な時に傍に居て守ってやれなかった。
しかも黒子は、もれいび狩りの少年から自分も
もれいびだと告げられ
ており、そのショックに打ちのめされ、周りが見えなくなっていた。
奇しくも、さとみの両親に直に出会った三人が、ここに揃っていた。
それぞれが、さとみに思い入れがある。黒子の気持ちも、理解に難くない。
だが、ここには他の子供の目がある。これでは不安を煽ってしまうかもしれない。
「吉祥寺、気持ちは分かるが……」
やんわりとたしなめようとする櫻に、といきが割って入った。
「ねえ、もうやめるにゃ……他の子も見てるし……せっかく皆が遊んでるのに、興ざめだにゃ」
「あ……そうだったよな、すまない……」
突き放すような言葉に、黒子も我に返って、さとみを離す。
そんな黒子に、といきは小さく耳元で言い放った。
「私はフツウの生活を送っている子の味方。もう彼女を、私達のフツウに巻き込むのやめたら?」
「青物、よせ」
はらはらと見守る櫻の前で、黒子は唇を噛み締める。
「……俺は、ただ……さとみちゃんに、幸せになってもらいたい、それだけで」
黒子の言葉が、ぷつりと途絶えた。
「黒子お姉ちゃん、どうしたの? 泣いてるの? さとみ、大丈夫だよ?」
ヨシヨシと、さとみの小さな掌が黒子の白い髪を撫でた。
「さとみちゃん……! はは、逆に慰められちゃったな、ありがとう。
もし……良かったら、お母さんを綺麗にさせてもらえないか?」
「うん、ありがとう黒子お姉ちゃん! さとみ、黒子お姉ちゃんの事、大好きだからね」
母親の形見として持っている、クマの縫いぐるみ。
前に施設を訪れた時は、もっと汚れていた。
きっと さとみの涙を、その身に受け止めてきたからだろう。
でも今、縫いぐるみには、目だった汚れが見当たらない。
「ああ、行く前に。さとみ、寝子島神社のお守りだ、私はこれを渡しに来た」
櫻は屈みこみ、真新しいお守りを手渡した。
「ありがとう、櫻お姉ちゃん!」
「私は、お前の家族ではない。ずっと傍にいる事も出来ないし、何かを買い与えたりする事も出来ん。
……それでも。心の底から、お前が幸せになる事を願っている」
嬉しそうに微笑んで、黒子の手を引いて去ってゆく、案外しっかり者の さとみの背を見送って。
櫻は立ち上がる。
「……きっと彼女は、強い子だ。このまま真っ直ぐ育ってくれるだろう。
本来なら私が気にかけるのも、おこがましいのかもしれん。けれども、これが私の素直な気持ちだ」
といきに向けて、ちょっと肩を竦めて見せて。
「しかし……せめてもっと別なお守りを選んだ方が、良かったのかもしれんな」
悩む櫻に、といきが首を傾げる。
「どんなお守りにしたにゃ?」
「無病息災」
憮然とした表情で、端的に答える櫻。
といきは一瞬、怪訝そうな顔をしたが、すぐに笑って言った。
「それ、すごくイイよ」
「そ、そうか……? どうも私は、こういうのに疎くてな。
しかし、正直、他人への贈り物というのは、気恥ずかしいものだな……」
恥じ入る櫻の背を、といきは軽く叩いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月19日
参加申し込みの期限
2013年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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