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思い出と共に
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養護施設には、まだまだ客足が途絶えなかった。
黒スーツに黒手袋、さらには黒サングラスという黒ずくめの格好で現れた、
鉄 衛守
の手には、お手製のケーキが抱えられていた。
絵に描いたような硬派の彼も、
事故で両親を失った
過去を持つ。
それからの人生は、人前で胸を張って語れるような類ではなかっただけに、チャリティで ここの存在を知ってからと言うもの施設の子供達の様子を、気に掛けていたのだった。
とは言え、必要最低限のもの以外、何も持たずに島へ越してきた衛守。譲れる物が何もなく、訪問を躊躇していたのだが……そんな事を何気なく電話で妹に話せば興味を示し、自分のお古の服や人形を送ってくれた。
両親を亡くした当時は、物心すらついていなかった幼い妹も、今はもう中学生。
だから衛守の片側の手には、女の子の洋服やお人形が詰まった、ダンボール。
何だかアンバランスさが、ぐっとくる組み合わせなのだが、本日 窓口を勤める
犬神 花梨
は、そんな事は気にしない……どころか、実はかわいいものが大好きだった。
「お、服は小学生くらいの女の子向けだな。助かるぜ!
人形も大切に使われてきたんだな、きっとチビどもが喜ぶよ。ありがとな!」
検分した中身を確認すると、自分の事のように嬉しそうに衛守を中へ招いた。
だが衛守は、ケーキを花梨に預けると、館を見上げて立ち止まる。
「いや、俺は子供と接するのは、あまり得意ではないし。
この見た目だ、怖がられることも多い。遠くから様子を見るだけで……」
「大丈夫だって、ここの餓鬼共は見た目だけで、人を判断したりしやしないぜ。
おーい、餓鬼共! お客人だ! 広間にお連れしろ」
花梨に呼ばれた子供達が、早速集まってきて衛守の手を引いた。
こうなっては、もう逆らいようも無い。
子供達に柔らかな手を重ねられ、戸惑い勝ちに、衛守も奥へと進んでいった。
刻人・F・ミセリア
も、施設を訪れた。
「こんにちは、先日先に送らせて頂いた植物は、届いてますでしょうか?」
一応、こちらには先んじて送る旨を、連絡しておいたので迷惑にはなっていないはずだ。
「ご苦労様なのだ、心配しないでも、ちゃーんと届いてるぞ」
迎えに出た
李 小麗
は、元気な男の子達と共に、プランターや土、支柱などの品を並べて見せた。
「良かった、お手数掛けてすみませんね」
「しゃおりーは、このくらいは朝飯前なのだ! 皆も、そうだとおもうぞ?」
話を振られた子供達は、勿論と腕を振り回す。
「あは、元気な子達ですね。何よりです」
「てへ♪ えーと……刻人だったか?」
「はい、ねこったーを見て、是非参加したいと思い足を運びました。
改めまして、
刻人・F・ミセリア
です、お見知りおきを」
にこやかに返してくる刻人に、小麗もウンウンと頷く。
「刻人、今日は来てくれてありがとうなのだ♪」
「とんでもない、お役に立てれば嬉しいです。
妻や友人も……それぞれの出身国では、チャリティは当たり前って感じでしたし、僕もそう考えています。
といっても、一介の大学生に用意できるものといえば……そんな程度のものでして……」
苦笑する刻人を一生懸命励まそうと、小麗は明るい笑顔を見せた。
「気にする事なんて、何もないのだ! お花、成長が楽しめて皆も嬉しいに決まってる」
「ありがとうございます。そう言って頂ければ、僕も救われますよ」
ひたすらニコニコと、刻人は笑みを張り付かせる。
「これは、何の木なのだ?」
鉢植えを指差し、小麗が尋ねる。
「ああ、それは百日紅ですよ。庭に植えさせてもらったら、素敵かなと思って。
でも結構大きく成長するんですよね……やっぱり、ご迷惑でしょうか?」
こめかみに指をあて、思案顔の刻人に小麗は考えて。
結局、花梨が「いいんじゃないか?」と言ったので、庭の隅に植樹する事に。
「花が咲くのが楽しみだな!」
「はい、百日の字が当てられている通り、百日紅は花の時期が長いですから。
夏の本番から、秋の半ばにかけて、長く楽しめますよ」
「なら、もうじき花が咲くのだ!」
「そうですね。
いつか施設の子達がここを巣立っても、毎年花が咲く頃こうして集まるのも良いかもしれません」
「――いいアイディアだな! それ」
花梨も小麗も、子供達と共に喜んでいる。
そう言えば百日紅には、再会を約束し、ついぞ果たせなかった悲しい恋人の伝説があるんだっけ?
皆を見つめる刻人の表情は優しいが、目は決して笑っていない。
(懐かしいなあ……)
刻人は、まだ細い百日紅の若木に視線を移した。
(彼女と、こうやって植えたっけ)
(……
あの二人
に、後で抜かれましたけど)
僕は妹と、相変わらず会えないままだけど。
この子達は、そんな伝説とは無関係に、この花の下で再会の喜びを分かち合えればいいね。
ほんの一瞬だけど、そう感じたのは、嘘じゃない……多分、ね。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年11月19日
参加申し込みの期限
2013年11月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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